ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tommy (Deluxe Edition) / The Who

2017年02月22日 | クラシック・ロック

Tommy (Deluxe Edition) / The Who (2004)

初めて聴いたのは高校生の頃。すでに名盤として扱われていたこのレコード(2枚組)を、なけなしの小遣いで購入(当時2枚組は¥4,000以上したはず)。もちろん地元の田舎レコード屋に日本で不遇のザ・フー(The Who)が置いてある筈もなく、店に座り込んでバックカタログを隅から隅まで見させてもらい、注文して取り寄せてもらっていた。今ほど音楽媒体が豊富でない頃だから、むさぼるように何度も何度も聴き、それこそ滲み付く位に聴いたアルバムのひとつ。隅から隅まで(音楽を)そらんじることの出来るアルバムだ。当時からアルバムの内容(ストーリーのあるコンセプト・アルバム)は難解で、理解の一助になるかもとレンタル・ビデオで借りた映画「トミー」はやたらサイケデリックな造りで、余計によく分からなくなる有様。舞台作品などにもなった今でも、このアルバムでピート(Pete Townshend)が表現したかったのは何だったのかはよく分かっていないが、純粋に音楽としてはどこを切り取ったとしても好きなアルバム。

1996年のリマスター盤は購入したが、デラックス・エディションが出ても、作品としては完結しているものなので、アウトテイクやなんかもあまりそそられす、購入していなかったが、SACD(Super Audio CD)とのハイブリッド盤だったことを思い出し、うちの廉価SACDプレーヤーでも印象変わるかしらん、と買ってみた。今までに多くはないSACDを所有しているが、一度リマスターされたもののSACD化が多く、あまり劇的な変化は感じにくいものばかり。もとよりうちの(上位機種でない)SACDプレーヤーと寝室に置いたスピーカー(デカい方は倉庫に仕舞ったまま)では威力を発揮出来ていないだろうことは自明。そこで、プレーヤーから直接、うちで一番ハイエンドなカナル型イヤホン(5万円台)を繋いで聴いてみた。

アコースティック楽器が多用してあるアルバムなので、弦の鳴りや、響き、ラッパの音圧、ドラムスの余韻など、粒が際立った素晴らしい音。艶々だ。ジョン(John Entwistle)のベースとキース(Keith Moon)のドラムスが近いっ。元々左右にきっちり分かれた感じのミキシングだったが、左右から音の塊が向かってくる感じ。さすがに情報量が多いなァ。棚にしまってあるアナログとは聞き比べていないが、これを聴くと96年リマスターがちょっと人工的に聞こえてしまうかも(普段は比べないからいいけれど)。2枚目のデモやアウトテイクは正直言ってSACDで聴く意味はないかな。でもやっぱりイヤホンでは限界がある。これをハイエンドなオーディオで、イヤホン無しで聴いたらすごいことになるんだろうナ。それに加えて現在は「ハイレゾ」なんていう新メディアも出てきてしまっている…。若い頃はいっぱしオーディオにハマって色々揃えたりしたけれど、そんな悠長に時間を取って音楽を聴くことが無くなってしまった(すぐ寝ちゃうしなー・苦笑)。 

オークションにて購入(¥1,275)

  • CD (2004/3/31)
  • Disc : 1
  • Format: Hybrid SACD, SACD
  • Label : ユニバーサル インターナショナル
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おか茂 @名古屋市西区・那古野 (※閉店)

2017年02月22日 | 名古屋(中村区・西区)

円頓寺商店街の北、明道町の交差点近くにあるカレーうどんで有名な「おか茂」へ。暖簾をくぐると中はテーブルが3つ、カウンター2席ほどのこじんまりとした佇まい。この日は昼少し遅い時間とあって先客は1人だけだったが、店員が4人も居るのがこの店の人気を物語っている。もちろん注文するものは1択だが、サイドメニューとしても人気のミンチカツを付けて「ミンチカツカレーうどん」にした。「別で」とお願いすると丼ぶりに入れずに別皿で提供してもらえる。主人も含めて皆とても気持ちの良い接客と雰囲気で、厨房からも「ありがとうございます!」、出前に行く時にも「いってらっしゃーい!」と元気な声がこだまする。同じ言葉を聞くのでもチェーン店の”決められた”セリフとは全然印象が違うナ。

しばらくして「カレーうどん」が運ばれる。こちらのカレーはしっかり”黄色い”。上にはネギ、揚げ、刻んだ赤い縁のカマボコ(朱板)という王道。とろみのついたつゆの辛さはほどほどで食べ易い。麺は細めで少し縮れていて、つゆとの相性良く、旨い。どのカレーうどんでもそうだが麺それ自体の特徴は捉えにくいものの、スルスルといけてしまうバランスが抜群。メンチカツはカラッと揚げたて。脂溢れて旨味たっぷり。カレーうどんの中に入れたり、ソースをたらして食べたりして楽しんだ。このミンチカツは円頓寺商店街の「はね海老」の向かいにある「肉の丸小」のものだとか。ワイシャツにつゆが飛ばないように、持ち歩いている手拭いで防御しつつ平らげた。カレーうどんばかり取り上げられる店だが、他に丼物なども揃っている。「ミンチカツ丼」なんて気になるなァ。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら

手打うどん おか茂

愛知県名古屋市西区那古野1-7-16

 

( 那古野 なごの 円頓寺 えんどうじ めいどうちょう おかも カレーうどん ミンチカツ メンチカツ 手打 手打ち 手打うどん 円頓寺商店街 肉の丸小 あかいた )

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