会長・一杉真城奮闘記

創塾41年目です。
ヒトと人が行きかう交差点。
何気ないため息や息遣いが聞こえてくるような、塾であり続けたいと・・

夏期講習・朝学

2008-07-30 14:25:02 | Weblog
朝からの授業

中学3年生の国語の授業を、20年振りに担当し、楽しんでいます。

動詞がぜんぜん解りません。

居直ったように大きな声で、悪びれる様子もなく声を張り上げるKくん。
解らないことを恥ずかしげもなく、でかい態度で・・なんじゃこいつは?!と思いながら、オマエな~解らないことをえばるじゃないよ・・先ずは恥ずかしいと思いなさい。
と言いながら、どうすれば良かろうか~~と思いながら、まず助動詞の主要なものを、こう暗記しろ・・と強制をかけてみました。

え~これを覚えんですか?そうだよ。先ずはいったん暗記。私が君たちに暗記しろと言うのはこれだけ~~

そういいながら1週間。今朝突然彼が奇声を上げました。
黒板のこの動詞・・俺、解るかも・・・

彼の顔がけっこう愉快な顔になっていました。
部活が忙しいことを理由に休みがちな隣のK子が焦っています。

やっと動詞・形容動詞・形容詞の識別の足並みがそろってきました。
1クラス10人ぐらいでスタートした生徒が一気にその半分ぐらい増えました。

申し訳ないのですが、このクラスはもう増やさないようにお願いしました。
一人ひとりに目が届かないと、楽しく仕事が出来ないので、このクラスはこの生徒たちをじっくり育て上げたいと考えました。

先ほどの解るかも~のKクンはやはり恥ずかしさを知りなさいと言われたことが響いたようで、だまされたと思って覚えてみたようです。

解るかも~~?といいながらKくんは意気揚々と正解を出していきます

こちらも内心嬉しくなってきます。
古くからいる◎◎◎◎くんはたちまち先生・先生と言いはじめました。
彼は少し学習障害があるのですが、ナントカ克服しています。立派です。
無碍(むげ)にしては絶対にダメな生徒ですが、彼にイニシアテイブを渡すと他の生徒たちが激しく反発します。

このクラスは、それこそ沼津東を受ける生徒から、公立が危ない生徒が混在しているクラスです。同じ学力を集める、行きかたをなるべくとリたくないクラスです。

もちろん手間暇かかることは承知の上でクラス運営をしています。
3月からスタートして、5ヶ月。道半ばですが、ナントカクラスもまとまってきました。

途中でもし増えたとしても後1人。
1クラス16人で、卒業してもできれば一生付き合えるクラスを作って行ききたいと企んでいます。公立には、とても手が届きそうもない生徒が約3名。
年内で目安がついてしまうので、勝負はこの3・4ヶ月。一人か、二人の沼津東。
全員の公立入学可能ライン。それを目標にした上で、できれば全員英語を話できるようにと欲をかいています。

もう7月も終わります。
8・9・10・11・12月、目標を、少し前倒し・・・・折り返し地点を曲がりました。残り100日戦争の幕開けです。