荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

B層の巻。

2013年06月05日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
適菜収著【日本をダメにしたB層の研究】を読了しました。

不勉強でこの適菜収という哲学者を僕は存知上げませんでした。

とても面白かった。

【B層】とは『比較的IQの低い、騙されやすい人間たち』と定義されるそうです。

【グローバリズム・改革・維新】といったキーワードに惹きつけられ、あらゆることに【参加】したがり【コスパ】という言葉を愛し、社会の【幼児化】を進めている人々・・・。

まぁ【大衆】【愚民】といったトコでしょうな。早い話【バカ】の変換ワードでありましょう。

しなしながら語感は良い。流行語大賞なんぞを狙える分かり易さです。

まさに【B層】向けかも知れないワード。

そもそもは小泉内閣時、ある広告会社に作成させたカテゴリーだとか。他にはA層・C層・D層が存在します。

イメージコントロールが上手かった小泉内閣らしい戦略であります。

さて、内容中盤迄は世にはびこるB層を軽快な切り口でバッサリいきます。

後半はB層が支持する政策及び政治屋を哲学の観点からやっぱりバッサリいきます。

僕は政治を勉強した事も、哲学を勉強した事もありませんので、適菜収の記している事が正しいのか否かは分かりません。

しかしながら、適菜収自身も『過去の哲人の言葉を勉強をすれば愚かしい未来は回避出来る』と記しており、自身が記している事はゲーテやニーチェのパクリである、とはっきり立ち位置をあらわしています。

適菜収が言っているのは『プロの仕事にトーシロが口出すな』という事だと僕は理解しております。

確かにネットの普及でトーシロの発言力が強くなったのは確かでしょう。

暇な年寄りが新聞に投書していた時代とは隔世の感があります。

【トーキョー初上陸】というワードに引っかかり、たかがB級グルメにバカ面さらして並び、iPhoneでB級グルメを撮影し、SNSでさも新着情報の様に垂れ流し『このプライスでこの味はサイコー!コスパ高し!』とか喚くバカ。

確かに大人のする事じゃあありませんな。

こんな40の大人がゴロゴロしているのも事実であります。

あっ、そうか。B層の【B】はBAKAの【B】なのか!



ドラえもんも嘆いています・・・。


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