レッスンに行って来ました。いよいよ5月の演奏会の曲が決まって来ました。以前別の門下の発表会で歌ったヴェルディのリゴレットの「悪魔め鬼め」と3幕の四重唱を希望したところやりましょうと言うことになり、四重唱のほかにドゥッカとジルダとリゴレットそれぞれのアリアと、ジルダとリゴレットの二重唱も歌う予定になりました。ジルダとリゴレットの二重唱はモンテローネが牢屋に連れて行かれる場面からの「Si Vendetta」とばかり思っていたら、「悪魔め鬼め=Cortigiani」から連続する「Mio Padre! Dio Mia Gilda」から「Si vendetta」まで通して歌うことになりそうです。
「Cortigiani」はドゥッカの手下どもに攫われた娘ジルダを返してくれと、怒り、脅し、最後は懇願する重いアリアです。舞台の進行が一区切りついたところで、ドゥッカから逃げてきたジルダがリゴレットとであって何があったのかを話し、それを聞いたリゴレットが心の中を独白する二重唱、そしてリゴレット(とドゥッカの二人)に呪いをかけたモンテローネが牢に連行されるシーンを挟んで、ドゥッカに復讐を誓うリゴレットをそれを止めようとする二重唱が「Si Vendetta」。ものすごくテンションの高い歌が続きます。2年前に歌ったときは「Cortigiani」だけで本番の後1ヶ月ぐらいは歌を辞めようかと思うくらいの放心状態になっていました。「Si Vendetta」は2分ほどの短い曲で怒り狂っている勢いだけで歌ってしまえるといえばそういう曲です。
ところがその間に挟まる「Mio Padre! Dio Mia Gilda」は、リゴレットのものすごく複雑な思いの独白を含んでいます。大きなコブが背中にある見難いセムシとして生まれ人々から忌まわしげに扱われてきたのに、ただ一人そんなリゴレットを愛しながら早くに死んでしまった女性の忘れ形見であるジルダの幸せこそを願い、ジルダに降りかかろうとする不幸は代わりに全て自分の上に降り注いでくれとのみ神に祈ってきたのに、その祈りが神に通じなかったのか、という嘆きです。とてもではありませんが、こんな複雑な心情は歌える気がしません。少しづつ咀嚼して腑に落としていかないと。リゴレットの原作はヴィクトル・ユゴーの「王は愉しむ」ですが、ユゴーが凄いのかヴェルディが凄いのか、とんでもない作品だと思います。改めてオペラの最高傑作だと思います、少なくとも私にとっては。
そう言えばレッスンの最初に永澤先生が仰っておられました。”歌曲は歌曲で勉強になるけど、オペラのアリアを歌わないと、歌うための体力はつかない。”はい、先ずは体力をつけて何とか歌える様にしましょう。
今後の予定です。
・5月31日 声楽家団体横浜ピッコロ第8回定期演奏会
・6月10日 市民オペラ「リゴレット」合唱参加
・6月11日 市民オペラ「リゴレット」マルッロ
「Cortigiani」はドゥッカの手下どもに攫われた娘ジルダを返してくれと、怒り、脅し、最後は懇願する重いアリアです。舞台の進行が一区切りついたところで、ドゥッカから逃げてきたジルダがリゴレットとであって何があったのかを話し、それを聞いたリゴレットが心の中を独白する二重唱、そしてリゴレット(とドゥッカの二人)に呪いをかけたモンテローネが牢に連行されるシーンを挟んで、ドゥッカに復讐を誓うリゴレットをそれを止めようとする二重唱が「Si Vendetta」。ものすごくテンションの高い歌が続きます。2年前に歌ったときは「Cortigiani」だけで本番の後1ヶ月ぐらいは歌を辞めようかと思うくらいの放心状態になっていました。「Si Vendetta」は2分ほどの短い曲で怒り狂っている勢いだけで歌ってしまえるといえばそういう曲です。
ところがその間に挟まる「Mio Padre! Dio Mia Gilda」は、リゴレットのものすごく複雑な思いの独白を含んでいます。大きなコブが背中にある見難いセムシとして生まれ人々から忌まわしげに扱われてきたのに、ただ一人そんなリゴレットを愛しながら早くに死んでしまった女性の忘れ形見であるジルダの幸せこそを願い、ジルダに降りかかろうとする不幸は代わりに全て自分の上に降り注いでくれとのみ神に祈ってきたのに、その祈りが神に通じなかったのか、という嘆きです。とてもではありませんが、こんな複雑な心情は歌える気がしません。少しづつ咀嚼して腑に落としていかないと。リゴレットの原作はヴィクトル・ユゴーの「王は愉しむ」ですが、ユゴーが凄いのかヴェルディが凄いのか、とんでもない作品だと思います。改めてオペラの最高傑作だと思います、少なくとも私にとっては。
そう言えばレッスンの最初に永澤先生が仰っておられました。”歌曲は歌曲で勉強になるけど、オペラのアリアを歌わないと、歌うための体力はつかない。”はい、先ずは体力をつけて何とか歌える様にしましょう。
今後の予定です。
・5月31日 声楽家団体横浜ピッコロ第8回定期演奏会
・6月10日 市民オペラ「リゴレット」合唱参加
・6月11日 市民オペラ「リゴレット」マルッロ