龍くん、やっぱりおかしい。
ますます声が出ない!
顔を覗いて確認しないと、泣いているのかわからないほどに!
クチャクチャの泣き顔をしているのに、微かな声がもれるだけ・・・
小児科の川崎先生を受診。
聴診器をあててしばらくして・・・
「雑音あるね」
一瞬ときが止まった。
ジワジワ涙が滲んでくる。
不安で不安で。
貝塚病院の小児科部長の池田先生にその場で電話をし、紹介状を作成してくれた。
貝塚病院、池田先生のところへ走る。
としちゃんも、仕事を切り上げて駆けつけてくれた。
眠り薬を飲まされ、エコー、レントゲンその他いろいろな検査・・・
眠り薬が効かず、初めて涙を滲ませ、声を振り絞って泣いてる龍くんをみて、胸が張り裂けそうになった。
涙が出るほど泣きちぢっているのに、声は出ない龍くん。
はだかんぼにされて、動かないように全身を網で固定されたレントゲン室での龍くん。
かわいそうに、かわいそうに、、、
貝塚病院、池田先生による診断結果は「動脈管開存」であろうと。
そして、「よろしくはないので、これから大学病院へ搬送します」
また、心が凍りついた。
龍くんを抱いたまま救急車に乗りこみ、40分後には狭山市の近畿大学付属病院、篠原先生のところにいた。
遅れてとしちゃんと母も、それぞれの車で到着。
今日からここで入院となった。
さっそく、龍くんはまた検査に連れていかれた。
数十分後、病状説明を受けた。
篠原先生のくだした診断結果も、やはり、「PDA=動脈管開存」だった。
要するに、生まれてすぐ閉じなければならない血管(矢印で指した部分)が、閉じない病気。
その余分な血管のせいで肺と心臓に負担がかかる、というもの。
龍くんの心臓のその余分な血管は、まだ太めに残っていて、3mmもあるんだって。
そのせいで、龍くんの左心房&左心室は、平均よりも35%肥大してるとのこと。
それで泣き声も小さく、弱っていってたんだね。
おっぱいも、すぐ疲れてしまうんだね。
体力消耗がはやいから、よく眠ってたのかな。
2~3日様子を見て、容態が変わらず不活発なままなら、問題の血管をくくる手術、もしくはカテーテル治療(コイルで塞ぐ)の二択。
ただ、今は幼なすぎて、負担の少ないカテーテル治療をするには時期尚早らしい。
よって、とりあえず明日から投薬治療をスタートさせる、という説明でした。
といっても、問題の動脈管を縮める薬はなく、利尿作用を促す薬と、心臓を強くする薬の2種。
体内に水分がたくさんあると心臓の働きが活発になるため、今の龍くんには負担になるのでおしっこをたくさん出す必要があるのだそう。
そうして様子を見ながら、少しでも問題の血管が細くなるのを待って、龍くんの成長も待って、カテーテル治療が気軽にできる頃(就学前ぐらい)を待ちますか?もう手術してしまいますか?
と、いうところで話はストップしています。
はぁ・・・
あれよあれよというまに、数時間のあいだに病院を3つ、先生3人に診てもらいました。
「気になるので」と、放っておかなかった1番目の川崎先生に感謝。
間違いのない診断をしてくれて、一緒に救急車に乗って丁寧な橋渡しをしてくれた2番目の池田先生にも感謝。
憔悴しかかっていた私たちに対し、丁寧で優しい説明をしてくださり、平安と確信をくれた3番目の篠原先生にも感謝。
お義母さんは、あんちゃん&さきちゃんの保育園のお迎えに行ってくれたうえ、二人を安全に預かってくれてる。
妹は、「仕事や家のことは気にせず龍くんに集中してあげて」と頼もしいメッセージをくれた。
母は、こんなに遠いのに一度帰って必要なものを持って1時間弱かけてまた来てくれた。
何かあったときにサッと行動に移して実際に力になってくれるありがたさ・・・
身にしみます。
龍くんの二人のおじいちゃんも急なことで、さぞかし心配していることと思います。
龍くんが元気になるように、そしてとしちゃんや回復を祈ってくれてるみんなのためにも、私もへこたれず頑張って乗り越えます。
随分長い時間、溢れてくる涙を抑えこんでいたので頭痛がするなぁ。
心電図と血中酸素濃度測定器が貼り付けられていて毎回お世話が煩わしい(*_*)