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MFH 1/24 Aston Martin DBR9 LM2008GT1 GULF RACING ①

2021年08月25日 | 模型

 次何作ろうかと考えて、上のキャビネットの車コーナーのメンバーを整理したら、レースカーに1席空きが出来、

そこを埋めるべく引っ張り出してきたのが

MFHの1/24 DBR9。ストックヤードでネタを漁ってて、自分でもストックしてることを全く忘れてたキットで、

同様に発掘したキットにランチャ・ベータというマニアックなキットもあったんだけど、

作りたい度数はコッチの方が高かったのでセレクト。デカールはキットとは別に保管してたんだけど、

これが全然見つからず焦ったよ。「ここに収納した!」って思い込んでるところに無かった時ってマジ絶望よね。

 尚、仕様は2008LM仕様の007/009号車コンパチ。カラーリングがGULFだったので、

購入当時はコレに釣られて衝動買いしたんだと思う。キットとしては2012~3年頃の製品じゃなかろうか。

模型処バルケッタのアーカイブとかMFHのアーカイブを漁って知ったんだけど、このGULF仕様のキットは、

初回版と増販版とで原型に若干の修正が加えられてるみたいね。私のは後発増販版の様です。

 このキットの製作については、モノ的に旬は過ぎてるので、製作記というよりは自分用備忘録。

「ちょっと何言ってるのかわかんない」点があってもご容赦下さい。中古での入手性はどうなんかね?

  購入から時間が経過してるガレキの場合、一番気になるのはレジンパーツの変型や収縮。

フロントのフェンダーカバーやリアのダクトカバーがメタルパーツで、そこいらを合わせた感じでは

ボディーパーツには収縮は殆ど見られず変型も無し。造形もシャープだけど思いの外荒れてるので

表面処理には時間が掛かりそう。メタルパーツは形状のフィッティングは悪くないんだけど

メタルの厚みが有りすぎて収まりが悪く、良い感じに収まるまでにメタルの方を相当削った。

0.5mm位の真鍮版で作り直しても良かったかも知れんが、それはそれでフェンダーの三次曲面に沿って

綺麗に鈑金しなきゃなんないから面倒くさそうではある。一方でエッチングの収まりは非常に良好。

 リアフェンダーからバンパーに掛けてはカナリ面が荒れてるしヒケや凹みも多かった。

久々にポリパテを使ってソコイラを埋め均す。タミヤが40gの少量でポリパテ売ってくれてて

私みたいに滅多にポリパテ使わない人間には凄く助かります。

量が多くても硬化剤が生きてる内に使い切った試しが無い。何時もは瞬着系中心なんだけど、

このキットは怖いくらいサクサク削れたのでね。素体と充填剤の硬度差がデカいと概ねトラブる。

 尚、リアフェンダーのダクトフィンとか左リアフェンダーのNACAダクトは開口せずに彫りで済ます。

1/43ならともかく1/24以上だと無闇に開口すると中がスカスカで藪から蛇が出る事もあるので判断がムズい。

 スジボリの彫り直し含めてボディーが或る程度整ったらサフ入れ。今回はレジンキットでは愛用してるHGプラサフ。

今だと造形村のプラサフと同種になるらしい。プライマー性能もさることながら、

乾燥が早い上にグレージングパテに近い仕事もしてくれるので超便利。

 サフ入れて確認したところ、このサイズなのにレジンの巣穴無し。アレ、モグラたたき作業になるから

大嫌いなので、こういう綺麗な成型はホントに有り難い。脱泡機がイイんでしょうねぇ。

↑画像は結構作業が進んだところの画像になってんだけど、このグリル内壁のパーツがメタルで別になってて

これが緑メタの初期版の形状だったのと、そもそもバンパーではなくボディー側に接着するよう指示されてた。

で、これだとグリル外装と内壁の間に絶望的な隙間が出来る事とか諸々不都合が生じたので

バンパー側に装着するよう変更した。流石に接着強度がそのままだと確保出来ないので、

メタルの内壁パーツにインセクトピンを打ち込んで、バンパーにぶっ刺して固定した。

あと、縦に2枚のフィンが付くんだけど、キットでは無視されてたので、0.5mm真鍮板でフィンを追加。

塗装と組み立ての都合上、ボディーにバンパーをくっつけるのは研ぎ出し後にしたかったので、

グリル開口部とフィンのクリアランスがシビアなところから、現段階では大凡の曲げ角は揃えつつも

細かい形状出しはコレからとなっとります。

 

