がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

アオシマ:BeeMax 1/24 NISSAN 240RS

2020年06月08日 | 模型

マシーネンばっかり4っつ作って、当面マシーネンばっかり作ってもイイんじゃねぇかと思いつつも

MP4/4を完成させる気はありますってことで、MP4/4のカウルを塗る都合上、ついでにやっとくことにしたマルボロカラーの車。

アオシマ BEEMAXのNISSAN 240RS 1984 サファリ仕様。マカオのBEEMAXの製品をアオシマが流通させてる訳ですが、

BEEMAXと並列にNUNUってブランドもあって、最近そっちからデルタS4のTotipからが出てきたりしてますが、

NUNUは日本での取り扱いがプラッツになってて、買う側としては実にややこしい。

 ただ、このBEEMAX/NUNUのブランドは、日本のメーカーが過去に「出し損ねた」名車を悉くセレクトしてキット化してて

しかもどうやら出来も良い意味で予想外に良いらしい。私はこの240RSが初となります。

 前にも書いたことありますが、私個人の車歴がですね、最初がUS12シルビアで次がS13シルビアで、次がS15シルビアと

免許取ってから結構な年齢になるまでシルビアばっか乗ってたわけです。中学生の頃に近所の人がS110シルビア買いましてね

当時それはカッチョよく見えたんですよ。小暮課長がオープントップのガゼール乗ってんのが拍車掛けちゃって

免許取ったらシルビア買うねん!と思いつつ、S110型

バンダイの1/20キット作ってたりしましたね~。当時は車のプラモっつっても、色も塗らずにマーカー部分を筆塗りとかしてたな~。

ちなみに今現在はウチの倉庫には、S12~S15は有るけどS110型は無し。ついでに言うとエーダイのS10も無い。理由は1/20スケールですね。

当時、車の模型は走らなければならないと変な様式美があって、モーターライズになってるお陰で色々犠牲になった製品が多いんです。

ラジコンじゃねぇんだから、走ったら壁に一直線でクラッシュ昇天でチビッコ号泣ってのも様式美。

 

