がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 Ferrari Testarossa (TAMIYA) ②

2021年07月20日 | 模型

梅雨が明けたあら今度は猛暑ですか。タマランな~。

例年だと、この時期には数週間京都に滞在するのが20年以上恒例になってたんだけど

感染症のお陰で昨年に続いて今年も無し。模型関係のアイテムは、毎年この京都行きのついでに仕入れてくるのが

模型店が無い田舎暮らしの自分にとっては定番になってたのだけど、それも無くなって実にツマラン。

ワクチンも接種券さえ音沙汰が無いしどうなってんのよ。運動会も国際感染大会みたいな様相。

 

 さて、テスタロッサの続き。

前回塗装まで進めた外装は、乾燥ブースで丸一日お過ごしいただいてからクリアー塗装。

今回は、単色の市販車両なので、クリアーはガイアのEXクリアー。硬化が比較的早く溶剤の抜けもいいし

研ぎ出し時の硬さも申し分無しのクリアー。ただ、デカールの上に吹くには、ちょっと後の研ぎ出しの段差消しの際に

硬すぎて研磨傷が入り易かったり、場合によってはクラックが入るって話を結構聞いたりもしてて、

我が家ではデカール有りはフィニッシャーズのオートクリアーかクレオスのスーパークリアーⅢ、

デカール無しならガイアのEXクリアーと使い分けをしてます。っつーか理由なんてのは所詮後付けで、

気が付いたらそういう使い分けをしていた感じという感覚的な使い分けに過ぎないかと。

 今回は、捨て吹き→2:1希釈1回→1:1希釈2回→3:1希釈1回→埃の切削と磨きにくい部分の柚肌取り→4:1希釈1回

という行程でした。丸一日自然乾燥させてから、時々熱を入れつつ乾燥ブースで暫く放置となります

 

