〈来栖の独白2017.11.2 Thu 〉
昨日から、中日新聞の夕刊小説『緋の河』が始まった。桜木紫乃著、赤津ミワコ画。桜木紫乃さんの小説を読むのは、初めて。芥川賞ではなく、直木賞作家ということだから、期待。
『緋の河』(11月1日の挿絵)
“ 道東の港町に昭和二十三年を迎える除夜の鐘が響いた。”という書き出し。桜木さんという小説家は、出身の釧路を舞台に、多く書いておられるとか。新聞小説で読者を得られるか否かは最初の数回に掛かっているらしい。「緋の河」の初回は、登場人物の名前紹介(相関図)という感じで、些か、辟易。ことほど左様に、小説を書く、とは難しい。
私は物心ついた頃から父親は病臥、母親は勤め人で昼間は留守であったから、孤独であった。そのため、読書をよくした。新聞小説も、子どもの頃から読んだ。数多の新聞小説、題名など覚えてもいない。ただ1冊だけ『親鸞とその妻』だったか、不確かだが記憶にある。刺激的な画も。
週1回通っている整形外科医院で、本日から医療費自己負担が2割となった。10月に迎えた誕生日の後、最初の支払い。年齢的に大台に、ということ。
そんな私の日常は、パンとコーヒー(紅茶)とサラダで朝食を摂りながらの新聞を読むこと、これが大きな楽しみ。2年前、息子が「バリスタ」を誕生祝いにくれたので、私のコーヒー好きに一層拍車が掛かった。
ところが先日は、ティーカップを贈ってくれた。淡い緑色の織部焼(記事冒頭の写真)。感謝いっぱい。朝刊小説は、桐野夏生著『とめどなく囁く』。なかなか面白い。
『とめどなく囁く』(11月1日の挿絵)
--- <これまでのあらすじ> 塩崎早樹は年の離れた克典と再婚し逗子の高級住宅地で暮らしている。早樹の前夫・庸介は海難事故で死亡が認定されたが、その母・菊美は庸介の姿を見たと言う。また克典の娘・真矢の悪意に満ちたブログを読んで早樹の平穏だった生活が揺らぎ始める。---
まず朝食が楽しみ、という日々、人生。夫君と息子に感謝。そして、母に、感謝。
朝の紅茶を飲みながら、新聞小説を読むこと。。。。。とても、幸せなひとときだと思います。
そのとき読む小説は、幸福な家庭生活を描いた小説が、一番いいかもしれませんね。
★ところで、私事で恐縮ですが、うちの21歳5ヶ月の猫、今朝三時過ぎに死亡しました。
なにぶん年も年ですから、やむを得ないですけど、人生を共にした猫ですので、やはり悲しいです。。。。
もう、一匹の虎猫ちゃん、何となく事情がわかるらしく、悲しそうにしてました。。。
残った一匹の猫ちゃん、たいせつにしたいと思います。!!
虎猫ちゃんも、どんなにか悲しいことでしょう。・・・どうぞ、虎猫ちゃん、おだいじに。あやか様も、おだいじに。