Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

制作開始

2020-01-30 14:06:34 | アトリエから

肩と腕の痛みがなかなか良くならず治療院を変えた。今は、体の状態の様子見といったところだろうか。早く治し

て以前のように制作を、と考えていたが、ふと思いたち もう治るのを待つのでなく始めてしまおうと思った。一日

中アトリエに行けるはずはなく、せいぜい2時間程度。韓国ドラマにはまっている99歳の母が昼1時からテレビを

見るのに合わせてあたふたとアトリエから帰ってくる。誰でもたのしみはもたないといけない。その時間までにお

昼を急ぎすませる。制作のあとはやはり、腕も肩も重くなっている。友人から、治った自分を想像してその実現を

目ざしてねとアドバイスをもらった。まだまだ想像力が微力かも。今アトリエでは小品しか無理だ。それでも2時

間いると進むことは進む。濃いブルーが変わり、ライトブルーの画面になるかもしれないと予感があったのだが

また、濃いブルーに戻った。どうなるか全くわからない。小品でも一作一作仕上げていけば、来年個展ができる

かもしれない。個展をしている元気な自分をディープに想像して。

                フォト 2020         撮影場所  神戸市 北区


消えない消しゴム

2020-01-29 13:21:02 | 日々の思い

画集出版からほぼ1年近く経った。2階の部屋の隅に幾つも幾つも置かれていた大きな紙袋。画集の校正原稿や、

出版社とのやりとりの書類、また、どんな画集を作ったらいいのかわからないまま、B5の無地ノートを本に見立て

絵のカラーコピーを切り貼りしたものやら色々詰め込んでいた。それらの出版に関わるもの一切を整理する気が全

くおきなかった。どちらかというと見たくない。よほどきつかったのだと思う。地元神戸での新作個展の作品制作

を続けながら、同時進行で画集を作ったこと。体調の悪さも未だ尾をひいている。 最近、気分の良い時に袋の中

身を一気に片付けた。校正原稿は最終のものを除いて捨てた。連絡文書も捨てた。B5のノートもそのまま捨てよう

と思ったが、ちょっとなかをめくった。ウッと思った。1年前の思いが立ち昇った。そのまま捨てられないものが

ある。そうだ、消しゴムで消してしまおう。各ページに書かれている鉛筆書きの絵のタイトルをゴシゴシと消し始

めた。それにしても消えない消しゴムだ。疲れてしまって最後はページを破った。B5のノートは白紙のページを残

したまま引き出しにしまわれた。  

                   フォト 2019      撮影場所  神戸市  北区

 


天にも地上にも好きな青

2020-01-11 13:25:26 | 日々の思い

一週間連続治療院に通っている。こんなことは初めて。状態をこじらせてしまったらしくなかなか痛みは取れない

けれど。帰り道、暖冬の影響を受けて薄めのコートで歩いている人たちにすれ違う。お年寄りも柔らかい表情で歩

いている。肩の痛みを忘れて空を仰いだ。セルリアンブルーの空に背骨のようにカーブをえがいた雲。どこまでも

大らかに続く。青と白色のコントラスト、気分は上向いた。ポケットから洋酒入りの気に入りのチョコをひとかけ

ら出して口に放り込んだ。運転はしていないからオーケーだね。今、時間をあまり気にしなくなっている。これも

療養(?)生活からの贈り物かも。少し寄り道して公園に入った。そこにも好きな青があった。これは、塗料の青

だけど木漏れ日と戯れていて、ゆらぎの美しさだった。

                 フォト 2020            撮影場所   神戸市北区


長期休業?か

2020-01-07 18:01:07 | 日々の思い

年末から肩と腕の痛みがひどくなったので治療に専念している。現在通っている治療院で今日、治るには4か月は

かかりますね、と言われた。えっ、そんなに。でもこの状態が治ると聞き、落ち込み半分、希望半分といった心境

だった。絵は描けるのか。痛いのを我慢して作業を進められないことはないのだが、筋肉が硬く縮んでかなりひど

い状態との診断なので、それは無理か。4か月間何をしようかと帰り道考えた。生活のための作業は考えるまでも

なく必需なのだけど、それだけで過ごせるのか。少し前にオカリナを買ったのだが、吹く時、両腕で支えなくては

ならず無理になった。箱にしまい込んだ。何かないかなあと思いながら、今日七草がゆを玄米で作った。これで、

お正月の行事、一区切りか。 生活の諸々に助けられて4か月を過ごすしかないのかなあ。

          『生きる』 ミニアチュール作品 (F0)  油彩 2019

 


簡略化

2020-01-03 12:44:04 | 日々の思い

新年も三日になった。簡略化に気持ちが向かっている。毎年なんとか作っていた年賀状、とうとう昨年でやめるこ

とにした。年賀状にかける時間とエネルギーがなくなったというのが本音。今年古希になるので、制作にかける時

間を大切にしたいと思う。家庭生活のもろもろは引き受けなくてはならないもの、だから何かを減らそうと思うと

年賀状もその選択肢に。印刷でない自分の写した写真や絵などを載せてパソコンで作り続けてきたけれど、それも

かなりきつくなった。昨年末は、パソコンの印刷ソフトが使いにくく、なんどもなんども刷りそこない、その度

に、手伝ってくれている夫が郵便局に通った。最後ほどきつい。みんなきつい。他の簡略化もあった。20年以上も

飼っていたメダカ、何代も生きてくれた。玄関先の小さな水盤で。公園のビオトープの池に放した。餌やりの母が

がっかりしたけれど、掃除もしてやれない状態では広い空間に放したほうがメダカの幸せかなと思った。放してか

ら2回ほど見に行った。1回目の時すっと寄ってきた一匹、家にいたメダカに違いない。母にそう言ったらよかった

ね、と笑ってくれた。  

               フォト  2019        撮影場所  神戸市北区