で、今回のネタの240RSですが、フ○ミみたいに市販仕様にデコレートしてレース仕様になっとるのではなく、

元からこの仕様でしか作れない専用金型になってます。今時設計って言うんでしょうか、ともかくもフォルムの捉え方が凄くイイ。

リアルを知ってる世代でもなければ、実物見たことある訳でもなく、雑誌やネットの記録でしか知らないんだけど

色々検証してみたけど問題になるところが見当たらないです。

 一方で、意匠の問題は感じませんが、パーツの質感は大問題。事情は分からないんだけど、ボディーパーツ全体が謎のシボ加工状態。

梨地ってヤツですね。パーツの厚みも噂には聞いてたけど、レベル製アメ車のスナップキット並の分厚さで、パーティングラインやバリも盛大です。

この車は、フェンダーやドアに入るプレスラインが実車からしてキツいので、資料等で検証してパーティングラインかプレスラインかを正しく確認しとかんと、

落としちゃいけない凸モールドを落としかねんです。あと、フロントウィンドウ部に極太のゲートが入っててね、ニッパーで処理するとやらかしそうなので、

丸鋸使って切断したんだけど、こういうトコもアメリカのプラモっぽい印象があります。

 それから、窓が全て分割の上後ハメ式になってるのですが、フィッティングは未塗装状態では悪く無さそう。

フロントガラスにハチマキがあるので、早い段階で窓もクリアー掛けたいとこですが、こういう仕様の場合は最後にどうなるかが判んないので、

仮の仮組(?)だけして、フィッティングは最後に回すことにします。そのほか、一通り仮組して、特にシャーシとの嵌合とアライメントをチェックしてから

面倒くさそうな梨地ボディーの下処理へ。

 ボディーの下処理終わって、黒サフ吹いて表面処理を始めたんだけど、先述の通り表面が梨地なので黒サフ3回入れ直したよ。

プレスラインがカッチリ系の旧車なので、エッジを殺さないように当て木使って丁寧にならねばならず、この作業で随分時間掛かりました。

 フロントグリルとバンパーが、ヘッドライトの建て付けの都合上分割されてるんですが、此処の合いが非常にタイトなんですが、

原因はメッキ処理されたヘッドライトパーツが、下塗りとメッキ処理の関係で分厚くなってて、その厚みが原因でしたので

メッキを落としてパーティングラインを落としてやるとピッタリ収まりました。この時点でピッタリだと後で困るので、

バンパーやグリルのパーツにも少しクリアランスを持たせるように削ってます。

 下処理終えたら、クレオスの1500番グレーサフを入れてガイアのEXホワイトを塗装。MP4/4のカウルと同時進行しとります。

白が乾いたら今度は蛍光赤を塗装。蛍光赤はNP4/4と同じくガイアの顔料系蛍光レッド。

マルボロレッドは、センターがちゃんと取れてて左右の角度も同じにならないと致命的に不細工になるという、簡単な様で実は面倒くさい配色。

私のように不器用な人は、先ず蛍光赤で「塗る」部分にマスキングテープを貼ります。全体じゃなくて、赤白で塗り分けるライン部分だけでイイけど

白く残す本来マスキングするべき部分じゃなく、蛍光赤で塗る部分にマスキングテープを貼る。

これで先述のセンターと左右のラインがキチンと出てることを確認する方が失敗が無いかと。この時点で、デカールのコピーを使って

各ロゴが指定位置に納まるか確認した上で、最初に引いたラインに沿わせて本来マスキングするべき部分にマスキングをします。

で最後に蛍光赤で塗る部分に貼ってたマスキングを剥がすと、キチンとマスキング出来てるはず。

レーシングカーはスポンサーマーキングが塗り分けに絡んでくるから、脳内だけで考えるよりこっちの方が無駄な手間が多いけど失敗が少ない。

 あと、蛍光赤に限らず赤、青、黄やメタリック系は、できるだけパーツを一体化させて塗らないと色ずれが起きやすいので。

このキットでも、蛍光赤塗るときはバンパーをブルタックで裏から貼り付けて塗ってます。

 この蛍光赤ですが、ひび割れ防止のバインダーが多めに混ぜられてるのか、キチンと発色させるには通常の塗料の2~3倍重ねないと発色しない。

お陰で白と赤とで結構な段差、デカール貼ったくらいの段差が出来ちゃったのだが、一回段差消しのクリアー吹いた方が良かったですね。

私はサボりましたが、お陰で赤白跨ぐロゴのデカールにも、若干段差の影響が出てしまってます。

 デカール貼る前に、クレオスのUVカットクリアーを一層入れて、蛍光赤の気休め保護をしときましたが、

赤も白もガイアの塗料で、尚且つ上塗りのクリアーはフィニッシャーズを使うので、この時点で乾燥機に入れて、

