「俺が被害者なんだ」大野木亮太被告、突然激高 名古屋の車暴走…殺人未遂罪 初公判 2015.5.12

2015-05-12 | 社会

 産経WEST 2015.5.12 13:28更新
「俺が被害者なんだ」 名古屋の車暴走の初公判、被告の男が突然激高 両親への不満募らせる
 休日でごった返す繁華街に車で突っ込んだとして殺人未遂罪に問われている大野木亮太被告(31)。名古屋地裁で12日に開かれた初公判で「犯人を許せない」とする被害者調書が読み上げられると、突然激高して机をたたき「俺が被害者なんだ」と声を荒らげた。
 入廷すると、体を揺らしたり、口元で何かをつぶやいたり、落ち着かない様子。起訴内容に間違いがないか問われると「おそらく間違いない」と小声で答えていたが、午前中の審理の終了間際、態度を一変させた。裁判長が制止しても興奮した様子で「おかしい。我慢の限界。耐えられない」と怒鳴り続けた。
 昨年2月の事件直後、現場で取り押さえられ、現行犯逮捕された。取り調べでは無差別殺人目的だったことを認め、動機について「家族に不満があった。社会に受け入れられていない感覚があった。一つや二つの理由ではない」と供述した。
 父親は愛知県警の警察官。息子が大野木被告と同級生だった50代女性は「おとなしく礼儀正しい子」と振り返る。中学時代は父親と仲が良く、ソフトボール大会に一緒に参加していたという。
 検察側の冒頭陳述などによると、大野木被告は10代後半のころ、対人関係を築くのが苦手なアスペルガー症候群と診断された。大学卒業後はコンビニ店員などアルバイトを転々。家族に暴力を振るうようになった。
 母親がひそかに大野木被告に向精神薬を飲ませていたことが判明すると、親子関係はさらに悪化。平成25年5月に家族が家を出て行き、大野木被告は事件を起こすまでの約9カ月間、1人で暮らしていた。父親が毎日のように様子を見に訪れ、生活費も工面した。
 大野木被告はインターネットの相談サイトに「仕事が続かない」「誰にも心を開けない」と何度も悩みを書き込み、「母親に薬を盛られ続け、去勢された」と強い不満を吐露することもあった。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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歩道暴走:駅前で14人殺害未遂、被告認める 名古屋地裁
毎日新聞 2015年05月12日 12時10分(最終更新 05月12日 13時13分)
 名古屋駅近くの歩道に昨年2月、車で突っ込み、14人をはねて重軽傷を負わせたとして殺人未遂の罪に問われた名古屋市西区、無職、大野木亮太被告(31)の裁判員裁判の初公判が12日、名古屋地裁(景山太郎裁判長)であった。大野木被告は起訴内容を「おそらく間違いないと思います」と認めた。
 検察側は冒頭陳述で、「両親、社会に対する復讐(ふくしゅう)心から、全く関係のない人を殺害しようとし、身勝手だ」と批判。「1カ月前から無差別殺人を計画し、最も排気量の大きい車を借りるなど殺意も強い」と指摘した。
 これに対し、弁護側は「被告には発達障害があり、その影響などを考慮した上で量刑を決めるべきだ」と主張した。
 起訴状によると、大野木被告は昨年2月23日午後2時15分ごろ、同市中村区の「笹島交差点」で、運転していた乗用車を殺意を持って時速約55キロに加速して歩道に乗り上げ、当時15〜42歳の男女14人をはねて全治約1週間〜約3カ月のけがをさせたとされる。車は直前に借りたレンタカーだった。【大野友嘉子】
■「俺に反省することはない」
 大野木被告は名古屋地裁で午前中に行われた証拠調べで、検察官が反省を促す内容の被害者の調書を読み上げた際、突然机をたたき「俺が被害者なんだ。他人と社会が反省すべきです。俺に反省することはない」と大声を上げた。裁判長がすぐに制止した。
 大野木被告は逮捕時、愛知県警の調べに「人をはねて殺すつもりだった。誰でもよかった。人間関係がうまく築けず、社会や自分に不満があった」などと供述。名古屋地検は昨年3〜7月、鑑定留置を行い、刑事責任を問えるとして起訴している。
 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
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