生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

チェロのレッスンに行って来ました

2018-01-28 22:44:37 | レッスンに行ってきました

 チェロのレッスンに行って来ました。著名なチェリストの長谷川陽子女史は、”大人になってから始める楽器としてはチェロは最適”という主旨の発言を、NHK-ETVの”らららクラシック”という番組の中でされています。その言葉を真に受けてチェロまで手を出した私ですが、何か一つの楽器だけをするならチェロを言う選択肢はありうると思います。しかし、他の楽器と比べると”チェロが最適”と言えるものかどうか、疑問が沸いてしまいます。

 何よりも楽器を持ち運ぶ負担が半端ではありません。むろんコントラバスや、金管楽器のチューバに比べればチェロの方が多少はマシかもしれません。しかしトロンボーンやユーフォニウム、ファゴットよりはかなり大変ではないでしょうか。レッスンを受けに行くたびに、もう今回のレッスンで終わりにしようと思います。それは楽器の持ち運びが大変だからです。しかし、レッスンを受けると毎回チェロの魅力を再認識してもっと練習して次のレッスンを受けようと思います。その繰り返しで今に至っています。

 さて今回のレッスンでの確認事項です。楽器の構えはがっちり押さえ込むでもなく、かと言ってゆるゆるでもなく、最も気を付けるべきは表板の法線が演奏者の正面から外側に開かないようにすることだそうです。楽器の表板の法線が演奏者の正面から外(左)側に開いてしまうと、A線が弾きにくくなるそうです。

 次にエンドピンの長さですが、やや短いかもと言われ調整した結果、手の親指と小指を目いっぱい伸ばした距離プラスこぶしの幅ぐらい伸ばした長さが調度良いとのことでした。これまでの長さよりは若干長めかなと思います。左右の膝で楽器を締め付けるのではなく、左の膝には軟らかめに、右膝には若干強めに乗せるものの、演奏者自身が固まらないことが重要とのことでした。

 初回のレッスン時から、個人練習の際にはボウイングガイドの使用が有効と推奨されていましたが、運弓の方向が弦の向きと垂直方向に厳密に制限されるのが煩わしく、最近は全く使用していませんでした。その点を相談すると、弦の方向と運弓の方向は厳密に直角であることが望ましいので、個人練習の際にはボウイングガイドを使うことを薦めるとのことでした。ということで、レッスンにはボウイングガイドを持参しませんでしたが、先生の指導の下、運休の方向が弦に対して常に垂直になるように留意しながら弾いてみると、右手の指に必要とされる力がバイオリンの比ではないことに、改めて驚かされるほどです。弓の持ち方を再確認して頂きましたが、無理に間を閉じないように右手の人差し指から小指までの4本の指を伸ばした状態で手の甲を上に向け、弓の毛箱を下から指の下側に当たるように押し当てて、親指の第一関節を曲げた状態で毛箱を下側から支える。その状態がベストとのことです。

 弓の毛箱には何らかの模様が設けられているのが常ですが、そのやや外側に小指の先端が位置して、人差し指から小指までの4本が平行のまま、弓の軸と直角に交わるように持つのが理想的なのだそうです。が、個人の指の長さなどによって四本の指が自然に弓の軸と直角に交わる人は少ないそうです。ところが私はその少ない部類に入るようで、弓を自然にもって右手の人差し指から小指までの4本が互いに並行で、かつ弓の軸に対して直角となるように持てているそうです。

 ということで、ボウイングガイドの使用を励行して、常に減に対して弓毛が直角に当たるように、再度ボウイングの練習に励みたいと思います。ボウイングの際に右肩を下げるためには弓の位置によっては右肘を深く曲げるとともに右手首もくの字に曲げる(手首の関節を持ち上げる)感覚が必要なようです。何はともあれ、バイオリンに比べるとチェロを弾きこなすには力が必要です。私のチェロの先生は女性の中でも華奢な方ですが、だからこそ余分なところには力を入れずに、本当に必要なところにだけ力を入れている様に思います。私にとってベストな先生かどうかはわかりませんが、学ぶべきエッセンスをより分かりやすく示して頂けるのではないかと期待しています。


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