ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Honey's Dead / The Jesus And Mary Chain

2013年07月13日 | オルタナティヴ・ロック

Jesus100

Honey's Dead / The Jesus And Mary Chain (1992)

1991年に発売されたジーザス・アンド・メリー・チェイン(The Jesus And Mary Chain)の4枚目のアルバム。当時頭角を現し始めていたクリエイション・レーベルに代表されるようなイギリスのバンド、プライマル・スクリーム(Primal Scream ※ヴォーカルのボビーはドラマーとしてメンバーだった)やマイ・ブラディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)、ピクシーズ(Pixies)、ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)などに大きな影響を与えた元祖オルタナティヴ・バンド。彼らはアルバム・セールス的には大成功を修めたとは言い難いが、その影響力は格段に大きかった。意外にもアメリカでもカレッジ・チャートを中心に評価を得ている。アメリカでこういうバンドがナショナル・チャートに顔を出す事は単発を除いて80年代にはほとんどなかったが、以降にオルタナティヴ・ロックバンドの台頭があり、ブームとしてチャートを席巻するようになる。

自分は80年代後半に彼らのPVを初めて見た覚えがあるが、その映像も音も、なんて捉えどころの無いバンドだろうとファンになるまでには至らなかった。のちに「オルタナティヴ」というジャンル分けがされて再認識するが、まだ当時の自分には早過ぎたようだ。上記のような後進バンドを好きになって初めて、やっと彼らの影響の大きさを認識した次第。あれは何という曲のPVだったんだろう。暗くてフォーカスの甘いアーティスティックな映像の輪郭のみ記憶している。

このアルバムも初めて聴いたが、思ったよりもポップ(語弊があるかな)で聴きやすく、以前の印象とは結構違っていた。自分の耳が成長したのかな。浮遊するようなメロディやノイジーなギター、センセーショナルな歌詞、と強い個性が感じられる。メンバーのヴィジュアルを全く想像させないようなある種の匿名性もかっこいい。もっと早く掘り下げなければいけなかったバンドだ。

中古店にて購入(¥100)

  • CD (1992/3/17)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Blanco Y Negro
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