キチンと乾燥させてからデカール貼りへ。UVカットは今の瓶入りになってから初めて使いましたが、

ちょっと知らない感じの質感があったので、正直あんまり使いたくないですね~。

 デカールは、元キットのデカールは毎度の事ながらマルボロロゴが入ってませんので、TABUデザインのデカールを使用。

このTABUデザインのデカールもスポンサーロゴが悉く小さめだったり色合いが気に入らなかったりと問題有りでしたんで

キットのデカールと併用して使用してます。ついでに言うと、どっちのデカールも透けますな。今時コレは無いやろ。

デカールは、キットのインスト信用して痛い目ばっかり見てるので、今回はちゃんと資料画像を見て貼ってます。

 あとね、資料画像見てちょっと思ったんだけど、天井のアンテナの両脇に、雫型の灯火(?)が実車では設置されてるんですが

ちょっと詳細な形状が判んなかったのですが、イグニッションモデルやオットモデルのミニカーでは再現されてるので、

そちらを参考に自作せねばならん気がする。気がするだけで面倒くさいから省きそうな自分も居るけどどうすんべか。

自作にしても、後から作って天井にペタッと貼るで行けそうなので、現状は無し状態で進めてます。

 デカール乾燥後に、フィニッシャーズのオートクリアーを塗装。途中一回中研ぎ入れつつ蛍光赤の厚みもあるので

いつもより少し厚めに塗って乾燥モード。まぁ、乾燥機併用の上に6月下旬までは触る予定がないので乾燥時間は充分になるかと。

シャーシ側も概ね作業終わらせております。フロアはボディーと同色。見えるとこだけそれっぽくを地で行く割り切りのパーツ構成。

パーツそのものに若干の歪みがあるので、クランプで補正&強制接着させました。マフラーの出口にまで肉抜き穴が盛大だったので

最後のテールエンド部分だけプラパイプで作り直しました。

バスタブ式の内装も概ね完成。別売りのディテールアップセットを使用してるのですが、シートのシルバーのポッチポチは

デカいハトメの様な形状なので、エッチングパーツ貼るより塗った方が良いと判断して塗装にて。

シートベルトはセット付属の2mmサテンリボンにエッチングでバックルを通していくタイプですが、このエッチングのバックルが

無茶苦茶出来がいいです。何この超一点豪華主義。

 ただ、この車の実際の内装の状態がどうだったのかは、当時の報道資料も非常に少なくて判りませんでした。

サファリ走るんならスペアタイヤ積むやろと思うんだけどキットには無し。

フロアが白でセンタートンネル上には耐熱処理が施されているのと、ダッシュボード上の機器の配置は確認しましたが、

シートベルトの実際の車体への固定方法含めて、確実な資料が見つからず(83年仕様のは見当たるんだけどねぇ)、

資料から知り得た部分以外は、キットの指示に沿ってます。こういう場合、完成した後になって色々判明することが多いんだよなぁ。

こんな感じで内装も終了。あとはボディー磨いて組んで完成~!とは行かないのがレーシングカー。

まだ数十個の小物パーツが待ち構えておるのであります。

 

 

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コロナ禍アーカイブ4 グローサーフント③ 

2020年06月04日 | 模型完成品

グローサフントの記録のラストです。本体塗装色は製作記①で紹介したとおりで、青っぽいグレーとジャーマングレーの都市型迷彩。

赤いラインはクレオスのガンプラ用塗料のシャァピンク。0.4mmマスキングテープを使って二重ラインにしてます。

足首は肩の機械部分と同じタミヤの履帯色です。パイプ類はキットのは珍しいゴム製のホースが付属してるんだけど、

ゴム製ってのは最初良くても劣化するんすよね。特に加水分解が嫌なので、WAVEのスプリングとモデラーズのメッシュホースを適宜使い分けてみました。

 

 

 

基本塗装→デカールと進んだ後、もっかいデカールの上をクリアーでコートして、塗り分けやデカールの段差を均してから、

埃グレーを全体にドバッとコーティング。SAFS、ガンス、グロフンと三つともこの自家製埃グレーを使ったんだけど、

主戦が車模型って事もあって、タミヤの大瓶1本分くらいしかストック無かったので、あっという間に枯渇しました。

また作っとかなきゃと、エナメル塗料を整理してたら、

大量にエナメルの亡骸が発生。エナメルって中々乾かないクセに、乾くとどうにもなんないので廃棄処分です。

もっと早く気付いてれば、混ぜて適当なグレーを作る生け贄にもなれたんだけど硬化しちゃってるもんなぁ。

クレオスみたいに溶媒液的なもの無いんかね?

