世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

不要な景色が闇に消えてライトアップされた部分だけが際立つ夜景は、どこの都市でも美しい風景のひとつです

2024-05-12 08:00:00 | 世界の町並み
 前回は各国の朝焼けと夕焼けとを紹介しました。どちらの風景も空の様子だけでなく周りの景色に縁どられて、その地域でしか見られない朝焼けや夕焼けとなっているようです。夕焼から朝焼けの間には夜景が存在しますが、これは地上の建物などが照明二照らされて、自然が作る美しさとは違った輝きを放ちます。今回はアジアを中心に、次回はヨーロッパそして次々回はそれ以外の地域の夜景を紹介します。

 
 世界三大夜景は香港、函館、ナポリ、そして新世界三大夜景は香港、長崎、モナコとどちらにも入っているのが香港の夜景です。これらの夜景に共通するのは、ヤカノ上から海を入れた夜景が見られる点でしょうか。写真は45年ほど前で中国返還以前のもので、かなり退色して閉まっています。


 
 同じ中国で、海ならぬ川に夜景が映り込んで美しいのが天津です。

 
 中国でも内陸の世界遺産の城郭都市の平遥は、楼閣のライトアップとランタンがきれいです。
 
 同じく世界遺産の西湖は湖水に写る夜景ですが、ちょっと地味ですね。

 
 同じように湖水にライトアップされた建物が写る広州の夜景の方が美しいですね。

 
 かつての都の西安(長安)の夜景は、交差点の中央で輝いている鐘楼と鼓楼です。

 
 お隣韓国の大邱では、お祭りは夜に入って広場での仮面劇がライトに浮かび上がります。


 ベトナムでは、世界遺産のフエの王宮の門がライトアップされます。

 
 首都のハノイではホアンキアム湖に浮かぶ三重の楼閣があるかと思うと百貨店の派手なディスプレイに驚かされます。

 
 クリスマス前夜のホーチミン市では道路いっぱいにイルミネーションが飾られてびっくりしますが、人民医委員会庁舎のライトアップはアジアにいることを忘れます。

 
 メコン川の河口に近いカントーの夜景は、お寺と川に映り込んだイルミネーションです。

 
 ベトナムのお隣のラオスの世界遺産の古都であるルアンパバーンは夜市で有名ですが、夜市に行くついでに見られるのがお寺やコロニアル・ホテルのライトアップです。

 
 シンガポールの夜景は、泊まったホテルのもので、アジアには少ない派手さがあるように思います。

 
 シンガポールのお隣のマレーシアの世界遺産の古都であるマラッカでは、年末であった正でしょうか交差点の上に竜が待っていました。世界遺産の教会はファサードをライトアップされて静まっていました。

 
 首都のクアラルンプールでは、海の産物のエビと陸の産物のドリアンが露店の店先でライトに照らされて自己主張をしていました。

 
 マレーシアのボルネオ島にある世界遺産のムル二あるリゾートホテルの夜景でしめくくりです。

 筆者の故郷の神戸では六甲山から見える夜景を百万ドルの夜景と言いました。NHKがTV放送を始めた1953年に生まれた言葉で、その後は観光地のあちこちで使われるようになりました。六甲山から見える神戸の電灯の1か月の利用料が100万ドル(当時のレートで3.6億円)程度であったという説が有力ですが、その度は電灯の数が増え電気料金も上がったことから一千万ドルの夜景と言い直されています。言葉が生まれたころの電灯は白熱電灯でしたが、やがて蛍光灯を経て現在ではLEDライトに置き換わっています。また、円とドルとのレートも変わっていますから、現在の神戸の夜景は果たして何ドルくらいなのでしょうか。