酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『清須会議』

2014-01-23 09:04:32 | 映画


「清須会議」  原作・脚本・監督:三谷幸喜  出演:大泉洋・役所広司・小日向文世・佐藤浩市・妻夫木聡・浅野忠信・西田敏行・伊勢谷友介・鈴木京香・剛力彩芽

映画「清須会議」を見た。上映終了が近いとはいえ、一日一回上映で観客はたった7人。前回見た「鑑定士と顔のない依頼人」が満席だったのと比べ余りにさびしい。

「清須会議」は三谷幸喜の監督作品の中では、私は上位に評価する。
過去の三谷映画は面白いのだけれど、全体的にどこか緊迫感不足というかスパイスが足りなかった。でも今回は織田家の後継者と領地の分配を決める清須会議での羽柴秀吉(大泉洋)・丹羽長秀(小日向文世)・柴田勝家(役所広司)・池田輝政(佐藤浩市)の駆け引きに緊迫感がある。脳天気で憎めない柴田勝家と勝家を押しながらも最後は冷徹な判断をせざるを得なくなる丹羽長秀との二人の関係はほろ苦くも悲しい。役所広司と小日向文世の演技が素晴らしい。

ただラストは穏やかな雰囲気で、三谷らしい甘さが出てしまった気はする。
大人から子供まで誰もが安心して見られる三谷映画は貴重な存在ではあるのだが。



『鑑定士と顔のない依頼人』

2014-01-06 11:13:56 | 映画


「鑑定士と顔のない依頼人」   於:TOHOシネマズ シャンテ
監督:ジュゼッペ・ トルナトーレ  出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランド

シャンテシネは満席。やっと前から二列目がとれたが、画面が目の前で、見上げる状態は結構苦しい。こんなに混んだ映画館で見るのは何年ぶりだろう。
人気はすごい。

美術品の超一流の鑑定士ヴァージル・オドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、女性肖像画を多数集め、一人秘密の部屋で楽しむという変人でもあった。
ある日資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいと、若い女性から電話依頼が舞い込む。その屋敷に行くのだが、依頼人は中々姿を現さない・・・。
ネタばれになるのであとは書けないが、一面から見ると中高年のおじさんをいたぶる話とも言える。それを見ている客が、私を含め中高年がほとんどというのが笑える。

ポスターには「トルナトーレが仕掛ける極上のミステリー」とあるが、前半のミステリー的緊迫感は中盤あたりからダレて、老いらくの恋のお話になり、最後にまたミステリーの雰囲気に戻るという展開で、「極上」というにはちょっと物足りない。
ただ画面が美しいことや、突っ込みどころ満載で見終わって会話が弾むことなど、それなりに楽しい。

この映画が満席ということは、幸せな結末より、人の不幸の方が興味あるということか。
同じトルナトーレ監督の作品なら私はティム・ロス主演の「海の上のピアニスト」の方が好きだ。

東洋大学優勝

2014-01-03 13:31:07 | スポーツ
東洋大学が第90回箱根駅伝に優勝しました
おめでとう

復路は駒沢大に追いつかれるのではと心配していましたが、完勝でしたね。
いろんな大会で2位がつづいていたから、選手たちもうれしいことでしょう。

今年はいいことありそう。元気もらいます。本当におめでとう

読書三昧(25年12月)

2014-01-01 11:47:27 | BOOK


読書三昧(25年12月)

あけましておめでとうございます。窓から見える青空で、「命」増量中です。

12月に読んだ本
東野圭吾『探偵ガリレオ』
伊坂幸太郎『死神の浮力』
首藤瓜於『脳男』
中村文則『掏摸』
原田マハ『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』
誉田哲也『ソウルケイジ』
菊川俊朗 句集『ずつと鬼』

原田マハ『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』
昨年日本でも公開されたパリのクリュ-ニ-中世美術館所蔵のタピスリー『貴婦人と一角獣』をモチーフにしたもの。このタピスリーを私も見たが、作品の世界に引き込まれる不思議な魅力がある。
小説ではこのタピスリーに強い思いを持つジョルジュ・サンドの関わりが描かれる。
相変わらずよどみない筆致で読ませるのだが、『貴婦人と一角獣』を夢見る部分はちょっと情感を込めすぎか。
この小説は今後書かれる長編『ユニコーン』の序章的な位置づけとなるものだそうだ。完成が楽しみ。

誉田哲也『ソウルケイジ』
警部補姫川玲子の活躍する警察小説の第二弾。一冊目の『ストロベリーナイト』より軽い感じで読みやすい。登場人物それぞれの個性がはっきり描かれており、スト―リも面白い

菊川俊朗 句集『ずつと鬼』
人間は一つの仮説冬銀河  俊朗