世界記憶遺産に「南京大虐殺」の登録を決めたユネスコ事務局長イリナ・ボコバ氏が国連事務総長になる悪夢

2016-03-05 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

 産経ニュース 2016.3.5 09:22更新
【一筆多論】「南京大虐殺」の記憶遺産登録推進者が国連事務総長になる悪夢 内畠嗣雅
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長(63)が、今年末で任期が切れる潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の後任に出馬表明し、有力候補に挙がっている。
 昨年10月、中国申請の「南京大虐殺文書」がユネスコの記憶遺産に登録された。審査過程が不透明で問題だが、その最終判断を下した人物だ。
 ブルガリア出身で、冷戦時代、モスクワ国際関係大に留学し、外交官になった。1996~97年ブルガリア外相を務め、2009年から現職にある。
 ボコバ氏は昨年5月、モスクワで開催された対独戦勝70周年記念式典に出席した。ウクライナ問題をめぐり欧米の首脳らが軒並み、参加を見合わせた行事である。
 9月の北京での抗日戦争勝利70周年記念式典にも駆けつけた。こちらも、軍事力を誇示するパレードだ。ひな壇で中露の首脳らと並び立つ姿は、ユネスコ事務局長に似つかわしくなかった。
 国連憲章97条は「事務総長は、安全保障理事会の勧告に基づいて総会が任命する」と定めているが、実態は、安保理の常任理事国(米英仏中露)が密室で決めてしまい、総会(全加盟国=193カ国)はこれを追認するだけだ。
 事務総長は「5大国の意中の人物」になるはずである。もっとも、米英仏中露の利害はめったに一致しないから、いずれとも折り合える「毒のない人物」に落ち着くといえるかもしれない。
 だが、これを不満とする加盟国が5大国とかけあって譲歩を勝ち取り、昨年9月の総会で、事務総長選びの透明性を高めることが決議された。次期事務総長選びは、総会と安保理が「公示」する形で始まり、現在、出馬を受け付けている。候補者の名前と略歴は事前に開示され、総会で候補者へのヒアリングが行われる。
 全加盟国が、候補者の資質、構想を吟味できるわけだ。信憑(しんぴょう)性に問題のある資料を含む「南京大虐殺文書」をなぜ記憶遺産に認めたのか。中露の軍事パレードへの出席を適切と考えるのか。ボコバ氏は総会で語るべきだ。
 最終的に決定権を握るのが常任理事国であることに変わりはない。だが、ヒアリングなどを通じて、国際世論を形成すれば、5大国もこれを無視できなくなる。「選挙戦」を盛り上げ、5大国が密室で決める慣例を打破したい。
 潘氏まで8人の歴代事務総長は男性ばかりで、「次は女性」のムードになっている。地域別では、やはり過去にない東欧出身者をとの声が強い。9月の総会決議も、トップ人事は性別、地域のバランスが重要と強調した。「東欧の女性」であるボコバ氏は有利だ。
 一方、ドイツ首相を10年以上務め、欧州首脳でも指導力が群を抜くアンゲラ・メルケル氏(61)を推す声も根強い。旧東ドイツ出身だから、東欧加盟国の理解も得やすいというのである。
 中国、ロシアは、世界平和と安全に責任を負う常任理事国とはとても思えない行為が目立つ。次の国連事務総長は5大国に対抗できる「強い人物」であってほしいとの願望が、メルケル氏待望論の背景にあるのではなかろうか。(論説委員)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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