お次はエンジンベイ内の工作。当初は、リアゲート開閉を生かしてエンジン周りにに手を入れて展示会映えを目論んでたりもしたのだが、

タミヤと言えど流石に40年近く前の設計だけに、エンジンベイの内容物に省略されたモノが多すぎて厳しい感じ。

一応色々考えてたんだけど、早い段階で製作部屋に妖怪部品隠しが現れてパーツを紛失するという事件が起きましてね、

 ↑インテークマニホールドのチャンバーのパーツが片方消えました。もう1時間位探しまくったけど出て来ず。

諦めてタフロンリベースで複製を試みるも、暫く使ってなかったので硬化不良(笑。光硬化パテ使おうとすると

こちらも黒い袋の中で粘液まみれになっててパテは死んでました。仕方なくUVレジンで試みるも、パーツが薄すぎて

エア噛むやら歪むやらで5個作って何とか使えそうなのが1個だけという歩留まり。後から気付いたんだけど

別に元パーツと同じ厚みである必要は微塵も無いので、型取りしやすいようにパテでも充填して嵩増しすりゃ良かった。

こういうのって、行き当たりばったりで作業しちゃうから、現場では思い付かないんだよな~。

 で、パーツなくなったのにどうしてパーツの画像が撮れたのかってのはですね、エンジン関係の塗装が全て終わって

組み立ててしまってから、申し訳なさそうに出てきやがったんですね。コレもよくある話です。井上陽水もそう言ってた。

結果見てくれが一番マシな複製を使って辻褄を合わせることにしました。もうコレでエンジンルームはヤル気ゼロです。

 とは言え、リアカウルはスリットだらけで完成後も上から下から後ろから畑中葉子もビックリな位にエンジンベイ内部がチラ見えするので、

そこらを考慮してディテールアップはせずとも塗装はキチンとする方向で進めようかと。

 エンジン部分の塗装について。ブロック本体はタミヤのフラットアルミ。このタミヤのラッカー系フラットアルミはホント質感がイイね。

艶有りアルミにはクレオスのクロームシルバーが良かったんだけど、アレ、他色と混ぜられないから艶消し表現に困ってた。

クレオスの旧8も残り少なくなってたけど、フラットアルミの登場で遂に漸くやっとこ出番が無くなったよ。

 今回のトラブルの源であるインマニ関係は、下地に溶きパテと白を混ぜた色(?)で塗装。若干腐蝕した鋳造アルミっぽく。

ダイナモやエアコンコンプは、パーツの省略が時代相応でね、間抜けなことに完成した後は見えなくなってしまう車体前方側は

キチンとモールドが入ってるのに、完成後もカウル開けると見えてしまう車体後方側はモールドが全て省略されプラパイプがくっついただけな状態。

前から見るとジェントルマンなスーツ姿なのに後ろから見るとケツ丸出しの変態みたいな間抜けなパーツ。

コレは流石にアカンやろとパーツの裏面を切除して、プラ材をドリルレースしてソレっぽく作ったデッチ上げ部品に置き換え。

 排気管は、ピュアブラックをテッカテカに塗って、その上にスーパーステンレスをフワッと載せる感じで塗装。

メタリックの下に黒を塗るのには2種の意味があって、1つは塗料の乗せ具合を分かりやすくする為、

もう1つは発色そのものを良くするため。

 最初の意味は、今まで色んなメタリック塗料(ただし、2018年頃までの製品)を試してきたけど、

黒以外の上にメタリックを塗ると、塗料の乗り方が分かりにくくてエア圧とかトリガーの引き加減が調整しにくいんすね。

濃いめの塗料なら他の暗色でも良いんだけど、やはり黒下地の方が分かりやすい。特に金属表現の為のメタリック塗装は、

塗り方1つで仕上がりがガラッと変わるので、下を黒にしておくと失敗が少ないというのが自分の経験則。

 もう1つの意味は、クローム系やメッキ調のシルバーに限る話だけど、所謂鏡面仕上げとして塗装する際、

塗装面の荒れを極限まで少なくすることと、メタリックの粒子の反射の補助を下地の可能な限り平滑な艶黒にさせる意味がある。

 で、そもそもメタリック塗装が下地の影響を非常に受けやすいという性質も相まって、基本的にメタリックの下地は

グロスの黒で塗っておくのが両対応となるから都合が良いということなので、自分の場合は常に黒下地です。

 ステン管の焼け表現は自家調色のクリアーブラウン2種(濃と淡)とクリアーブルーでグラデーション。今だとGXクリアーブラウンなんてのもあって、

ソレ使えば自家調色の必要が無さそうだけど、実際使ってみると昔の染料系と今の顔料系では、特にグラデーション入れる際の使い勝手が結構違うと思う。

なので、この手の焼け表現には染料系カラークリアーを使うのです。

 排気管の組み立ては、一番デカいサイレンサー&チャンバーのパーツのフレームへの建て付けがファジーなので、

綺麗に接着しようとするとマニホールドがフレームの下を潜る構造になってる事も相まって位置決めが面倒だった。

何度か仮組みを繰り返した結果、サイレンサー部をフレームに遅効性のタミヤセメントで接着し、

エキマニは先ず両外側のパーツをエンジンブロックに接着しないままサイレンサーのフランジと繋いでフランジ部分のみ接着。

これでサイレンサー部のフレームへのファジーな固定がシッカリするので、両内側のエキマニパーツをフランジ部のみ接着。

マフラーエンドが真っ直ぐかつ左右の地面からの高さが同じになるように微調整してから、最後にエンジンブロックと

エキマニの間に面相筆で流し込み接着剤を流すという手順で綺麗に組むことが出来た。予断だけど、このマフラーパーツは、

実車とは似ても似つかない形状でね、取り回しだけは実車同様の集合に出来たけど形状は犠牲になったって感じ。

1/24で12気筒の配管をどう取り回すか設計に苦慮した事がうかがえる。予習を兼ねて巷のテスタロッサ製作記を幾つか見たんだけど

このマフラー部分、皆さん何も無かったようにサクッと組んでるんですね。オッサンは何でこんなに苦慮しながら組んでるのかと

なんだか悲しくなってしまったよ(笑。それでもエンスーカウンタックよりかは遙かにマシでしたけど。

 

