酢豚のひとりごと

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『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2013-05-06 13:03:12 | 演劇


「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」  (於:神奈川芸術劇場)

作:スティーヴン・ソンドハイム、演出:宮本亜門、出演:市村正親・大竹しのぶ・柿澤勇人・高畑充希・武田真治・芳本美代子他

ミュージカルは音楽中心で内容が平板なものが多いので避けているのだが、「スウィ二―・トッド」はブラックな部分もありそうで、見に行った。

無実の罪で島流しに合い、愛する妻を奪われた理髪師スウィ二―トッド(市村正親)が、自分を陥れた判事に復讐する物語である。カミソリによる殺人、殺した人の肉をパイにしてしまうなどかなり強烈な内容もあるが、スウィ二―トッドの娘ジョアンナ(高畑充希)の純愛場面もあり、ほどよくバランスがとれている。

俳優では市村正親やパイ屋の女主人ミセス・ラヴェット役の大竹しのぶが、再再演ということもあり安定した演技を見せ、トバイアス役の武田真治の歌声も聴きごたえがある。
注目は最近活躍が目立つアンソニー役の柿澤勇人。「スリルミ-」の演技で注目されたと思ったら、「アリス・イン・ワンダーランド」と「スウィーニー・トッド」と続けて出演。秋には「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役もやるという。今回もジョアンナの恋人役でみずみずしい演技を見せている。

ただ全体で気になるのは肝心の音楽部分がいま一つなこと。
歌ではソロ部分が少なく、聞かせどころが少ないのは原作のせいで仕方がないにしても、演奏の音色がどうも心に響かない。これは前から気になっているのだが、神奈川芸術劇場自体の音響効果が他の劇場に比べ劣っていると思うのは私の気のせいか。

(東京公演は2013年5月16日~6月2日  青山劇場)


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