Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

趣味にはならない

2020-08-06 13:53:27 | 作品情報

懇意にしているギャラリーから、私の母へ絵の出品依頼があった。本人は、もう100歳だから出さないという。無理も言えないの

で私が急遽何か出すことにした。何かって?  絵は今無理なので、時たま撮っている写真を使って趣味としての楽しいものを作ろう

と考えた。結構弾んだ気持ちで、そうだ、写真日記にしよう!と決めた。8月になり、搬入の日が近づいてくる。すると、気楽な

気分は吹っ飛び、自分の表現の世界の中心に引っ張り込まれた。結構面倒、パネルのグレー色は2度塗り、写真の選択、写真の配

置、コメントの言葉選び、ああ、結局はだめなんだ。何をやっても仕事に結びついてしまう。趣味は遠いなぁ。自分のなかにある

見栄はどこまでも付いて回るとつくづく思う。この写真日記、第一番に母が見た。かずこちゃん、写真でも食べていけるねえ、と

親バカに口走って、じっと眺めている。しばらくして桜かしら?と聞いた。「違う、ネム」語気荒く言った。

 🌠 この写真日記の展示は、Pocket美術函モトコー(元町高架下) 『展覧会の宝箱展』 8/18 (火)ー8/30(日))12-19時

                                         

          フォト 2019              撮影場所   神戸市  北区

 

 


ドイツでもモネ 2

2020-05-09 10:09:41 | 作品情報

ドイツでの画集に見開きで私の作品が4点掲載されている。この作品は先方がセレクトしたもの。ああこれを使っ

たのか、と驚きもし、新しい発見になったりもした。添えられた評論を和訳した。これにもドイツは哲学の国な

のだと納得させられた。言い回しが難解。パソコンの自動翻訳サイトにかけても、そこの訳がごっそり抜け落ち

ていた。ひと月近くもかけて最終、意訳でなんとか文章をまとめた。そのなかに、また、モネの名前があった。

フランスでの個展時、帰国ギリギリにオランジュリー美術館に行けと美術関係者に言われ、凱旋門に行かずに美

術館に行った。思い出す。でもドイツでもモネ?

 

モネの睡蓮の池は、ミサワにインスピレーションを与えているが、彼女が完全にこのテーマを彼女自身のものにしたのは明らかである。その勢いを最小限の軽さへと導き、彼女の形は、互いに溶け合う色調の浮遊する魔術に溶け込む。       Gabriele  Walter     (Germany)

                                         

  *  評論の全文訳は三沢かずこのホームページ、ニュース欄に掲載しています。合わせてご覧くださいね。

 

 


ドイツでもモネ 1

2020-05-09 09:02:21 | 作品情報

昨年、ドイツから画集掲載のお話をいただき参加した。ヨーロッパで(もちろんドイツも)コロナ禍で大変な時

期に結構大きなダンボールが届いた。見慣れない雰囲気の段ボールが届いたのを見て母親が「なんだね、これ」

と言って少し怖そうにした。そうなのだ、コロナの恐怖がいたるところに飛び火している。この段ボール、数日

たってから開けた。中から出てきたのは、A4版ぐらいの上製本の画集。わあ、立派だというのが最初の感想。ド

イツ語も英語もほとんど分からずに、まあ、泥縄式のように、言われるままにデータや書類を締め切りギリギリ

に送ってこれで終わりますようにと祈った。何度もやり直しさせられてドイツ人の規則正しさにひれ伏した。あ

あこれも言葉の壁が原因かもしれないが。30人弱の作家の作品が一冊の中に融和され、かつスッキリと収まって

いる。ヨーロッパの出版の文化の洗練された姿に初めて触れた思いだった。

                  EXCELLENT ART BOOK         Enter into Art 2019                             

 

 

 

 


神戸市北区役所 新庁舎へ三沢かずこ作品

2018-10-01 19:17:59 | 作品情報

9月はほんとに目の回るような忙しさ。茨木の個展と神戸市北区役所の寄贈作品展示作業が重なった。なんとか乗り越えようと自

分を鼓舞。大切な個展の準備の傍ら、額縁、取り付け工事の業者さんへの連絡に忙殺された。ようやくこなした今、ワインを美

味しく飲める。北区役所の100号、2箇所の美術館での個展時、寄贈候補だったが、なぜか、私のところに戻り、その後、購入希

望者が現れたが、手違いでその方のところに行かないという事態になり、また私のアトリエに。代表作との声も高いこの作品。

北区役所に寄贈作品として提示した3点は選ばれずに、資料として持参したパンフレットに載っていたこの『象』が選ばれた。

絵が落ち着き先を選んだとしか思えない。新庁舎4Fのメインフロアに展示された作品は、少し晴れがましそうにしている。