 30歳以降は、こういう勿体ない廃棄処分が定期的に発生します。一番問題なのは年を跨ぐレベルの「模型休止期間」ですな。

思い返してみたんだけど、20年くらい前に4年ほどリタイアして、その後も1~2年程度の休止期間が3回くらいありました。

で、毎回死んでるのがタミヤのエナメルと大ボトルの瞬間接着剤とポリパテです(笑。エポパテも死んでるのが常でしたが、

クレオスのエポパは数年前の品が未だにちゃんと使えてコッチがビックリの保存性能。

ふんどし部分が面白い構造になってて、両足の動きに連動して、卵形の大型板の両脇の三角羽が可動するんですね。

デカールを貼る前にクリアー吹いてから貼ったんだけど、識別番号のデカールのシルバリングが取り切れなかった。

陸戦ガンスでも使ったアスデカの「生き物漢字デカール」から今回は蝙蝠(コウモリ)を選択。不如帰(ホトトギス)とドッチにするか迷った厨二感。

この部分以外に、耳、尻、胸に大小の蝙蝠を貼ってますが、ジャーマングレーと色被りしてるので目立たないことをいいことに調子こいて複数箇所貼ってみた。

一方で、コーションマーク関係は、何枚か貼ってみたけど黒だと全く見えないし白だと目立ちすぎるので、今回は貼らないことにしました。

作業ごとの画像とかは撮ってないんですが、埃グレーをペトロール使って綿棒や平筆で拭き取っていきます。これで塗り立てよりもコントラスト差を緩和するのです。

このとき、地面と水平な面は上面部分に拭き遺し多めにして、垂直方向は上から下に流すように拭き取って行くのがセオリー。

 

その後、所謂「塗装剥げ」表現に、アクリルガッシュの消炭色やセピアをスポンジチッピングや疵の書き込みという方法で足していき、

ここで一回フラットクリアーで押さえます。こうしとかんとアクリルガッシュは、乾いた後でもペトロールの影響でペロンと剥げちゃうのですよ。

 更にその後、ジャーマングレー部分は油彩のセピアにチタニウムホワイトを混ぜた色、

ライトグレー部分はイエローオーカーやイエローグレーにチタニウムホワイト混ぜた色で陰影入れつつフィルタリング。

面相筆の筆先にチョコンと塗料を乗せて塗装面に点付けしてから、ペトロールで薄めつつ上下方向に流しつつターペンタインで暈かすの繰り返し。

ここでまたフラットクリアーで押さえてから、最後に錆・下地露出・焼け・砂埃・水垢・雨だれ等々を主に油彩で加えていきます。

錆に関しては、バーントアンバー&バーントシェンナのコンビがお気に入り。

 背中の金属部分だけは、鋳鉄錆を表現するべく他とは違った塗装をしてみました。

プラパテを溶剤で溶いて塗り込む→艶消し黒→薄く溶いたアクリルの艶消し黒を塗る→乾く前にパステルのバーントシェンナの粉を振りかける

って手順です。地元模型クラブの会長さんが愛読してるアーマーモデリングのHowToを元にやってみた。餅は餅屋だな~。自分じゃ思いつかんよ。

最後に、エナメルのライトグレイ・タン・フラットアース・メタリックグレイ・クロムシルバーなどで仕上げのドライブラシを掛けて

グロフン本体出来上がり。尻の装甲板の直ぐ上に二つの丸い凸パーツが追加してあるんですが、この二つの突起がコンセントになってまして、

脚から上がってきた外部電源の配線が、胴体内の回路に繋がるという仕組みになってます。組み立て中にトラブル出たときのために

こういう構造にしましたが、結局何事も無く組み上がりましたんで、もうココを外すことは無いと思います。

 またさらにの突起の上の楕円の板は、接着せずに取り外し可能にしてありまして、

ココを外すと回路の可変抵抗にアクセスして点滅タイミングを変更することが出来ます。

ってことで、コロナで自粛期間中の4つめ完成。いや~、これはホント良いキットです。インストは不明瞭な部分が何カ所もあってイラッときますが

キットそのもののデキは凄くイイっすね。元々「実機では~」とか「設定では~」とかの縛りがないので、好き勝手出来るからストレスフリー。

 ベースにはコネクタ使って12Vもしくは9Vのどちらからでも電源取れるようにしてみました。展示会に持って行っても電源取れない場合があるのです。

 実はですね、フェンス裏には雑草敷き詰めてるんですが、そこに「ひっそり隠れるポーズの」フィギュアを後から仕込むことが可能なように寸法取ってあります。

ハセガワのフィギュアセットを使うとポーズ作れるところまでは判明してるんだけど、オッサンには顔を塗る練習が必要なのです。見られるものが出来れば

秋の展示会にはフィギュア付き情景になるかもです。その秋の展示会、コロナのせいで未だ危ういわけですがどうなるやら。

 

