熊本県で一番高い「国見岳(1739m)」に初めて登頂しました。
スタート前は10時間で終わる普通のトレランと思っていたのですが、コースが予想以上にハードで、12時間もかかり、ここ数年では一番きついトレランとなりました。
ハプニングも続出。
スタートの2日前は大雨、大雷。中止だなと思っていましたが、予報は次第によくなり、当日は1日中雲り、雨は国見岳登頂のとき、わずかに降っただけ。気温も20度前後で、最高のトレラン日和でした。おかげで水分の補給もあまり要らず。
午前2時50分、五ヶ瀬スキー場駐車場を10名でスタート。
まずは向坂山(1684m)まで登山。スキー場まで坂道を上り、ゲレンデを上り、向坂山頂までの木の階段をイヤというほど上り・・・・1時間で登頂。
ここから九州脊梁トレランコースを三方山まで行くわけですが、大会の時は昼でコースに→があるので迷うことはありません。今回は夜で道標はなし。頼りになるのは赤テープだけです。
●ハプニング① : 道がわからない。
赤テープも5mごとにあるわけではありません。数回、道がわからなくなりみんなで探しました。今回10人いたから、すぐわかりました・・・・・(教訓)九州脊梁は夜間一人で行かないほうがいい(行くやつぁいない)。
●ハプニング② : 虫
今回一番やっかいなことは「虫」でした。夏山は何回も走っていますが、昼はさほど虫は気になりません。夜間も冬は虫はいません。今回初めて夏夜の山を走りましたが、こんなにいっぱい虫(蚊・ぶよ・あぶ)がくるとは思いませんでした。口の中にも入ってきます。虫よけスプレーは必ず持って行きましょう。
夜が明けたのは午前5時ごろ、曇っていたのでライトを外したのは午前5時半でした。天女ヶ岩の手前あたり。いい景色が見られるかと期待していたのですが・・・ガスでぜんぜん見えません・・・(教訓)山でいい天気にあうことはまずないと思え。
中間の椎矢峠に着いたのが午前6時半、ここは林道が通っています。トイレも簡易のトイレがありました。水も近くに山から流れ落ちていますが、他に水場はなくこれを飲むしかありません。
●ハプニング③ : がけ登り
「高岳登山口」と書いた道標がありました。奥が沢のようになっており、登山道がどこにあるのか分かりません。上に行けばいいだろうということで、先頭の者が目の前のガケを登り始めました。コケが生え、木はすぐに折れ、落石がすぐに起こります。
全員がガケを登り始めました。「わー」「落石!」「オー」と声が飛び交います。やっとのことでガケを登りましたが、その先も道がまったくわからず。とにかく上に向かって登るのみ。結局、正規の道とは違うコースで高岳山頂に着きました。
帰りにわかったのですが、登山道は入口のすぐ横にありました。我々が登ったコースとは全く違う方向でした。帰りは正規のコースで下りましたが、ある2人はまた道を間違え、ガケを下りてきたそうです!それを聞いて、みんな絶句!!「信じられない!!」・・・・ちなみに先頭者とは私です。ある2人とはUDさんとTBさんです。
●ハプニング④ : 時間オーバー
国見岳に着いたのは、6時間15分後(午前9時5分)。予定の5時間を大きくオーバー。往復に13時間かかるのではないかと心配されましたが、帰りは5時間半でもどり、何とか12時間半で終了。
●ハプニング⑤ : 寒い
国見岳はガスの中でけしきはまったく見えず。しかも小雨が降ってきて風が冷たい。山頂でメシを食べようとしたが、寒くて長居できず。この時期に寒いとは意外でした。
●ハプニング⑥ :予想以上のきつさ
結局、向坂山→三方山→高岳→国見岳→高岳→三方山→向坂山と7つの山を登ったことになります。どの山も登りは半端ではありません。最後の向坂山のときは足がけいれんして途中で動かなくなりました。今までのトレランでは最高のきつさです。
●ハプニング⑦ :転倒続出
坂が多いですし、かなりの急。また雨が降ったあとで滑ります。何回も滑りました。お尻もまっ黒、腕は傷だらけ、靴はまっ黒。
●ハプニング⑧ :道わからず
向坂山の手前で(先頭を走っていた)まっすぐ目の前の丘を越えて降りようとしたら、その先は急激な下りでした。
おかしいと思ってもどり、後続を待ちましたが、みんなも道がわからない。正解は左折でした。もし、あのまままっすぐ下りていたらと思うとぞっとする。
●ハプニング⑨ :1km脱ルート
向坂山山頂に着いて、もうあとは下りだけですぐゴールと思い、ルンルン気分でスキー場を駆け下りていた。途中で道が別れていた。まっすぐの道とUターンするような道。来る時は真っ暗でこんなところを通った記憶がない・・・当然まっすぐ行った。(with OBS)
1kmほど下りて、間違いに気づいた。1km上り坂を戻るのはきつかった。みんながその場所で我々が来るのを待っていた・・・・大失態
しかし、全員集合でき一緒にゴールすることができて、よかった。
●ハプニング⑩ :電池切れ
帰る途中、誰かの携帯が電池切れ。もう一人も電池切れ。そして私も電池切れ???圏外にいる間は携帯電話の電池の消耗がはげしいそうです。圏外に長くいるときは電源を切りましょう。
最後の最後までハプニングだらけのトレランでした。
終わったときは、道を間違えたことなどで、「もうこのコースは走らん」と言ってしまいましたが、時間が経つといつものことですが、きついことは忘れ、楽しかったことしか思い出せません。
国見岳からのすばらしい景色もみれませんでしたし、もう一度国見岳に行ってみましょう。今度は虫がいない時がいいですね。
しかし、参加されたみなさんは元気がいいし、体力あります。さすがです。一番バテたのはわたしだったのでは・・・・翌日は全身筋肉痛です。なぜか腕もこわっている。
http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa13kunimi.html