米レクサス暴走 事故車の写真、アクセルとマットが癒着

2009-10-31 | 社会

2009年10月31日5時45分
 米国でトヨタ自動車の高級車レクサスが暴走し4人が死亡した事故で、朝日新聞社は米当局が撮影した、大破炎上した事故車のアクセルペダルの写真を入手した。多くの部品が飛び散る中、ペダルの樹脂部分とフロアマットは熱で溶け、つながった状態で見つかった。米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が、ペダルがマットにひっかかった可能性が高いとみる根拠になった写真だ。
 この事故をめぐって、トヨタは米国で販売した7車種計約380万台のユーザーにマットの取り外しを求めた。だが、「留め金を外したり二重に敷いたりしなければ問題は発生しない」と主張。一貫して運転者のマットの使い方が問題であって、車両に欠陥はないと説明している。
 ただNHTSAは、同様の問題から07年にフロアマットをリコールしたにもかかわらず同じ車種で大事故が起きたことや、暴走を止める仕組みが不十分なことを重視。
 アクセルペダルの形状や、暴走が起きた場合でもすぐに車を止められるようアクセルやブレーキの電子制御装置の改良を求めている。運転者が誤った使い方をすることも想定し、常に安全でなければならないとする「フェイルセーフ」の考え方からだ。
 トヨタは米当局の強い姿勢に押される形で10月5日、アクセルや電子制御装置など、マットではなく車両本体を改良する意向を示したが、具体策はまだ発表していない。(中川仁樹)

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