「老後」とは何か? ~ 5割以上が年金受給生活をイメージ

2014-09-05 21:31:01 | 日記
「老後」はいつ頃から始まるのか ―― 厚生労働省が先月29に発表した『平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書』では、「老後の生活」で思い浮かべる生活は何かという視点から行った調査結果が掲載されている(資料1)。

複数回答による調査ではあるが、要するに、「年金を受給するようになった生活」が54.0%、「仕事から引退したり、仕事を人に任せるようになった生活」が38.4%、「老化に伴い体の自由がきかなくなった生活」が34.7%、「子どもが結婚したり独立した後の生活」が14.3%の順。男女別では、男女ともに「年金を受給するようになった生活」が最多で、次に多いのは、男性は「仕事から引退したり、仕事を人に任せるようになった生活」の46.6%、女性は「老化に伴い体の自由がきかなくなった生活」の36.6%。

こうした「老後」を送る人口が相対的に増えていくのが少子高齢社会。日本は既にその域に入っている。この報告書には、今後充実させていく必要がある社会保障は何かについて行った調査結果も掲載されている。複数回答の調査結果ではあるが、「老後の所得保障(年金)」が41.0%、「雇用の確保や失業対策」が39.4%、「高齢者医療や介護」が37.2%、「子ども・子育て支援」が35.9%、「医療保険・医療供給体制」が35.6%の順(資料2)。

「老後」に関する調査なのだから、このような結果になるのは至極当然のことだろう。意外だったのは、「子ども・子育て支援」に4割弱の賛同があったことだが、これは複数回答だからであろう。「子ども・子育て支援」が断トツトップに来るほと、裕福な高齢者が大多数を占めているわけではない。



<資料1>

(出所:平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書


<資料2>

(出所:平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書