 

 

 

 

 

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コロナ禍アーカイブ4 グローサーフント② 

2020年06月02日 | 模型

緊急事態宣言漸く解除と思いきや、九州北部は北九州市の感染拡大に見舞われており、

この北九州って九州の玄関口なので、九州全域に多かれ少なかれ影響が有りそうです。

私の在所も北部九州エリアで、最寄りの政令市が小倉なので、仕事に影響出まくりですがな。

 それでも経済回さなければならぬということで、大分県内は北九と隣接していようがいまいが

6/1から自粛要請解除生活を始めますと、老害知事はじめ大分市と別府市しか見えてない方々は

鼻息荒うしとりますわ。困ったもんです。

さて、グロフン。↑は現像ミスったんじゃなくて、元々製作前に持ってた今回の情景の漠然としたイメージに沿って

画像をLightRoomでいじってみたもの。

元々は、↑の画像の様な廃公園にしたかったんですね。コナミ社の「サイレント・ヒル」に出てくる

異界遊園地「LakeSidePark」wirthロビー君。流石に今回はロビー君は居ませんがグロフンが居ます。

っつー事でベースの製作。廃遊園地ならぬ廃公園ってことで先ずは構図を決めます。今回は経て1/3構図で、

2(グロフン):1(ストラクチャ)という情報量。

 ダイソーで見繕った正方形サイズの額縁を加工して、スチレンボードで床面を作り、3箇所穴を開けて

点検ハッチみたいな排水設備を埋め込みます。サイレントヒルの画像では、床面に何やら機械が埋め込まれ

そのメンテハッチの金網の上にベンチと賢者モードのロビー君が居ますが、ソレっぽくしたかった。

金網の天板の下には、元ネタでは機械が埋まってんだけど、ジャンクパーツ集めるのを面倒くさがって

スチロール製の蛇腹が何故か家に転がってたので、それを埋め込んでます。特に意味は有りません。

以下便宜上「ハッチ」と呼称しますが、ベースに3箇所このハッチを設置するんですが、1箇所はメッシュを使わずに

↑の様な格子状の蓋にしました。これは、この先宇宙船内部等のSF系の床面を作る機会があったときに、

この格子状のランウェイが作れると良いな~と考え、試しに作ってみたかったという理由。

 素材は工作紙。そう、紙です。工作紙に1mmマスキングテープを使って格子を罫書き、

ソレを黙々と切り抜いて作ったので、モノの割にムチャクチャ時間が掛かりました。

こういうのを紙で作る場合、タミヤの瓶入りプラサフを塗り込んでおくとプラ板位の強度になります。

他のハッチは市販のアルミメッシュとプラ板製の枠です。ベンチとゴミ箱もプラ板で製作。

1/20で市販ストラクチャが無いに等しいので、全て自作で賄う必要が有るのが面倒くさい。

 

