いつかは消えていく 大地も夜明けの光も
だけども君の夢 悲しませたくはない いつまでも
("Time Machine" by TM Network)
さて、9月18日(日)は富山県射水市の親鸞会館にて、高森顕徹先生の教学の座談会がありました。
雑行について教えていただきました。
仏教の前提である後生の一大事に驚きがたち、阿弥陀仏に救われ、浄土に往きたいと思う心が起きないと、雑行は出てこないと聞かせていただきました。
仏教の前提が教えられているのは、地球広しといえど、2000畳だけではないでしょうか。
熊本からはいつものように、金曜の夜10時前に出発、小型バスで福岡・北九州と乗り合わせて、土曜の昼ごろ富山に到着しました。
今回は宮崎の方も一緒でした。宮崎から熊本まで車で3時間ほどでしょうか。九州で2000畳から一番遠いのは宮崎だと思います。まさに陸の孤島。東北でいえば秋田。
ちょうど東北をさかさまにしてみると、九州と形がそっくりなんですね。
形だけでなく、各県の経済状況、文化のあり方などもそっくりです。
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そして、9月19日(月)は、熊本市国際交流会館にて、「一から分かる浄土真宗講座」が開かれました。
先月から続けて参詣しているYさんが、750回忌参詣を決意されました!ぱちぱちぱち。
その週は台風15号が九州の南に居座っていました。富山に参詣しているうちに通り過ぎただろう、と思っていたら、お、お前まだいたのか。と。ブルータスお前もかと(これは関係ないが)。
おかげでその週は寝たきりじいさんと化しました。
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9月25日(日)は、高森顕徹先生のテレビ座談会でした。
上記のわけで残念ながら参詣できなかったのですが、翌日、信心の沙汰のご縁がありました。
慈悲と愛、について聞かせていただきました。
慈悲にも人間の慈悲と弥陀の慈悲がある。
人間の慈悲には3つ欠点があり、そのうちの一つが「盲目である」こと。
ここで、やっとタイトルの話になりますが、金融も盲目の慈悲だなあと思いました。
オカネを貸すときは、「この人なら返してもらえる、大丈夫。地域のリーダー的存在だし、やる気もあるし、技術も十分。周りの評価も高い。今、お金を貸すことで、経営はもっと良くなる。オカネを貸しても問題なし!」
と審査票に書いて(実際はもっと固い文章)、稟議を通すわけです。
それが、数年経ってみると、延滞が始まってきたと。
取り立て屋の出番でございますね。
取り立ての基本は、相手を知ることであります。
ということで、当時の審査票をみると、美辞麗句がたくさん並んでいる。
かたや現状はどうかといえば、家も仕事場もぼろぼろで汚いし、服も場合によっては着てないし(裸で登場されるとけっこうインパクトあります)、性格も横暴としか思えないし、周りも見放している。本人もやる気を失い、「どうでもいいやあ」と開き直っている。
ぜんぜん違うじゃないか、と思うわけです。なんでこんな人に貸したんだろうか?と思う人にも、当時はイケイケで貸し込んでいるのですよね。
そして、お金を貸し込んだがゆえに、膨大にふくれあがった負債を前に、おろおろし、あげくの果ては自殺。
貸さないほうがよかったのに。と思うこと多々あります。
「貸さない親切もある」と新人のころ研修で言われました。
延滞というものは、お金を貸す限り、ある一定の割合で出てくるものですが、まさに盲目という感じですね。