 エンジンの塗装と組み立てが一段落したら、残りのシャーシ関連の塗装を一気に済ます。所謂フルディテール系キットでは無いので、

エンジン付きキットの割にパーツ数はかなり少なくて、黒ランナーと銀ランナーからはパーツが全て無くなった。

ブレーキパーツが昭和のプラモにありがちな適当なモールドに見えたので、もっと良さげなパーツに置き換えようとしたら

案外実車もショボくて、タミヤは忠実に再現しようとしていたことが分かった。車重が重いこともあって、サーキットとか持ち込むと

ノーマルのブレーキだと直ぐに根を上げたらしいね。マフラー同様社外に換えちゃうユーザーが多いのだそうな。

 ダンパースプリングは、前回エヴァ号で味を占めた糸ハンダマスキングにて。今回は前0.3mm径後0.6mm径で行ったんだけど、

スプリング側に残るダンパーの色が少ない分、ヘタに太い径使うより細い径の方が仕上がりがスッキリするね。

糸ハンダは概ねグラム単位で売ってるので、こういう無駄遣いには0.3mmの方がコスパもいいし、1/24は今後は0.3mm1択で。

ダンパー本体を塗るときに、モールドのスプリング部分に本体色が乗らないように真っ直ぐ正面からのみ吹くのがコツっちゃぁコツです。

尚、塗りミスがあって、リアは成立式だから良いんだけど、フロントは倒立式らしく赤とシルバーの配色が逆です。

完成後殆ど見えないからこのままで。

 バルクヘッド部分は、物凄い省略まみれのヤッツケ仕事パーツになってるけど、完成後は全くといって良いほど見えないので、

ディテールアップしたとしても全く報われません。なのでクレオスのクロームシルバーで塗装のみ。

 塗装がほぼほぼ終わったのでシャーシとエンジン&サスペンションを合体。エンジンの補記類を完成後見える部分だけでも作ろうと、

取り敢えずソコラに転がってる各種線材や管材を組み合わせて寸法取りを兼ねて試しに追加してみたけど、元のキットに

足りない物が多すぎるな~。ジョイントやニップルにホースエンド等々は、手持ちの金属素材を使うともっと実車レプリカっぽく出来そうだけど、

素材も時間も手間も勿体ないというのもあって、ボディーの乾燥までに上フレームは組まず保留にして考えることにする。

 内装の塗装と組み立て。30年前のデカールは死んでると思ったけど、意外と生きてて驚いた。

っつっても、デカールの台紙の裏紙を削いで薄くして、それを水(湯は×)に暫く浸け置いてから台紙とデカールの間にピンセットの刃先をソッと潜らせて、

貼り付いてたデカールを台紙から分離するって方法なんだけど、砕け散る系の劣化はしてなかったようで、これで何とかメーターデカールが使えた。

それにしても、シンプルすぎて今のタミヤやアオシマから考えると潔さを通り過ぎた殺風景なインテリア。

オマケに、画像では処理済みになってるけど突き出しピンの跡がかなり目立つところにあって、大きさも直径1cm位あったよ。

このくらいの彫刻でも、当時の技術では金型から抜けなかったんだね~。

 で、これを黒一色だと殺風景を助長するだけに思えたので、実車の内装組み合わせからタンとレッドブラウンの2トーンの組み合わせをチョイス。

クレオスのタンを使おうとしたけど、どっちかって言うとセールカラーに近くて自分のイメージと異なったので、

クレオスのタンにガイアの純色イエロー(後発の白顔料の入ってない物)を1割程度足し、最後にマゼンタを2~3滴垂らして色濃いタンに調節。

レッドブラウンは、全てクレオスで艦底色にウッドブラウンとフラットブラックを適量混ぜて調色。床面は100均のシールタイプのフェルトシート。

メーターはデカールの上にPET板を貼り付け。シフトゲートはミトスのインレット使おうとしたら、キットのゲート部分が一段凹んだ中にあったのでサイズが合わず、

リューターでインレットを限界まで削ったけど無理だったので、ミラーフィニッシュを貼って済ませた。っつーか、このサイズを綺麗に貼る自身が無かったんだが、

いざやってみると、キットの彫刻がクッキリ深いお陰で拍子抜けするほど簡単だった。

 シフトノブは、手芸用のボールピンってのがあって、1袋100円くらいで10本入ってるとして、そのうち3~4本アタリがあるのでソレを選別して使用。

ちなみにハズレだと玉が歪だったりメッキが不十分だったりで使えない。

 ハンドルセンターは、バルケッタでキット買うたびにオマケで付けてくれてたE-JANの跳ね馬立体エンブレムアソートから。

シートの裏には盛大な肉抜きがあるのでプラ板で埋めつつも、完成後見えないので継ぎ目消しまではせず。

シート脇にシートベルトキャッチャーをエバグリの帯板組み合わせてデッチ上げ。ベルトそのものは内装パーツの構成上の問題からスルー。

 あ~、コレ書いててドア内張の一番上の凸モールドの黒を塗り忘れてるわ。艶消しフィニッシュでも貼っておこう。

 そんな感じで、あとはボディーの完成待ち。画像は無いけどボディー裏の内装色も、この時点で塗っております。今回は内装が明るい色なので

黒で適当に塗りつぶしてって訳にはいかないみたい。窓面積が思ったよりデカいので、完成後もそこそこインテリアが見えるよ。

 

 っつーことで、ボディー以外が概ね片付いたので、急にやること無くなった。またMP4/4でも弄って時間を潰そう。

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1/24 Ferrari Testarossa (TAMIYA) ①