一通り出来たら、ベースに配置して構図の確認と調整。この際、最初の工作だとハッチが3面とも地面の上に

凸状態で設置されてしまいました。なので、折角タイルを彫ったけど、この上に一番薄いスチレンボードを貼って

地面とハッチがツライチになる様に修正。フェンスは近くのホムセンの塀に採用されてるアメリカンなフェンスを

プラ材と市販メッシュで作ったんだけど、自分的に「コレじゃない感」が有ったので、

予定変更し日本型のブロックフェンスにすることにしました。ゴミ箱も同じ理由で作り直し。

街路灯は、これまた元ネタの画像から形状をパクっております。プラ棒とプラパイプ製。電球部分は、

球形で透明で中にLED仕込める素材って事で探したんですが、セリアで売ってるマスコットに

イタリアンディナーをモチーフにした立体モノがありましてね、そのワイングラス部分がプラもしくは塩ビ製で

条件的にもサイズ的にも丁度良かったので採用。街路灯の塗装は、錆色の上に青錆色をボカシむら作りつつ塗ってから

青錆色にライトグレーを混ぜてドライブラシし、さらにエナメルのバフをドライブラシしてます。

 この電灯部分には、ダイソーのLEDキャンドルを分解して、チラチラ不安定に明滅する様にしてみました。

地面の塗装。タミヤのスチレンボードはラッカー系でも塗れるので使いやすいっすね。

塗装前に、タイル状に彫り込んだ後にジェッソ(L)を塗ったくって石っぽく、更に堅いワイヤーブラシやスパチュラ使って表面を荒らしてます。

その上の基本塗装は、ガルグレーをベースにデッキタンやらニュートラルグレーやらを混ぜつつ塗装。

更に、ウェザリングカラーのブラウン系やグレー系を、タイルの間の溝や荒れた部分に擦り込んでみました。

ウェザリングカラーは、攪拌前の沈殿してる顔料を取り出して溶剤希釈した方が使いやすいんだと。

なので、そうしてます。溶剤はペトロールです。エナメル溶剤でもペトロールでも

ウォッシングとか墨入れとかしちゃうと、スチレンボードが侵されて脆くなるんで注意です。

 最後に、マットメディウムを薄く塗り伸ばした上に、イエローグレーをメインにパステル粉末を振りかけて、

更に庭で拾った砂粒を更にすり鉢で細かく砕いたモノをかなり控え目に振りかけてみましたが、

我ながらイイ質感の地面になりましたよ。

 メンテハッチは、ベースにガイアの黒サフ吹いてから、上にレッドブラウンを吹いて、

その上に格子状のハッチにはシリコンバリアを、メッシュ状の方にはヘアスプレーをそれぞれ塗って、

その上にフィニッシャーズのセミグロスブラックを塗装。塗装が腹八分目くらい乾燥したら

シリコンバリアの方はマスキングテープや爪等で、塗装をベリベリ剥がしてみましたが、

これは格子状のハッチが紙製なので、水剥がしが使えないんすよね。

一方、メッシュ状の方は枠がプラ板でメッシュがアルミなので、ヘアスプレーを使用して

水を含ませた平筆でなでくりまわしてやるとベロンベロン剥がれます。

 剥がし終えたら乾燥させて、その上からフラットクリアーで念のためコーティング。

 3箇所のハッチ部分を錆で盛大に汚してみました。油彩のバーントシェンナってのが

錆の表現には最もイイ感じになりますな。これだけだと単調になるので

ウェザリングカラーのオレンジや、パステルの茶色やオレンジ系を塗ったくってサビサビに。

 電灯は、そのままだと透明で周囲の廃墟感の中で浮きまくってたので、発光部にクレオス1番の透ける白を

薄~く塗って中が透けないようにした上で、更にグロフンのフィルタリングで使った埃グレーでコーティングしといた。

 フェンスは先述の通りアメリカンを止めて日本の住宅街なんかでよく見るタイプに変更。

ブロック塀はタミヤの高密度発泡スチロール製。ブロック塀の周囲には、

タミヤの草カーキと市販のスタティックグラスを併用して枯れた雑草を植えてみました。

今回、自作のスタティックグラスを立たせるツールを使用しましたが

初使用故にってのと、ブロック塀が邪魔になって巧く立たせるの事が出来ず。

お高い専用機材程の出力が出ないのもあってか、地面に近づけないと立たないので、ブロック塀を設置する前にしとくべきでした。

でも全く使えない訳じゃなく、コツさえつかめば充分使えそう。1000円ちょっとでコレなら充分です。

接着剤の選択も重要そうですな。ある程度粘性がある接着剤の方が立たせるのが簡単そうです。そのうち色々試してみよう。

 

