産経ニュース 2015.3.3 19:02更新
【オウム公判】麻原死刑囚の証人尋問を改めて請求、弁護側が高橋克也被告第25回公判で
地下鉄サリン事件など4事件で起訴された元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第25回公判が3日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれ、地下鉄事件の審理はいったん終えた。弁護側は、公判前整理手続きで却下された元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)の証人尋問を改めて請求。中里裁判長は次回公判が開かれる6日に採否を判断するとした。
弁護側は「これまでの審理で麻原死刑囚の証人尋問の必要性が高まった」と主張。事件の首謀者である麻原死刑囚の指示内容を証言したのは井上嘉浩死刑囚(45)のみで、「井上死刑囚は嘘をついている」と訴えた。一方の検察側は「必要性がない」とした。
公判前整理手続きでは、弁護側の麻原死刑囚の証人請求について、検察側が過去の公判での態度から「尋問は困難だ」などと反対。地裁は「必要性がない」と却下していた。
この日の審理には、4日に東京高裁での控訴審判決を控えた元教団幹部の平田信被告(49)=1審懲役9年=が証人出廷。「教団がサリンを製造したとは知らなかった」と証言した。
6日からは都庁郵便物爆発事件の審理に入る。
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〈来栖の独白〉
弁護人は、いったい何を考えているのか。麻原死刑囚の現状を何と心得ているか。
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◇ 獄中の麻原彰晃に接見して/会ってすぐ詐病ではないと判りました/拘禁反応によって昏迷状態に陥っている
◇ 「松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚は完全に拘禁反応 治療に専念させ事件解明を」加賀乙彦氏 医師として自信
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◇ 『獄中で見た麻原彰晃』 麻原控訴審弁護人編 インパクト出版会 2006年2月5日 第1刷発行
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