2021年07月18日 | 模型

初号機AMG完成後、次に何を作るか考えたんですが、どうも思い浮かばず。MP4/4一点注力でもいいんだけど

展示会用に箱車がもう一台欲しいなぁ~と思って、パイプフレームの表面処理だけ済ませて放置されてたMFHの917Kを出してきて、

エンジン周りの仮組み始めたんだけど、メタルパーツ磨くときにリューターの動きがオカシクなり、

気が付くと結構盛大に軸ぶれ。磨きはともかく穴開けや切断と行った細かい作業が出来なくなってしまい、

更には仮組みを再分解するためのアセトン風呂が、長らく使ってない間に全て揮発してしまったようでストックゼロ。

家族が全員入った後、最後に入ろうとした父ちゃんが風呂の蓋を外すと既に湯が抜かれていたくらいの絶望感。

 そんなわけで再び917Kを箱に戻しまして、新しいモーターツールをポチリながら、んじゃぁ何作ろうかと考えてた時に、

Twitterで他人様がフェラーリミトス作ってるのを見掛けてね、

「そういやミトスって中身はテスタロッサだったよな~」

と、突如テスタロッサを思い出しましてね、早速にストックヤードを漁ってサルベージしてきたタミヤのテスタロッサ。

私が勝手にバブル馬って呼んでる個体で、バブル時代にデカくて豪華なモノを詰め込んだ上に丸目テールを捨て去って、

エンジンレイアウトもMRっぽいRRというフェラーリらしくないフェラーリがテスタロッサ。

250TRパイセンから「隣に並ぶな!」と真顔でグーパンチ貰ったらしいのがテスタロッサ。

っつーことで、タミヤの1/24テスタロッサ製作開始です。

 プラモストックヤードから製作部屋に持ってきたときに、箱からカラカラ音がすると思ったら、中から接着剤が出て来た。

そういや昔のプラモには入ってたな~と懐かしむ。プラモ屋の店先で青空モデリングとか今の子は知らんやろ。

モノは恐らく1990年頃に購入した製品。定価は1200円ってなってます。ビッグマックセットが800円(え?)の時代に1200円。

ビッグマックは30年後に790円なのにテスタロッサが最後に再販されたときは2700円になってたよ。いい時代だったな~。

 早速にボディーとシャーシとリアフレームを仮組みしつつ諸々確認。先ず目に付いたのが、別パーツになってるエンジンフード。

今のタミヤからは考えられないような歪な隙間が、ボディーとエンジンフードの間に有りました。

設計ミスとかじゃ無くて、ボディー側にフード開閉用のヒンジが一体成型されてて、金型射出時にこのルーフ後端付近の樹脂が

ヒンジ部分に引っ張られて肉を持ってかれてんだと思います。なんせ隙間が一定じゃ無く歪なんですよ。

周りの肉を全部寄せ集めてワガママボディーに見せかける矯正下着みたいな話でしょうか。

一番広いところでは約1mm位の隙間が出ます。なので、ルーフ後端とフード前端に0.5mmのプラ板を貼って、

タミヤのクラフトヤスリのデカいやつで双方とも少しずつ詰めていって、チリを合わせていきました。

フード後端をボディー側とチリ合わせをしつつ追い込むの図。少し削ってはサフ吹いて確認の繰り返し。

正直言いまして、エンジンフードは閉固定でもイイと思うんですよ。当時の設計の限界なのか組み立ての複雑さ回避なのか

実車だとルーフに鋼管フレームが入ってて、これがエンジンフードの両端内側を通ってリアフレームに繋がってんだけど、

フード用ダンパー諸共省略されてます。あとフード内側の給油口も省略されてる。リアル再現狙うとなると、

そこいらをどうするか考えたくなりますんで、潔く閉じちゃうのが精神衛生上良いのかもしれんですな。

 テスタロッサと言えば最大の特徴がドアに設定されたフィンですね。で、このフィンが曲者っちゃぁ曲者で、

このフィンのお陰でパーツの継ぎ目も消し辛い(事実上消せないと思った方が良いかも)し、仕上げ時も磨きにくい。

ただ、このタミヤのキットの場合、ドアに掛かるフィンのみボディーから切り離しても、フィンの裏側が土台になるので

最後にフィンだけ再合体ってのがやりやすい構造になっとります。エッチング鋸を一つ犠牲にしましたが、

このフィン切り離し専用に鋸を曲げ加工して丁寧に切り離し、ドア後端部分はパネルラインに合わせて黒く塗る部分ごと

切り離すとフォーク状のフィンパーツとして取り出せます。ちなみに上画像は切り離し後に継ぎ目消し等を済ませ

別体にしたフィンを仮組みした画像。塗装後にもこのフィッティングを保てるかどうかは未検証ですが、

今のところは行けそうな予感。

逆にフィン内側のパーツは前半部と後半部を切り離して前半部のみボディー側に装着して継ぎ目を消し

後半部は塗装して磨いてから接着するようにした。

天井の隙間とドアの加工が済んだら、一旦シャーシとリアフレームと組んでみて問題無ければ塗装にGO。

テスタロッサのオリジナルはバンパー下とサイドシルは黒塗装になってるのがオリジナル。512TRになると

ここいらが形状変更の上に同色になるんですが、テスタロッサでもユーザーがここらを同色に塗装する事が多いらしい。

っつーことで、同色にするか黒にするかで悩んだけど、オリジナル尊重(面倒くさいとも言う)で下は黒に決定。

黒サフ入れて水研ぎしてヒケ・ウネリ・パーティングラインを処理し、スジボリを0.15と0.2のタガネで彫り直し。

各所にあるルーバーのバリや埋まりを処理して、1000番で足付けしてからクレオス1500サフで塗装し#1200で研磨。

ボディーカラーはロッソコルサこと赤にするのは決めてたんですが、下塗りをどうするか選定会議。

赤の下地の場合、色相環で言うところの同系色(黄色~バイオレット)か補色(緑~シアン)かで随分印象が変わる。

今回はフィニッシャーズのシルクレッドを使うのは決めてたので、ファンデーションホワイトに純色の黄と赤を混ぜたラクダ色と

同じくファンデーションホワイトに純色の緑とシアンを混ぜたレイトンブルーちっくな青緑色を下塗りにして実験君で検証。

光が当たると鮮やかで当たらないとグッと深みが出る緑系も捨てがたいけど、今回は光が当たろうが当たるまいが鮮やかな

ラクダ色を下塗りにすることに。↑の実験君画像では向かって左側がラクダ色で向かって右側が青緑色。

んで、これがラクダ色。ちなみに、コレの色配合で少しマゼンタ側に動かしてやると、豚肉917Kのピンクが出来そう。

んで、フィニッシャーズのシルクレッドを塗装。↑ではすでに各パーツをバラしてるけど、塗装時はボディーに仮固定して

色ズレが起きないように同時に塗装しとります。実車と違ってプラモの大きさだと、赤や黄色はバラしたまま塗ると

塗り重ねの微妙な加減の違いだけで簡単に色ズレが起きる。ソリッドでも原色系はキャンディー系と同じリスクを考慮する。

 テスタに限らずミッドシップ系フェラーリで塗り忘れてしまう箇所選手権永遠の第1位がココじゃなかろうか。

タミヤは親切にも、この僅か一箇所のために、ワザワザ内装バスタブ部品を赤成型のランナーに入れてあった。

その割に、赤で塗るところに押し出しピン跡が3つもあったんだけどね(笑。親切なんだか不親切なんだか。

 

