中日新聞 2015年7月24日 09時08分
殺害方法を検索、刺し傷一致 日進強殺
愛知県日進市で無職川村典道さん（６５）が殺害されてバッグが奪われた事件で、愛知県警に強盗殺人容疑で逮捕された高校３年の少年（１７）が事件前、人を殺害する方法をインターネットで調べていたことが捜査関係者への取材で分かった。少年が閲覧したサイトに書かれていたナイフの刺し方と、川村さんの遺体にあった刺し傷が一致するという。県警は少年があらかじめ殺害方法を決めたうえ、強盗目的で犯行に及んだ可能性が高いとみて追及する。
捜査関係者によると、少年が犯行前に閲覧していたサイトには、ナイフで体のどの部分を刺せば人が殺害できるのかが書かれていた。さらに、刃の向きや刺しやすい部位の具体的な記述もあったという。川村さんの遺体の刺し傷や切り傷の特徴と一致することから、県警は少年がこのサイトを参考にしたとみている。
少年は当初、川村さんを殺害したこと自体は認めていたが、その後「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。強盗目的は逮捕時から否認している。
ただ、ネットで事前に殺害方法を調べていることに加え、川村さんを襲った後に現金約６千円などが入ったショルダーバッグを奪って中身を物色した形跡があることから、県警は川村さんを殺害して金品を奪うことが犯行の目的だったとみて捜査を進める。
少年は調べに「事件に使ったナイフは自宅へ持ち帰り、友人に預けた」と供述しており、県警は少年の自宅にあったナイフのほか、事件後に友人に預けていた複数のナイフを鑑定し、凶器の特定を急いでいる。
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