ボディーの表面処理をしつつ仮組の為にシャーシ、も確認。ボディーと異なり思っくそ反ってたので

鍋で煮込んで矯正をしてみたけど、冷えるとまた反り返ってしまう。3回やってみたけどダメだったので

赤点線部3箇所にレジン板をクサビ状に加工した物をハンマーで打ち込んで矯正したら反り解消。

レジン板は、我が家の場合だとST27の敗北F1キット(キット発売後にタミヤからプラモが出てゴミと化したモノ)の

アンダートレーパーツ等を素材化して再利用してるもの。

 

 箱車なので内装も仮組開始。このシャーシは、ロールケージでは無く左右のドア内張のメタルパーツが重要で、

シャーシが反ったり歪んでるとこのパーツが収まらない。収まらない場合は、この内張パーツは弄らず

他の部分で問題点を探し出して都度修正。シャーシの反りが解消してれば全てピタッと収まる。

 内装で一番面倒くさいと思ってたロールケージは、寸足らずなとこは無く組みやすい。

MFHのキットのメタルパーツは、表面状態や解像度は並程度だけど、毎度寸法だけはキチッとしとるね。

ストレートなはずのバーが歪んだりしないように金属定規を治具にして、接着剤無しでも組めるように調整してから

MAKE-UPの低温ハンダで組み上げ。継ぎ目消しまでは必要ないので、

ハンダ付け部分に妙な盛り上がりや接着不良が無いのをサフ入れて確認。

 ロールケージ組み込んだまま、1度ボディーと合体して諸々確認。組みやすさ優先でロールケージが低めに

設計されてることもあって、クリアランス等は全く問題無いようです。

 今度はタイヤホイールを填めて車高とアライメントの確認。プラモやF1と違ってトミカ式の軸1本なので

車軸位置さえ出れば良いんだけど、この車軸位置もキット指定位置でドンピシャでした。全く問題無し。

但し、タイヤが経変で縮んでるみたいで、ホイールに填めるときに超苦労した。

1/43のクソタイヤみたいにプチッと切れないか心配ではあるが、このキツさで塗装後ハメはリスキーなので

先に組んじゃってタイヤ部分をマスキングしてホイールを塗装する事にした。

画像はフロントのみでリアは撮り損ねたんだけど、フロントのアンダーパネルやリアウィングも仮組。

流石にメタル製のこの手の板はソレナリに歪みがあったので、治具等を使って修正。

特にフロントアンダーパネルは、バンパーの下辺の形状とパネルの曲がり具合がピッタリ合わないとカッチョ悪いので、

入念に擦り合わせたよ。

リアのディフューザー部分は、厚みが凄すぎたのでバリバリ削って薄くした。フィンの数が半分くらいなら

金属板で作り直しても行けそうだったんだけど、10枚もやっとれんしハンダ付けも面倒なことになりそうなので

地道にヤスリで削り込んだ。ガレキなんだしエッチングで構成してくれてたら有り難かったんですけどねぇ。

各部のリベット穴に関しては、開いてるトコと無視されてるトコが混在してて、このキットは実に中途半端。

なので、実写画像を参考に(LM2008のドンピシャ画像が意外と見つからず苦労した)、

タミヤのメモリ付マステ使って開口。このマステ、B5のシート状なので他にもボディー各部のダクト形状の左右差解消とか、

カーボンデカールの型紙作りなんかにも重宝する。

っつーかんじで、下地作業終了。箱車ガレキは表面処理と仮組が済んだらマジで塗って組むだけなのだけど

プラモと違って塗装の利便性を考えた分割とか為されてないので、意外とこっから時間が掛かる。

っつーことで次は塗装だけど、続きは回を改めて。

コメント
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