 こんな感じでテスタロッサを進めてる間に、壊れてしまったモーターツールの後釜が着弾。

今まで使ってたのが浦和のミニターHD20。お値段安めでありながら、コントローラとハンドピースが別体で、

ハンドピースが故障してもピース部のみ交換すればイイってんで当時購入したんだけど、製造中止になっちゃったら

そもそもピース交換出来ないやん。調べると見事に製造中止になっとりまして御役御免となりました。

ハンドピース部のガワのプラスチックが経変で割れてきており、それによって内部の機構の固定が甘くなって

軸ブレに繋がったようです。ビニテでガワを締め上げたら幾分ブレは収まりましたが、ドリルや鋸が使えない。

んで、新たに買ったのがアルゴファイルのSBH35。コレ、プラモ界ではムッチャクチャ売れてるらしいね。

売れてるお陰で販売価格も下がっていて、死んだ浦和のミニターと大して変わらん価格で買えました。

ただし、チャックが基本的には非分解になってて2.35mmで固定となります。私の場合1mm軸のドリルビットを

多用するので、

ファンテックのピンバイスビットも同時購入。試しに使ったけど、1mm軸の0.2mmドリルでも軸ブレ無しで使えました。

あとね、↑の防毒マスクも買い換え。近所のホムセンに吸収缶買いに入ったら売ってなくて、

店員さんから「少し前に生産中止になってますね~」と聞いてビックリ。吸収缶が無ければSMのマスクプレイに使うくらいしか

用途が無くなってしまうじゃないですか。仕方ないので、同じ会社の後継機種をポチったらモーターツールと一緒に届いた。

結果オーライなんだけど、前のマスクだと吸収缶とは別にペイントミスト用の防塵フィルターを買わないといけなかったのだが

この製品だと使えるフィルターの種類が大幅に増えていて、その中に防毒防塵両方供えたフィルターがラインアップされてる。

更に、このフィルターならすぐ近所のホムセンに常時在庫してるから、「生産中止にしやがってコノヤロー」は形を潜め

買い換え時だったよねと納得することにしたのであった。塗装作業やモーターツール使うときは、この手のマスクは必須なので

一番重要なのは、近場で買えるか否かなんだよね~と言いながら、本体はアマゾンで買ったよすんません。

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EVA RT TEST TYPE-01 Rn-s AMG GT #111 2016 ③【完成】

2021年07月14日 | 模型完成品

最初のクリアー塗装から約一ヶ月、中研ぎ後のクリアーから2週間以上経過したので、仕上げの研磨作業に入ります。

①光に照らしてデカールの境界が凸ってるので、デカールの上の余分なクリアーのみを削るのに消しゴムに巻いた#1500ペーパーで段差消し。

②全体を#2000で乾研ぎして柚肌消し。水研ぎに切り替えてペーパー傷消し。

③ラプロス#6000→ラプロス#8000で艶出し

④3Mの82876コンパウンドで鏡面磨き

⑤セラミックコンパウンドで最後の艶出し

っつー手順が我が家の不文律。今なら他にも研磨アイテムが有るんだろうけど、こういう手の感触が関わる作業は、仕上がりに不満が無い限り

そうそう変える気にはならないっすね。柚肌を均すのか、傷を消すのか、艶を出すのか、油分を除去するのか、結局のところ研ぎ出しっつーても

このうちのどれかの作業を施してるだけなので、目的を達成できればツールやマテリアル含めて手順なんて何でもイイわけです。

なので、消耗材でしかない研磨用ツール&マテリアルは、田舎者でも近場で安定して調達できるに超したことはないわけよ。

っつーわけで、タミヤのフィニッシングペーパーとハセガワのラプロスが我が家では今でもレギュラーです。最近全然作ってないけど。

どうでもいいけど研ぎ出し作業のペーパー掛けやコンパウンド掛けの時、時として猛烈な睡魔に襲われるのはワシだけだろうか。

そういうのもあって、工程④のコンパウンド3Mウルトラカット82876での研磨は、全てのパネルを一度磨いてから、

少し時間をおいてもう一度チェックすると見落としてた磨き残しや小傷が見えてくるんすね。

なんせ作業が地味すぎて、作業中に思ってるのは「もうやめたい」「早く開放されたい」「もうエヴァには乗らない」

「動け!動け!動け!動いてよ!今動かなきゃ、今やらなきゃ皆死んじゃうんだ!もうそんなのrya」

ってなネガティブな思考全開です。これによってバイアス掛かっちゃって見落としとが増えるんかと解釈。

なので、今回も2周しました。その上でセラミックコンパウンドで仕上げるのが毎度の流れ。最近全然作ってないけど。

 

 

 ともかくも研磨を済ませてツルテカに出来たら、小物関係を粛々と仕上げる。

 タイヤとホイールは、ADVANとWORKの組み合わせ。今回使用した元キットはワークスカラーの車両のキットなんだけど、

そのままだとホイールが異なる。後発の仕様違いLEON仕様のホイールがコンケイブが浅めであることを除いてスポーク形状と本数が同じなので、

カスタマーでパーツを取り寄せて流用。ホイールカラーはガイアの初期版のガンメタに黒少々。タイヤのロゴはホビーデザインのデカールに

ちゃんと入ってたのでそれを貼って、ホイールにはめてからホイール部分をマスクしてタイヤ用の自家調色半艶クリアーでコート。

わざわざマスクするのは、貼って塗装してからホイールに組むと、デカールの状態によっては割れたり剥がれたりすることがあるから。

実際何度かその手の失敗をやらかした経験あり。なので、ホイールにはめてからマーキングってのを推す。ワシは最近全然作ってないけど。

 

