日本でもグスタフ・ホルストは有名ですが、ほとんどは組曲「惑星」だけで知られている様に思います。私自身もそのようなものですが、中学から高校にかけてブラスバンドでラッパを吹いていたこともあるので、吹奏楽のための組曲1番と2番も知っています(それぞれ本番で吹いたこともあります)。
それでもホルストが作曲した歌曲というと思い浮かぶものはありませんでした。ということでネットのオークションサイトでホルストの歌曲のCDが出品されていたので入札しました。やはり日本では人気がないからか、最初の入札額のままで落札出来て昨日届きました。まだ十分に聞きこんでいないので、おいおい紹介していきたいと思いますが、収録曲の中に「リグ・ヴェーダの詠唱」作品24という、全9曲からなる歌曲集がありました。梅が丘歌曲会館にはこの全9曲の訳詞が掲載されています。大したものですね。で、梅が丘歌曲会館氏もコメントされていましたが、全9曲の中でも4曲目の「インドラ(嵐との戦いの神)」が印象に残る格好の良い曲です。
ペトルッチ(IMSLP)のサイトで楽譜も公開されていました。今日初めて耳にして、先ほど楽譜も公開されていることを確認して、音域的には男声中声に向いているようですし、ホルストが曲をつけているだけあって言葉は英語なので読めるし意味もとれます。これから譜読みをして歌えるようにしたい曲ですね。ただし、英語は歌には向いていない言語だとも思っています。
他にも良い曲は有りそうですし、和声感の充実したロマン派的な曲からかなり現代的な曲まで、ホルストの用いる音楽技法・音楽語法の広さにいささか驚いてもいます。ここ数日から数週間は、どっぷりとホルストの歌曲に浸るつもりです。