今日は良い天気に恵まれた。台風騒ぎで、搬出が10日近く遅れたのだが、今日、無事に作品を運んでいただいた。ようやくこの
大切な個展が終了したという思い。次に頭を切り替えなくてはいけない。アトリエの多くの未完成の作品を一作でも多く仕上げ
なくてはいけない。次の個展はギャラリーなので小品が必要になる。描き進めていると、ある時点から、頭が充血したようにな
り、絵そのものの出来加減がわからなくなる。危ない、危ない。近くに置いてあった宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』を読み
返す。まるでごうごうと弾くセロ....のようだ。少し目が冷静になる。自分の創り出す世界が見えてきて、とてもありがたい。