 ヘッドライト部分は、KID BOXで扱ってるPLUS ALFAというプライベートブランドの3Dプリンター射出パーツを使用。モデグラに載ってたパーツやね。

当初はSKデカールのレジンパーツを手に入れようと思ったけど、すぐに入手難になって田舎者には厳しかった。

犬小屋からのメールに即応しときゃ良かったよ。犬小屋も感染症拡大の影響で2年位行ってないな~。オッチャン元気だろうか。

 で、今回買ったヘッドライトのパーツが2500円位とお高いのは、3Dプリンター造形ってだけじゃなく、

塗り分け不要にすべく4パーツに分化して形成されてるからかも知れません。パーツは別れてるけど合いはパチピタだし

塗り分けも必要としないし、レジンと違って非常にシャープな造形になってて、個人的には何とかギリギリ納得出来る価格。

 今回は4分割パーツの内、ヘッドライトと下辺の3連LEDのパーツは、型取り粘土を使ってUVレジンで複製し透明化して、

裏にミラーフィニッシュを貼って使用してます。

 ボディー側とのマッチングもパチピタになっとしまして摺り合わせさえ不要でした。透明化不要のパーツは、元のパーツをそのまま使用。

3Dプリンターパーツは、超音波洗浄機で洗浄し、等高線みたいな積層痕をペーパーで均し、HGプラサフで下処理してから塗装。

HGプラサフっつっても、もう10年以上前に市場から消えてるから今は通じないか。造形村のプラサフがHGと中身が同じと聞いた事があるけど未確認。

ライトユニットのベース部分は艶消しの黒、デイライト部分は当初ミラーフィニッシュ貼って見たんだけど細かいモールドが死んだので塗装に変更。

ライトカバーはGT300レギュレーションに合わせてクリアーイエローで塗装。

 フロントウィンドウは上辺のハチマキのデカールを貼ってクリアー塗装後研ぎ出し。アンチグレアの黒を裏面から塗装する為の

マスキングシートが同梱されてるのでフロントリア共に使用した。タミヤと言ってもこの手のシートがピッタリ合うことは稀なのだが、

案の定コイツもオーバーサイズ。なので真ん中から切って2つに分けて使用。リアは更に両サイドに裏面からデカールを貼るので忘れないように。

実際は穴が空いてるのだが、穴開けちゃうとパーツの厚みで見た目が却ってわるくなる筈なので大人しくデカールを使用。

 リアテールライトは、クリアーのカバーをボディー側にスナップオンで装着し、それをメッキ&クリアー成形のテール本体を

カバー裏側にピッタリ合わせて本体のみを接着する構造。ちょっと何言うてるか分かんないけどそういう構造。

で、このスナップオンっつーのが曲者で、仮組みすべくボディーにカチッと填め込んだら外れなくなりました(汗

エッジをボディーカラーで塗ってパーツの厚みが分からないようにしようと思ってたのだが、無理に外そうとして破損させるの避けるべく断念。

あとユニット本体もメッキパーツに艶消し黒で一部塗り分ける必要があったので、マスキングしてミッチャクロン塗った上に塗装。

メッキは金属皮膜なので、ミッチャクロンも問題無く使えますっつーか使わないと塗料が定着しない。

クリアレッドで塗るパーツに極小のデカールを貼る指示があったので、当該部分をマスクして無塗装にしといたのだけど

パーツの厚みの影響で良い感じにならなかったので結局デカールを貼った。

 リアウィングは、グロスにするか半艶にするか相当迷ったんだけど、結局半艶を選択。ディフューザー部分を半艶にしたので併せた。

カーボンデカールって織り目の強調が過ぎるので個人的には気乗りしにくいんですが、年々レーシングカーの織り目が派手になってきてるので

年式が新しい車ほど使わざるを得ない様になってきてるから面倒くさい。

 ステーは、角度調節用の金属プレートとリベットがモールドされてるのでプレート部分にステンレスフィニッシュ貼ってリベットはエナメルのクロムシルバーを筆塗り。

金属リベット打つのも考えたけどコスパの関係で却下。ボディーへの建て付けは、結構クリアー吹いたにも関わらず綺麗に嵌まってくれた。

むしろスナップオンで固定できた位ピッタリだったので組み付け楽々。ステーとウィングの接合も接着剤不要でシッカリ組めたので、

ガイド使って固定して云々の手間が省けて超楽ちん。

 給油口やボンネットピンはKAモデルスの平織りカーボンデカールを使用。で、ここでオッサン失敗。左側の給油口はワークス版じゃなくてLEON版のパーツを使うんだけど

凸状のポッチモールドが上か下か分からず、他の車両で下に着いてる画像があったので下にして接着したら、後になってエヴァ号では上に来るのが正解でした。

塗装後に組むであろう小物パーツの取り付けダボに、コッソリと接着剤の逃げ穴が用意されてるところがタミヤらしくて心憎いね。

 トランクリッドのベンツマークことスリーポインテッドスターはインレットで用意されてんだけど、タミヤのインレットはこのキットに限らず定着がイマイチなので、

貼る位置に4mm円に切り出したマスキングテープを貼っておいて、最後に防汚艶出しのコーティングを済ませてから貼った。こうせんとホントに失踪するんだわ。

 フロントグリルはメッキパーツで出来てるお陰で、ガイアのフラットブラックで塗ってからクレオスの薄め液を浸した綿棒で凸面だけ磨くだけで簡単に塗り分け可能。

