モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

「桶谷寧の曜変天目茶碗を観る会」のお知らせ

2013年01月23日 | 桶谷寧・曜変天目

曜変天目茶碗を再現した陶芸家桶谷寧の曜変天目茶碗を中心に、
油滴天目、禾目天目の茶碗、他に井戸、志野、黒織部の茶碗を観賞する会を開きます。
桶谷氏も参加していただけることになってますので、曜変天目茶碗を手にとって観ながら、陶芸の概念をくつがえす興味深い話が聞ける絶好のチャンスです。
当ブログでの桶谷氏関連の記事はこちらで。

日時:3月16日(土)11:00A.M~3:00P.M.
会場:新宿「玄海」桐の間
会費:10,000円(「玄海」昼のコースの食事、飲物込)
定員:15人(参加を希望される方はお申し込みください。定員になり次第締切ります。)
  詳細、お申し込みはこちらから

現在、静嘉堂文庫美術館で同館所蔵の国宝「曜変天目と油滴天目茶碗」を中心とした展覧会が開催中です(3月24日まで)。
この機会に、現存する曜変天目3碗(いずれも国宝)と桶谷氏の茶碗を並べてみましょう。
どれが桶谷氏の作かおわかりになりますか?
(解答は文末にあります。写真は、国宝3碗は『唐物茶碗』淡交社刊、桶谷氏の茶碗は『曜変』銀座黒田陶苑刊より)

  

  


静嘉堂文庫美術館では、楽初代長次郎の黒茶碗や黒織部茶碗も展示されています。
数年前の展示では瀬戸黒茶碗も出品されていて、これも素晴らしいものでしたが、
いずれも「やきものの黒とはこういう色をいうのだ」と言いたくなるような、
おそらくは「究極の黒」というべき色を呈しています。
ここでは長次郎の黒楽と、桶谷氏の黒織部茶碗および数年前に発表した瀬戸黒茶碗とを並べてみます。



長次郎の黒楽茶碗 桶谷氏作「黒織部茶碗」

桶谷氏作「瀬戸黒茶碗」

長次郎の黒楽の見込みは鉄錆の色になっていて、桶谷氏の茶碗とほとんど同じ色調です。
こういうやきものがなぜ焼けるのかという話を、3月16日に聞くことができるということです。


[上掲の写真の答え]
(上左)静嘉堂文庫所蔵  (上右)藤田美術館(大阪市)所蔵
(下左)龍光院(京都市・大徳寺塔頭)所蔵  (下右)桶谷氏作
静嘉堂文庫のものは見た目やや派手さがあり現代では一番良く知られていますが、各々に特徴があり、好むところは人それぞれであるようです。



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