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今を精一杯生きたい

九重14座~金龍ランナーが集まる?

2018年11月13日 08時58分18秒 | 日記

 久し振りに九重に行った。阿蘇の震災以来、山に行くことが少なくなり、九重にも4年間行っていない。また日曜日はランの予定がたいてい入っているし、たまに予定がない時でも、天候が悪く、トレランには向いてないことが多かった。

しかし今回、予定もなく、天気予報が「晴れ」。登山指数も「A」評価の日曜日となった。これを逃したら、またしばらくは山に行くことはなかろうと思い、久し振りに九重に行くことに。佐賀のラン友がついてきてくれるということで、2人で行くことになった。

●目標14座:  どうせ行くなら、おもしろいことをやろうと計画。そこで、1日で何座登れるか挑戦することに。以前、12座したことがあったので、そのコースを利用して「14座」のコースを考案。予定では11時間かかる。そこで午前5時牧ノ戸峠をスタートすることに。途中で無理と分かればショートカットするつもりだった。

●三俣山周回:  今回の大きな目標は三俣山の周回。三俣山は5つの山から構成されている。これまで本峰、西峰、南峰の3つには登ったが、近くにあるので三俣山は5つで1座と言っていた。

しかし今回5座すべて登ってみて、5座すべてが大変な山だとわかった。とくに北峰は超ハード。これらを1座に計算するのはおかしい、5座として数えていいと思った。

●金龍ランナー: 途中、法華院で休憩した。坊ガツルにラン友がキャンプしているというので寄ってみた。ちょうど朝食時で、我々もご飯をいただいた。6名でキャンプしていたが、ナント!6名全員、橘湾岸の金龍ランナー!我々2人も金龍ランナーであるので、ここにいる8名全員金龍ランナーになった!!

<類は類を呼ぶ・・金龍は金龍を呼ぶ>

「14座を走ろう」とか、「坊がつるでキャンプして酒飲んで、山を走ろう」とか、考えるのは普通の人間ではありません。金龍のような変わった人間が考えること・・・・話がもりあがり、30分も休憩してしまいました。

●10時間で終了: 天気も良く、風も微風、気温も10度以上で暖かく、コースアウトもせず、順調にいったため、午後3時、予定の11時間より1時間も早く14座を登頂することができた。

しかし、もう脚はパンパン。あとひとつ山に登ろうと言われても、もう脚が動がない状態になった。私には14座が限界。

●32座はすごい: 6月にクラブの隈元君達が九重32座を34時間で制覇している。彼らも最初の10時間で14座登っているので、我々と同じペースであるが、彼らはその後も18座を登っている。もう信じられない。ものすごい脚力がないとできないと思う。

九重は筋トレにもなるし、景色も最高。今回十二分にトレイルを満喫できました。また、おもしろい企画を作りましょう。

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橘湾岸~結果をみて

2018年11月06日 11時45分23秒 | 日記

「橘湾岸100km」の結果が発表されたので、いろいろ調べてみた。

★<完踏率>

●総出走者は324名。完踏者は269名。完踏率は83%、と高い。

●スタート時間別に完踏率をみると、やはり、遅いスタートの選手の方が、完踏率はいい。

2時スタートは9名全員完踏。以後、1時、0時、23時につれて、92%、84%、69%と落ちていく。0時スタートまでは平均の83%以上。

●21時スタートは80歳以上の枠。3名おられたが一人完踏。21時間。すばらしい。高齢の方に100km完踏のチャンスを与えてくれる、この大会はすごいと思う。

★<ゴールの時刻>

 スタート時間をずらしてある理由は、ゴールの時刻のバラツキを減らすためでしょう。全員が午後3時±1時間以内に戻ってくれると、スタッフは助かるでしょう。

 そこで、みなさん何時にゴールしているのか調べた(右表: 横軸は時刻、「11」は11時台のゴール。表内の数値は人数)。

●あまりに早くゴールされても困ります。理想的なゴールは午後1時過ぎだろうと思います。その時間帯(赤枠)にゴールした人は259名。完踏者の96%でした。ほぼ、理想通りのゴールになっているようです。