枠のパーツはグレーの成型色になってて、この車両の仕様だと黒塗装してからグリルと組み合わせてボディーに装着するんだけど、

塗装後のボディーとの合わせが少しキツいので、一回目の組み込みでは塗装が剥げてしまい再塗装しとります。

こういうところがタミヤだな~と思ったのは、給油口やボンピンの取り付け穴の設計。パーツ側にも取り付け穴側にも絶妙なテーパーが付いてて

塗装の厚みでパーツを削らないと嵌まらない地獄を見事に回避してくれてます。先述の接着剤の逃げ穴とイイ、こういう配慮は流石だな~と思ったよ。

最後にボディーとシャーシを合体。後はミラーだのカナードだのアンテナだのと細かい物をエポキシやアクアリンカーで貼り付けていって無事完成。

無線アンテナはキットのパーツの土台部分のみ使用してアンテナ線は0.4mm洋白線にて。無線もGPSもアンテナ位置は車種によって異なるので、

実車の画像を調べて適正位置に変更してます。無線アンテナ前に何やら小さい突起物があるんだけど、詳細不明だったので省略しました。

 金属シャーシのGT500車両をキット化して以降、タミヤには精密キット路線とお手軽なバラしたミニカー路線の2通りあって、

このキットは後者のコンセプトのキット。ただし、お手軽とは言っても完成後に目に入る部分は精密に見えるように様々な工夫が凝らされてて

完成してみたら精密路線のキットの完成度に見劣りしないのがエエですな。

 個人的にはね、こういうコンセプトのキットって、作ってる感より作らされてる感がかなり強いので、正直楽しいキットとは思えないんだけど

作る前から或る程度の完成度が補償されてるってのは、買う側の安心感は高いっすな。また、組み立てが簡単なことで、

デカールやパーツにも依るけど、今回のEVA号のようにスーパーGTや耐久レースやワンメイクレースなんかの独特なカラーリングの車両ヴァリエーションが

多い車なので、そういうのを追っかけて作ってカラーリングの違いを楽しむのもしやすいかと。

 

 シン・エヴァ公開終了前に無事完成。映画公開とヘッドライトキットのリリースとオッサンが暇こいてるのと全てのタイミングにありがとう。

↑画像の撮影後に墨入れの拭き残しとリアクォーターの給油口前の楕円部分の塗装忘れが発覚したんだけど、そこらを全部処理してから

展示ケースに仲間入り。秋に地元クラブの展示会があるんだけど、今年も作品ゼロって事にはならずに済みます。

っつー訳で、まだちょっと早いんだけど、地元模型クラブの展示会のお報せ。

昨年は市内のあらゆるイベントが中止に追い込まれ、模型展示会もやむなく中止となったけど

今年は今のところは開催する方向で動いてます。ワクチン接種が進んで感染拡大が落ち着いてくれればイイですけどね。

ゲスト参加大歓迎だし、場所が図書館ってことで毎回の来場者が多い展示会になってます。

 私も、良くも悪くも仕事でキャンセル出まくってしまい、図らずもセミFIREみたいな生活を1年半ほど続けたお陰で

今回は何個か出品展示出来る事となりました。つっても、マシーネンが4種に車が2台というのが今のところの数。

展示会までにもう1台作ろうかと考えてますが、8月終わり辺りから流石に仕事が忙しくなりそうな空気が漂ってますんで

今回のメルセデスのように、お手軽なキットじゃ無いと厳しいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1/20 McLaren MP4/4 HONDA (TAMIYA+TopStudio ) 3rd

2021年07月04日 | 模型

初号機AMGの乾燥にもう少し時間を取りたいので、長らく休止していたMP4/4に少し出戻り。

当初はTOP Studioの前期型とMFHトランスキットの後期型を同時進行してたんだけど、

どっちもトランスキットと言う割に作業箇所が無茶苦茶多いのと、

MFHの方はインストが曖昧なところが多くて進んでは戻るの繰り返しを余儀なくされてたので、

MFHは暫く放置とし、進みが良いTopStudioのトランスキットに専念することにした。

MFHからは、その後フルキットが出てきたので、トランスキットの立つ瀬が今は無くなったってのもある。

暫く空いたので、以前のブログに書いた備忘録を紐解きながら進行具合を確認。エンジン&ミッションブロックの進行度は、

自分でも忘れてたのだけど、予想以上に進んでいた。ここまで進めてなんで休止しちゃったのかと言えば主な理由は2つ。

 

1つはシフトリンケージワイヤー。このトランスキットは、非常に多くのパーツがセットされてて、再現度も非常に高いのに

何故かこのリンケージは省略されてた。ギアボックス後端右脇からモノコックにボールジョイントを介したロッドが接続されてるので、

これを0.8mm真鍮管と0.6mm洋白線を組み合わせて試作。洋白線の先端をプレスして潰しつつ成型。真鍮管の先端にノコで割を入れて洋白と合体。

両者をインセクトピンで接続して、ロッドがちゃんと動くようにしておく。思いのほか簡単に出来たので、この方法で自作しようと決定。

このロッドとギアボックスの接合部に少々工作が必要なので、もうちょい工作が必要。

 リアサスのトーアームとプッシュロッドが未装着だったんだけど、その原因は

 

