小沢氏率いる生活の党への関わり「白紙」~達増拓也岩手県知事に微妙な変化 参院選岩手選挙区

2013-06-24 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

参院選岩手選挙区 生活の全面支援「白紙」強調 岩手県知事
 河北新報2013年06月24日月曜日
 参院選岩手選挙区(改選数1)をめぐり、達増拓也岩手県知事の立ち位置に微妙な変化の兆しが出ている。政治の師、小沢一郎氏(衆院岩手4区)が属する党を全面支援してきたが、今回は小沢氏率いる生活の党への関わりを問われても「白紙」と繰り返すばかり。政権与党に復帰した自民党への配慮があるとの見方も出ている。
<「妻をサポート」>
 達増氏は最近の定例記者会見で、岩手選挙区に立候補を予定している生活の党新人の関根敏伸氏(57)について「立候補するのは素晴らしい」と持ち上げはする。
 ただ、生活の党への自らの支援について水を向けられると、「白紙です」と歯切れが悪い。
 昨年の衆院選岩手1区に生活の前身、日本未来の党から立候補し落選した達増氏の妻陽子氏は盛岡市で、関根氏の街頭演説の先導役を務める。
 それを念頭に、10日の記者会見では「(生活の党へは)念力を発するにとどめ、妻の活動を食事の支度や皿洗いで支援している」とも述べた。
<対立 県民に迷惑>
 民主党衆院議員を経て2007年に知事になった達増氏は、国政選挙で小沢氏が所属する党の候補を応援してきた。昨年の衆院選では、当時国民の生活が第一の党首だった小沢氏と嘉田由紀子滋賀県知事を引き合わせ、日本未来の党設立の立役者にもなった。
 旗幟(きし)鮮明にしてきた「達増流」の変化について、有力支持者は「東日本大震災からの復興という課題の実現には与党の力が必要。むやみに対立しては県民に迷惑が掛かると考えているのでは」と推測する。
<ILCも念頭に>
 参院選は7月21日投票が有力視される。その後の7月末には岩手県南部の北上山地への誘致を目指す国際リニアコライダー(ILC)の国内候補地一本化が控える。
 科学的な見地から決まるとされるが、政治が介在する可能性も否定できない。ある県幹部は「候補地決定への影響も知事の頭の片隅にあるのかもしれない」と推し量る。
 国政選挙の際、達増氏は公示前は支援活動を控え、選挙戦に入ってからは公務に支障のない範囲で活動してきた。今回はどう動くのか。県議の一人は「公示後は我慢できずに、いつも通り小沢党支援を前面に打ち出してくる」と予測している。
◎反自公結集、連携を拡充 小沢氏「民主と一致」
 生活の党の小沢一郎代表は23日までに共同通信のインタビューに応じ、参院選で部分的な選挙協力で合意した民主党と、選挙後に連携を拡充する方針でも一致したと明らかにした。自公政権への対抗勢力を結集し、次期衆院選で政権交代を目指す狙い。ただ、民主党内には党を割った小沢氏への根強い反発があり、どこまで関係を強化できるか見通せない。
 方針は、民主党の細野豪志、生活の党の鈴木克昌両幹事長が19日に会談し、確認したという。
 小沢氏は「将来の連携をお互いに考えていこうとの公党間の了解だ」と説明。両党で対応が異なる消費税増税については、増税に関する自民、民主、公明の3党合意は、前提の社会保障改革に与党が反対で「破綻している」ため、民主党は方針転換せざるを得ないとの認識も示した。
 その上で、次期衆院選に向け「(野党第1党の)民主党を軸に、国民の選択肢となる受け皿をつくらねばならない」と強調。「自民党にも憲法改正に慎重な人もいる。経済や外交政策を含め、基本的な方向性が一致する二つのグループに分かれればいい」と述べ、自民党の一部も加えた政界再編に期待を示した。

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