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橘湾岸~フルマラニック

2019年07月02日 08時42分12秒 | 日記

春の「橘湾岸スーパーマラニック217km」の完走証が送られてきた。「完踏証」ではなくて「完走証」、いいですね。

●完走証: ここ最近の橘湾岸マラニックの完走証を見てみると、下写真のように「273km」「217km」「100km」すべて形が違う。違うのは ①用紙の大きさ ②方向 ③字体 ④構成 ⑤ラミネート加工 ⑥記載形式

要するに、毎回、完走証を新しく構成しているようです。普通、毎年、同じものを使うところが多いですが、さすが橘湾岸。マンネリ化せず、コース・システムも毎年変わっているように、今でも大会自体が変化進化していることが、完走証にも表れているのでしょうか。

<大会総括に書かれていたこと>

●217kmの関門: きびしい関門はそのまま継続するとのこと・・・・関門時間がきびしすぎるという声が多いので、次回からは緩和されるだろうと思っていましたが、変えないとのこと。今回は常連さんが多くリタイアしました、それほど今までのようなペースでは完走できません。これから217kmは橘湾岸の名物難コースになりそう。こういうのもあった方がいい。

●超ベテランランナー: 全コース、70歳以上が26名エントリー。完走率は66%。最高年齢完走者は83歳。熊本の鈴木さんも完走。てれっとの岩本さんも78歳で完走。みなさんすばらしい。自分もそうなりたい。

●217km完走者: 94名出走で24名完走となっている。33名ではなかったか?24となると、完走率は25%です。70歳以上が1名、65歳以上が3名、60歳以上が2名完走。

私は上から2番目の年齢。1番になりたいが、70歳まで脚がもつかわからない。文面に「60歳以上の完走者は一昔からウルトラ界では名の知れたランナーばかり」と書いてあった。確かに、みなさん長年ウルトラしている人ばかりです。60歳台まではまだまだ、若いモンには負けません。

●ウルトラマラソンとウルトラマラニックの違い: 

区別が難しい。はっきり線を引くことはできないようです。どっちとも言えるような、グレイのものが多いのでは。

・「ウルトラマラソン」: ①長い距離(42km以上)を走ったり歩いたりする ②制限時間が短い(13~14時間) ③エイドは質素 ④常に走っていないと間に合わない ⑤きつい

・「ウルトラマラニック」: ①長い距離を走ったり歩いたりする ②制限時間が長い ③エイドが凝っている ④歩くことが多い ⑤ゆっくり楽しめる

ということで、二つの違いは、「関門時間の長さ」と「エイドの内容」でしょうか。

しかし、エイドの内容の評価も・関門時間の長さの評価も、簡単には線を引けません。エイドが良くても、関門時間が早ければ、エイドにゆっくりおれません。もしカルデラ100kmで豪華なエイドがあっても、関門時間13時間半ですから、ゆっくりそこに滞在することはできません。これはやはり、エイドが良くても、ウルトラマラソンです。

●橘湾岸(217km)はマラニック、マラソン?:

エイドはマラニックですが、時間はマラソンに近い。しかし、カルデラほどの時間制限ではありませんので、マラニックとマラソンの中間では・・・・・フルマラニック??

●橘湾岸のほかのコースはどうか?

レースの種類が「55km」「80km」「103km」「173km」「217km」「273km」「320km」と7種類もあります。さらに各レースのスタート時間がいくつかに分かれていますので、選手の条件が数10種類あります。これらを一括して評価はできません。

・103kmまでのレース: 遅スタートでも関門時間がとても長いので、これは充分「マラニック」です。

・173km: アーリースタートはマラニック。レイトスタートは「フルマラニック」でしょう。

・217km: 今回完走率が25%というのは天候もありますが、関門時間が早いということも原因です。とくに、9時以降にスタートされた方は、前半はフル並のスピードで走らないと間に合いません。こうなると、ゆっくり楽しいマラニックというわけにはいきません。しかし、カルデラのようなきびしい関門ではありませんので、「フルマラニック」

・273km: これも、アーリースタートは「マラニック」、18時以降のスタートは「フルマラニック」

・320km: 最速の7時スタートでも関門時間が58時間とかなりきびしいです。これは「フルマラニック」でしょう。

橘湾岸は多種のコース、スタート時間があるから、2種類のウルトラマラニックがあってもおかしくはない。むしろ、老若男女が参加しているので、2種類があった方がいい。そして、選手がその2種を選べばいい。もしくは大会側がどっちが適当か決めればいい。

全員完走を目的とした「ウルトラマラニック」と、スピードランナー用の関門時間のきびしい「ウルトラフルマラニック」との二つがあってもいいのでは。

「ゆっくりランナー」と「スピードランナー」を一緒に走らせるとゴールに大きな時間差ができます。まして100km200kmともなると12時間以上の差ができます。こうなると、もう2つに分けてやった方がいいような気がします。そういう意味で、今回のような217kmは、スピードランナー用にしておくのは、賛成です。

●長い関門時間: 橘湾岸の魅力はエイドだけではありません。高齢者を受け入れているところです。普通のウルトラマラニックは制限時間が短く、高齢者の方は参加できません。ところが、橘湾岸は年齢に合わせて関門時間を長くしています。体力の劣れを理由に、ウルトラマラニックから足を洗われた方にとっては、救いのレースです。

参加された方は喜んでおられますし、来年も出てみようという、新たな目標がもて、ウルトラの練習を再開された方もおられます。

ウルトラランナーにとって、とても助かる大会です。橘湾岸スーパーマラニックの今後の発展を期待します。

コメント (2)
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