Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

ギャラリー島田個展 2017

2017-02-24 09:30:13 | 展覧会情報

       ⭐️ 2017年の個展のお知らせ   『ギャラリー島田(B1F)』

 

                

 

  前回のギャラリー島田個展から三年がたった。月日の流れの速さをかみしめている。

  この三年の間に四回の個展を終了させた。体力的にはやはりきつかったが、一回、一回の個展を精一杯に

  終了させることで、少しずつではあるが自分の成長につながったと思っている。

  青を二十年間追求している。私の青は、混色する青なので、その時々の感情や季節から受ける影響などによって

  さまざまに変化する。そして、画面の青と、青以外の色彩のバランスを求めて時間をかける。この描き方が、

  自分自身の心の充足につながっているのだろう。

  青に包まれることの心地よさ、青は、最も大切な存在になっている。  (ギャラリー島田 画廊通信 2017.3 掲載 )

 

 

 


吹雪

2017-02-13 19:15:05 | アトリエから

時折、吹雪のような雪の舞になる。絵の画面が急に暗くなったな、と感じ窓を見ると吹雪いている。アトリエでは、小品の制作にかかりきりになっ

ている。なかなか仕上がらない小さな画面、このなかに、雄大さも、シャープさも、優しさも、楽しさだってあれば、と色々な要素を満たしたいの

だが。ほんとうに難しい。とにかく、額装の期限がくるので、仕上がりますように、少しでも早く乾きますように、と祈るような気持ちだ。

何点かの描きかけの画面を見回して、色を加えたり、色を拭ったり.....。

できたと思って壁にかけて見ると、なんとも技巧的すぎる。 没。

頭の中では、こんなやり方は無理と分かっている。仕上げよう、仕上げようという、はやった気持ちが身体中を占めているから....。

幸運がやってくるかしら。

また、吹雪。

 

                                                                   フォト  2017

 

                                                                  

 

      


立春

2017-02-05 16:31:50 | アトリエから

昨日は、一気に春が来たような暖かい日。まさに、立春に合わせてくれたようなような気候。今日は、朝から雨模様。春の雨という気配が強い。

道の両脇のイチョウの枝が、力を帯びてきている。枝のまわりに、もあっとした気配も漂って、ああ、もう自然は動き出しているのだなあと感じ

る。久しぶりの散歩、木々を見ながら歩く。個展の追い込みで、小品を仕上げているのだが、仕上げようと思っている時は全くだめ。自然に、自然

に仕上げたいのに、作為が入る。ここに黄色の色を強く、だとか、この背景に白のぼかしを、とか知らず知らずのうちに計算している。

今日はもう諦めて散歩を選ぶ。

作品は向こうからやってくるのに.....。道具を片付けている時、筆に残った絵の具を描きかけの画面にこすりつけた途端、急に、画面が整理され

て、新たな色を要求されて、片付けを取りやめて、画面を追うことがある。外は薄暗がり、画面もよくは見えないのだが、作品がすっとできあがる

ことがある。ごくたまにだけど。

それを期待したりして、落ち込むことも....結構多い。

 

                   フォト  2016