草と言えば、素材を漁ってるときに、コスメコーナーで実にイイ感じの付け睫毛を発見。

Twitterだったか何だったか、ネタ元忘れましたが、コレを丸めて植えると雑草になるって聞いてたので

今回試しに使ってみましたが、ナルホドこれはイイ感じ。

廃公園っつーことでもう随分長い間放置されてしまってるので、タイルも割れまくりで隙間から雑草が顔出してるという事に。

ついでに、枯れ葉は、これまたダイソーで見つけた幸薄そうな茶封筒の紙を二つ折りにして

折ったまま折り目を葉っぱの中心に見立てつつ、○の彫刻刀で切り出すとイイ感じの枯れ葉が出来ます。

ただ、これだけだと単調過ぎるので、吹きだまりから雑草エリアに掛けては、グリーンスタッフワールドの

冬の枯れ葉系素材を撒いておきました。

ベンチとゴミ箱は、先述の通りプラ板製。ゴミ箱は、最初に上端が丸いタイプを作ったけど、置いてみるとイマイチだったのと

ゴミ投入口が開いてた方がゴミ箱らしく見えるので作り直したのが四角いゴミ箱。

 ベンチは、1mm角棒と丸棒で脚とフレームを作ってから、短冊状に切ったプラ板をフレームに貼って制作。

1/20なので、一応色んなベンチの寸法を調べて作ったよ。1/20の情景アクセって中々無いから全部手作りになっちゃう。

グロフン本体よりも情景ベースの方が遙かに時間が掛かっております。

ストラクチャの配置は↑こんな感じ。フェンスは近所の公園のフェンスを参考に、角棒とL字棒とアルミメッシュで制作。

ボルト類はグロフンキットのオマケに付いてたボルトを使用。角棒はそのまま使うんじゃ無くて、シモムラのRボコってツールで

アーチ状に切削して使用してます。本来はパイプ類のパーティングラインを落とす工具ですが

プラ角棒の形状出しに使うと、綺麗に面取りできるから何気に便利っすよ。

 ストラクチャーには全てマホガニー下地の上にヘアスプレーを仕込んで、一端新品状態の塗装を施してから塗装を盛大に剥がし、

フェンスとゴミ箱には錆表現を、ベンチの脚には錆と座面はペンキ(デッキタン)がはげた木材って感じを施してます。

 最終的には、空き缶、古新聞、破れたポスター、本来ハッチ上に有ったはずの鉄板蓋を追加工作。

廃公園と言っても進入禁止になってるんじゃ無く、戒厳令下で外出が出来ないから機能してないだけであって、

軍部の目を盗んでは集会や酒盛りに利用されてるって感じにしてみた。空き缶作ってみたかっただけってのもある。

空き缶は、印刷した空き缶展開画像を市販のプラ製ストローに貼って裁断、上下にプラペーパーをポンチで抜いたのを貼ってます。

市販の光沢フィルム使えば良かったんですが、地元の量販店では手に入らなかったので耐水耐候の艶消しシートに貼ってます。

作り方は簡単なので、光沢シートが手に入ったら作り直すつもり。

 尚余談ですが、最初にダイソーで手に入れたストローはプラ製ではなくセルロイド製だったので、手持ちの接着剤が効かずに無駄になりました。

プラ製って、これが意外と無いんすよ。しかも、100均とかだと、セルロイドとかプラ製とか書いてなかったりするので、驚くほど入手難でした。

 それから、フェンスにはポスターを貼ってますが、今回は

懐かしのX-FILESのモルダー捜査官が部屋に貼ってたポスターを貼ってみました。

ポスターには、他にも↑こんな怪しいのを候補に挙げてたんですが、諸般の事情を鑑み今回は大人しく引き下げ。今回はね。

と、こんな感じでグロフンを乗っけるベースが出来上がり。ベースがで来たので、本体のグロフンの仕上げ作業に戻ります。

 

 

 

 

 

 

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