スタート時間の振り分けがうまくいっている証拠です。すばらしい。

●もし、スタート時間の振り分けがなく、全員一斉に21時にスタートしたらどうなるか。

(横軸は時刻、「13」は13時台。数字は人数)

上表のように、6時から17時過ぎまで12時間の間、選手がバラバラと帰ってきます。トップは午前6時にゴールしてきます。理想的なゴール時刻(午後1時から午後5時半ぐらいまで)には114名、全体の42%。半分もありません。これではスタッフは大変です。

やはり、スタートの時間の振り分けは必要。

★<スタート時間の選考基準>

各スタート時間の選手のゴールタイムを比較してみました。

(縦軸はスタート時間、「21」は21時スタート。横軸はタイム、「16」は16時間台。「14.5」は14時間から14時間半まで。表内の数字は人数。ブルー枠はゴールタイムが午後5時オーバー域)

●2時スタート(9名完踏): 平均12時間弱。さすがに速い。3時スタートでも充分。スタート基準が「13時間以内の人」となっているが、最後尾の選手は13時間台。

「14時間以内の人」でもいいような気がするが・・エイドの時間が長くなるか?

●1時スタート(53名): 平均14時間強。スタート基準は「14時間半以内の人」となっているが、14時間半以上の人が15名もいる。

 「15時間以内の人」でもいいような・・

●0時スタート(211名): 平均16時間弱。初参加の人の枠なので、人数がかなり多い。あまり多いと走行時の危険度が高くなりそう。 タイムは相当速い人、遅い人が混在して、タイムの差が7時間近くある。

211名を減らすには、スタート条件を替えてはどうだろうか?

「16時間以内の人」とすると、65+17=82名減らすことができる。23時スタート者を増やす方法はどうでしょう。

●23時スタート(27名完踏): 一人、14時間台という1時スタートでもいいような人がいますが、大体理想的な走行時間。 

★<リタイア>

リタイヤは17%と少ないですが、どの辺でリタイアする人が多いのか調べてみました。

予想としては大きなエイド、島原城のエイドではと思ったのですが、違いました。

●一番多いのが「雲仙おやまの情報館エイド」。23名。

雲仙温泉までの上り坂を上りきった所ですが、おそらく、「関門時間に間に合わない」ということで、あきらめた人が多いのではないでしょうか。

●次に多いのが「みずなし本陣深江エイド」。ちょうど半分ぐらいの距離で、ここまでは山道はないのですが。平地で脚が痛くなり、後半の山道に耐えられないと思われたのか?

●不思議なのが、島原城でやめる人が少ないこと。ここでは十分に休憩ができるので、復活してやる気がでるからでしょうか。

★ この大会は他の大会とは違って、年配者でも参加できる唯一のウルトラマラニックです。毎年参加者が増えて運営が大変かと思いますが、ずっと続けていただきたいと願っています。

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橘湾岸103km~78歳完踏!

2018年11月04日 07時06分57秒 | 日記

 11月3日「橘湾岸スーパーマラニック103km」に参加した。

 今回はⅠさんと一緒に参加。Ⅰさんとは10数年「萩往還マラニック250km」などウルトラマラニックを走った仲。御年78歳。

最近、ウルトラマラニック大会で顔をあわせることがなかったので、挨拶代わりに、「関門時間が長くてゆっくり走れるウルトラマラニック大会がありますが参加してみませんか」と声をかけてみた。 断られるだろうと思ったら、「制限時間が長いなら出てみましょう」と意外にも意欲満々・・・ということで5年ぶりの橘湾岸参加となった

 「橘湾岸103km」は、眉山ロード越え、雲仙温泉越えと超ハードなコース。阿蘇カルデラ100kmが累積高度が1641mに対して、橘湾岸100kmは1825mとカルデラよりきついコース。橘湾岸はカルデラより2時間は余計にかかるといわれている。 そんなコースに誘うのはおかしいと思われるかもしれないが、Ⅰさんにとってはコースのアップダウンより問題なのは「制限時間」。

