呉少女殺害:「被告少年、絞殺加わった」 無職少女が証言
毎日新聞 2014年11月12日 18時02分
広島県呉市灰ケ峰山中で昨年6月、広島市内の専修学校の女子生徒(当時16歳)が殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた住所不定、無職の少年(18)の裁判員裁判の第2回公判が11日、広島地裁(伊藤寿裁判長)であった。交際相手だった東区の無職少女(18)=控訴中=が検察側の証人として出廷。少年は強盗殺人について否認しているが、少女は自らが被害者の首を絞めた後、少年も絞殺に加わったと証言した。
公判で、少女は灰ケ峰山中で被害者の首を絞める際に少年から「もうちょっと体重を掛けた方がいい」と助言されたと明かした。さらに、監禁中に少年と被害者が仲良くしているように見えたことに腹を立て、「私を選んでほしい」との気持ちから「代わってや」と頼んだと述べた。少年は被害者の首筋などを触り、生きていることを確認してから首を絞めたという。
少女は少年とソーシャル・ネットワーキング・サービスを通じて知り合った。当初はわがままだと感じたが、次第に優しいと感じるようになったという。少年について、現在の気持ちを問われた少女は「初めて好きになった人。今でも大事な人」と話した。【石川裕士、石川将来】
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産経WEST 2014.11.10 14:02更新
16歳女子生徒殺害、少年が初公判で起訴内容を一部否認 広島地裁
広島県呉市で昨年6月、高等専修学校の女子生徒=当時(16)=が殺害、遺棄された事件で、強盗殺人罪などに問われた少年(18)の裁判員裁判の初公判が10日、広島地裁(伊藤寿裁判長)で開かれ、少年は監禁と死体遺棄の罪を認めたが、強盗殺人罪を否認した。
弁護側は、殺害現場で首を絞めるなどの行為はしておらず、広汎性発達障害のため心神耗弱状態だったと主張。保護処分が相当として、家裁へ再び移すよう求めた。
冒頭陳述で検察側は「犯行目的にかなった言動をしており、責任能力はある。事件が与えた社会的影響から刑事処分が相当」と指摘した。
起訴状によると、昨年6月28日、女子生徒の同級生だった少女(18)らと共謀し、女子生徒を車に監禁して現金などを奪い暴行。呉市内の山道で首を絞めて殺害し、遺体を遺棄したとしている。
広島家裁は昨年10月、少女と、その交際相手だった少年を検察官送致(逆送)とし、「少女は計画から殺害まで主導的に振る舞い、少年は少女に次ぐ地位で関与した」と指摘した。
広島地検は強盗殺人罪などで2人を起訴。広島地裁はことし10月、少女を主犯格と認定し、懲役13年を言い渡した。
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呉少女殺害:18歳少年「強盗殺人は認めません」
毎日新聞 2014年11月10日 18時28分
*広島地裁初公判、監禁と死体遺棄罪認める
広島県呉市の灰ケ峰山中で昨年6月、広島市内の専修学校の女子生徒(当時16歳)が集団暴行の末に殺害された事件で、強盗殺人や監禁などの罪に問われた住所不定、無職の少年(18)の裁判員裁判の初公判が10日、広島地裁(伊藤寿裁判長)であった。少年は監禁と死体遺棄の罪を認めたが、「強盗殺人は認めません」と起訴内容を一部否認した。弁護側は「少年法に基づく保護処分が相当」として広島家裁への移送を求めた。公判は全9回で、判決は12月2日。
冒頭陳述で検察側は、少年は交際していた無職少女(18)が被害者の首を絞めた際に足を押さえて協力し、さらに「代わって」と言われて首を絞めたと指摘。弁護側は監禁などは認めた上で、少年は被害者の首を絞めていないと主張。「少年の関与度合いは低く、犯行には精神障害や虐待された経験が影響した」として少年院送致が相当と述べた。
起訴内容は、少年は少女ら5人や瀬戸大平被告(22)=鳥取県湯梨浜町=と共謀。昨年6月28日未明、女子生徒を広島市内で車内に監禁し、灰ケ峰山中で暴行を加えて現金を奪い、殺害して遺体を遺棄したとしている。広島地裁は主犯格の少女に懲役13年(求刑・懲役15年)、瀬戸被告に懲役14年(同18年)を言い渡したが、いずれも控訴している。【石川裕士】
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