大林検事総長「僕の心の内までは誰も分からないでしょう。いつか説明する機会があると思う」

2010-12-17 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

KSD事件・日歯連事件の笠間治雄氏が検事総長に 2010-12-28
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真意秘めトップ辞意 改革の全責任 後任に
2010年12月17日 東京新聞朝刊
 国民の検察に対する信頼を崩壊させた大阪地検特捜部の証拠改ざん事件は、大林宏検事総長に辞任を決意させるに至った。総長就任からわずか半年。後任に名前が挙がるのは、東京地検特捜部長を経験し、現場派とされる笠間治雄東京高検検事長。「背水」の検察は、二十四日に検察改革を含めた事件の検証結果を公表する。 
 ■飛び交う臆測
 「僕の心の内までは誰も分からないでしょう。いつか説明する機会があると思う」
 総長辞任をめぐって、検察庁内で臆測交じりの話が飛び交った十六日、大林氏は穏やかな表情で語った。
 大阪地検の大坪弘道前特捜部長(57)らが起訴された十月二十一日。柳田稔法相(当時)は大林氏に「国民の信頼回復のため、強いリーダーシップをお願いする」と伝え、大林氏も直後の会見で引責辞任を否定していた。
 この後、検察庁内でも大林氏の続投は、当たり前のように語られるようになっていた。それだけに検察幹部からも、大林氏の辞意は「寝耳に水だった」という声が上がった。
 ■身をもって…
 証拠改ざん事件で前田恒彦元検事(43)が逮捕された翌日の九月二十二日、亀井静香・国民新党代表は会見で「立派な検事総長であれば、当然自分で(責任の取り方を)分かっているのではないか」と更迭を求める声を上げた。この後も、政界からは大林氏の責任を問う声が続いた。
 前代未聞の不祥事に世論は厳しさを増していたが、検察内部には甘い見通しがあった。厚生労働省の文書偽造事件の捜査時、大林総長は東京高検検事長で、事件の決裁には関わっていなかったことから、「辞任までは必要ない」という声が大勢だった。辞任について「『やっぱりそうだったのか』と言う人は検察庁にはいないんじゃないか」という声があるように、世論と検察の意識のずれは大きいものとなっていた。
 最高検は一連の不祥事の検証と組織の見直し作業を続けている。検証がまとまっても、検察の真価が問われるのは、その後だ。
 別の検察幹部は「証拠をいじったんだから普通の不祥事とは違う。残された検察職員に、身をもって重大性を分からせようとしたのではないか」と大林氏の心中を推測する。
 ■「改革の嵐が」
 検察官の定年は原則六十三歳だが、検事総長は六十五歳と二年長い。後任と目されている笠間氏は来年一月二日に定年を迎える予定だった。大林氏が年内に辞任すれば、特捜部の経験が豊富な笠間氏が総長ポストを引き継ぐことが可能になる。
 「検察が国民に謝罪するという意味で退任は当たり前」と話す東京地検特捜部OBの石川達紘弁護士は、後任人事について「事件でつまずいたら、修羅場をくぐり、事件の怖さを知っている人が総長をやらなければならない」と指摘する。
 特捜部の現職検事は厳しい表情で話す。「これから検察は改革の嵐が吹く。最高検が進めている検証で何が示されても、それを実行するのは次の総長。成功も失敗も、すべて背負うことになる」
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〈来栖の独白〉
 分からない。辞任の真意、真相は、私などには皆目わからない。が、「大阪地検特捜部の証拠改ざん事件」などではないことは確かだ。その程度のことで、検事総長の引責辞任など、考えられない。
 本日もコンサートに行き、ソプラノの美しい声に耳を傾けながら、ついつい考えてしまった(何で辞任か、と)。そして、やはり、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件などが理由ではない、という結論に到る。全マスコミが「国民の検察に対する信頼を崩壊させた大阪地検特捜部の証拠改ざん事件は、大林宏検事総長に辞任を決意させるに至った」と報道したが、大林氏は上記東京新聞記事で言う。
>「僕の心の内までは誰も分からないでしょう。いつか説明する機会があると思う」
 と。
 意味深い言葉だ。当然の言葉だ。夏に死刑執行を命令された千葉氏もそうだが、大事を決断する「トップ」の心の裡が、マスコミの有象無象に分かるはずもない。一般民間人の誰にも分からないだろう。「いつか説明する機会があると思う」とおっしゃっている。政治を揺るがす(に匹敵する)何かがあったはずだ。断じて、「大阪地検特捜部の証拠改ざん事件」などではない。
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大林検事総長:年内辞任へ2010-12-16 
 〈来栖の独白2010-12-16 
 何かがあったに違いないが、わからない。分からない。ただこのところの狂的な小沢一郎氏に対する民主党執行部の攻勢(政倫審へ出席を迫る)を目にするとき、「
検察と検察審査会の結論は違う。検察は、結論として、小沢氏を起訴できなかった」と明言した大林宏検事総長は、仙谷氏たちにとって不安を抱かせる負(ふ)の存在であることは間違いないだろう。
 9月14日の民主党代表選と同日に、検察審査会において「小沢氏強制起訴相当」が結論されていた。それを仙谷氏はカードとして懐へ入れていた・・・。

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