ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

若鯱家 @愛知県犬山市 (※閉店)

2014年01月26日 | 愛知県(尾張)

東海地方を中心に多数の店舗を持つカレーうどんで有名なチェーン店「若鯱家」。この地方ではテレビCM等もあり、名前を知らない人はいないだろう。まだ子供が小さかったころに一度どこかのショッピング・モールのテナントに入っていた店で食べて「…。」という感想しか持っていなかった。まぁ、チェーン店だから気にもしなかったし、それ以降この名前の店に入る事はなかった。でもこの若鯱家のルーツが名古屋の黒川にあり、現在はなぜか「鯱乃家」と名乗っていると知ってから俄然興味が湧く。いろいろ調べてみると、本店は手打うどんの実力店で、地域では修業先としても有名だったが、この店の出身者が「若鯱家」の屋号を商標登録してしまい、本店とは全く別にチェーン店展開をしたとの事。色々面倒な事態が想像されるが、それが現在の本店の屋号に影響しているのかどうかは分からない。ただ、屋号を変えたこの本店には暖簾分け店が存在し、以前のままの、つまりチェーン店と同じ屋号でチェーン店とは別に営業しているとのことで早速訪問してみた。

店は犬山市の中心部から外れたロード・サイド(いわゆる旧道沿い)にあり、駐車場は10台位停められるだろうか(そういえばチェーン店の若鯱家は路面店ってほとんど見ない)。看板には「手打ち」を謳ってあり、チェーン店とは違いシンプルな外装。店に入ると、右側に麺打ちをするスペースがあり、テーブル席3つ程、小上がり、そして広い厨房の前にカウンターがある。もちろん目当てはカレーうどんなので早速注文したが、メニューを見るといろいろなうどんに加えてラーメンまである。厨房内には親子だろうか、二人の男性が忙しく立ち回っている。しばらくしてテーブルにカレーの香りが漂ってきた。

太めの麺の上からたっぷりのカレー餡がかかっている。上には斜めに切った葱、蒲鉾、薄切りの豚肉、大きめに切った油揚げなどが見える。ひとくちうどんを手繰ると…麺が旨い。コシが強い訳ではないが、しっかりとした食感がある。手打ちを謳う店にもバランスの悪い店がいっぱいあるが、ここの麺は本当にいい。カレー餡とのバランスも最適。自分は温かいうどんや、餡ののったうどんを好んで食べないが、これなら他のうどんも試してみたいな。ぽってりとしたとろみのかかったカレーの餡は思ったより辛めだが、その塩梅が丁度いい。これより辛いと人を選ぶし、これよりマイルドだと物足りない。遅めの時間でも続々と客が入ってくる人気の理由が分かる気がした。

なぜかチェーン店と同じ屋号で存在する本店の暖簾分け店。なんだかその経緯が気になるなぁ。

この後の記事はこちら

※残念ながら2018年8月を以って閉店されました。

 

若鯱家

愛知県犬山市字西北野107-8

(わかしゃちや 若鯱家犬山店 犬山店)

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