 大抵の100km大会は制限時間は13時間半~14時間。多くの年配ランナーはこの制限時間ではゴールはきびしい。それに対して、橘湾岸103kmは、80歳以上、70歳以上、リタイヤ回数で、制限時間が変えてある。

 最も早いスタートは午後9時で80歳以上の方、午後10時は70歳以上・・以後1時間ごとに6つのスタートがある。最も遅いスタートは午前2時で、これはサブ10するような選手用。

 Ⅰさんは78歳、午後10時スタートになった。これなら完踏の可能性は十分ある。各スタート時間の選手数は右表のごとく。

午後10時10名でスタート。この中でⅠさんが最高年齢。今日は足の調子がいまいちとのことで、サポーターをして真っ暗な中、ヘッドライトをつけ、バッグを背負って出走・・・完踏してくださいとエールを送った。

 私は午前1時にスタート。私とは3時間の差があるので、中間地点島原城(58km)までには遭遇することはないと思っていたが、なんと46kmあたりでⅠさんに追いついた。時間をみるとかなり遅い。

 最終関門は96.7kmの午後4時10分だが、このペースだとギリギリに到着するぐらい。それに後半はすごい上り坂が20kmほどある。「おそらく途中の関門にひっかかってしまうな」と思ったが、「大丈夫、まだ間に合いますよ」と言って別れた。

午後3時、私はゴールした。控室の一角にてれっとの人が集まっており、そこでⅠさんのゴールをみんなと待った。

●午後4時10分 : 最終関門時間になった。何の連絡もない。Ⅰさんはどうしているのだろうか?途中の関門でアウトになり、車で搬送されている途中ではないかと、悪い方にばかり考える。

●午後4時13分 : ボラの方から「最終ランナーが最終関門を通過しました。最終ランナーはⅠさんです」という情報が入った。控室にいた一同大歓声。私は目頭が熱くなった、よかった。なんと、関門手前ではダッシュして、ギリギリで関門を通過したとのこと、すごい気力。

ところが、この直後、Ⅰさんから電話がかかった。

 「今、関門を通過しました。しかし、脚が動かず走れない。ゴールまでかなりかかりそうです。私を待っていたらフェリーの最終便に間に合わないと思うから、先に帰ってください」と、「何言ってるんですか!Ⅰさんのゴール見ずに帰れませんよ。フェリーでなくとも高速道路でも帰れますから心配ないですよ。ゴールで待ってますから、とにかくゴールをめざしてください」と返事。

●午後5時半 : Ⅰさんを除きすべてのランナーはゴールした。ゴールでボランティアの方々と一緒にⅠさんのゴールを待った。空はしだいに暗くなり、冷え込んできた。これ以上遅くなるとライトが必要になるが、Ⅰさんはライトを携帯していない。ライトを渡しに行こうかとも考えた。

●午後5時40分 : 100m先にランナーらしき人影が見えた。周りにいた人達が「来た!」と騒ぎ出した。しだいにはっきり姿が見えるようになり、Ⅰさんであることを確認できた。薄暗くなった中、やや体が傾いていたが、足取りはしっかりしている。

●午後5時43分:ゴール!周囲にいた人達から大歓声、万歳のエール、涙が出た。大会会長からも「Ⅰさん、おつかれさまでした。見事なゴールです。すべての関門をちゃんと通過されました。正式なゴールです」と祝辞をいただいた。

 しかし、ゆっくり感動に浸っている場合ではない。フェリーの時間にギリギリで間に合いそうなので、Ⅰさんには悪いが、入浴は車内で体を拭いてもらい、雲仙温泉越えで島原外港へ直行。これまた、ぎりぎりで最終便のフェリーに乗ることができた。

今日はⅠさんのための日のようでした。お別れに「来年はどうされますか」と聞くと・・・「どうしましょうかね」と・・

★橘湾岸103km完踏アルバム

http://www.ultramaranic.sakura.ne.jp/xa18tatibana.html

 

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