このパネル。コレが無いと

リアサスが組めない→補器類も組めない→配管も出来ない→アンダートレイにも付けられない

と全部に関わっちゃう困ったパーツ。しかも蛍光赤なので、ボディーと同時に塗っておく必要があり

概ねコイツのせいで作業がとまってたようなもんです。なんせサスアームが全てレジンなので折損が怖い。

以前なら全部金属に置き換えるとかしてたと思うけど、今やそんな気力は湧いてこなくなった。

 っつーことで、磨いてカーボン処理して1年ぶりに一歩前に進めたのであった。

 

 この時代のF1プラモに多いのが、エギゾーストエンドの処理。エンド部分だけシャーシ側にモールディングされてて

↑の様に最終的に辻褄合わせろって構造になってんだけど、コレのせいで盛大な継ぎ目が出来てしまう。

なので、シャーシ側のモールドを全部削って、エキマニ側をプラ棒で延長し継ぎ目が無いようにしておく。

このプラモの主要パーツは、長いプラモライフの中で出来てしまったジャンクを幾つか持ってるので、

それらをダミーブロックとして治具にすると、既に工作に取りかかってる本チャン用を傷めないで済む。

このキットって、購入当時は吉野家が370円とかの頃に1300円とか1500円とかだったんだよ。

なので考え無しに3つ4つ買ってた。そらもう全15戦全部作り分けようとかアホな野望持ったりしたもんよ。

そんなわけで、この頃のF1プラモのジャンクはかなり持ってるな~。

 延長加工後ダミー使って仮組みしてみたんだけど、ホントこのTopStudioのトランスは寸法がキチンとしてる。

プラパーツと錯覚するほどの精度。開封時はどれもこれも歪んでたけど、一回煮込んで歪みを戻したら

元のプラモパーツと後付けのレジンパーツがピッタシ合うってなぁナカナカ無いよ。

 仮組みで微調整して組み付け確認も済んだので塗装開始。通常エキマニの塗装は、可能な限り組み上げてから塗るんだけど

この車はターボエンジンで尚且つタービンもウェストゲートパイプもデカい為、塗る前に組むと塗装がタイヘン。

っつーことで、バラの状態でクレオスの旧スーパーステンレスと旧スーパーファインシルバーと旧スーパーアイアンで基本塗装。

ラジエターやインタークーラーもついでに塗装。

 

  リア周りのパーツが大分揃ってきて、そろそろアンダートレイと合体出来そうなとこまで来たんだけど、

モノコック側の工作が全く進んでなかったので、重い腰を上げて車体前半部の工作も開始。

 モノコックのカーボン地表現をどうするかってのは、殊にMP4シリーズやロータスのTシリーズでは常に試行錯誤させられるトコ。

今回は、ジャンクのモノコックで、パーツに押し付けたペーパータオル(コストコで売ってる繊維が解けにくいモノ)に

ラッカーシンナーを染みこませて、少し置いてからベロッと剥がして立体テクスチャをパーツに刻むという手法。

 モノコックは、MP4/1~MP4/6位までは所謂オス型のモノコック構造で、材質自体はカーボンファイバーで出来てんだけど

近年見掛ける様な綺麗な織り目が出ないタイプのカーボン地。FRPのゲルコートしてないガッサガサ地の真っ黒仕様みたいなもの。

で、サスペンションアーム付け根強度のと燃料タンクの強度増しのために、一部に織り目がシッカリしたプレートが貼られてる。

ここいらをどう表現するかってのは、90年代のF1プラモブームの時にも、誰もが試行錯誤した部分だったりする。

その中で、確か93年か94年頃だったと思うが、模型誌でタミヤのベネトンB192の製作記事にて面白い表現法が紹介された。

AFVのジオラマで、プラ棒を使って木材を表現するために、プラ棒に布材を巻き付けてラッカーシンナーを染みこませ

布を剥がすとプラ棒が布模様に溶けて木目みたいなのが出来るって手法が大昔からあったんだけど、

それをF1等のカーボン目の立体表現に応用して織り目を付けるという記事だったように記憶している。

目が一様な布材を使えば規則正しい並びの模様が入れられるんだけど、今回は目が不規則なペーパータオルを使うことで

表面のゴワゴワガサガサ感が表現出来ればと思い試してみたら、思いの外面白い表現が出来たので即採用。

ラッカー染みこませた布を放置する時間(1~2秒と10秒程度でも随分変わる)で使い分け、更に乾燥後にヤスリを入れて

荒れを控え目にしたりすると、部位によって異なる表現も可能。

↑ちょっと分かりにくいけど、ノーズコーン・運転席前・運転席周辺・燃料タンク周り・サイドポンツーンと

部位ごとに表現を変えてテクスチャーを入れた。

 更に、運転席前と燃タン周辺は、強度を上げるためか編み目のカーボン織り目が分かる素材で覆われてるらしいので

当該箇所にMFHのゴールドメッシュ地のカーボンデカールを貼り付け。あと、コックピット内壁も、実際は殆ど

織り目が見えないんだけど、他の場所とのメリハリを付けるべくモデラーズのパターン1を貼っておいた。

 そのままだとMFHのデカールの金色が目立ちすぎたので、スモークグレーでトーンを落として光が当たったときだけ

黄色っぽく見えるようにした。その後、白文字のロゴデカールを貼ってクリアーで押さえたとこまで進めたのが↑画像。

ここから半艶クリアーで艶を落としたいんだけど、連日湿度が80%超えてて、通常のクリアーでもリターダー多めに

入れないと簡単にカブる位の状況なので、ここで一旦モノコックの作業は中座する。また長期休養になったりして(笑

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