FAKE

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'16：日本

◆監督:森達也「A2 完全版」「311」
◆主演:佐村河内守、森達也

◆STORY◆ゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守氏の自宅で森達也がカメラを回し、その素顔に迫る。メディア関係者たちが取材の申し込みに訪れ、外国人ジャーナリストはことの真偽を取材に来る。市場原理によってメディアが社会の合わせ鏡となるなら、このゴーストライター騒動は、社会全体が安易な二極化を求めていることの兆候と見ることもできる。はたして本当のことは何なのか？　誰が誰を騙しているのか？　映画はこの社会にはびこる時代の病をあぶり出しながら、12分間の衝撃のラストへとなだれ込む。

オウム真理教の内部に迫った「A」「A2」の森達也監督が、共作「311」を経て15年振りに撮ったドキュメンタリーです。
聴覚障害を抱えながらゲーム音楽などを手掛け称賛されるも、ゴーストライターによる楽曲を自作として発表していた佐村河内の素顔に肉薄する。世間を騒がせた男に密着した森監督が、本作を通じて訴えたいことは何なのか期待が高まります。

８月にやっと富山で公開になりました。

ずいぶん内容もわすれしまっているので、まずは、この事件というか騒動をググってみました。
これって、二年前の事件なのに、マスコミからの情報しか覚えてなくて、記者会見の内容とかも覚えてなかったな～
でも、この時思ったのは、本当に内容はともかく『交響曲第1番』（HIROSHIMA）を佐村河内さんではなく、
新垣さんが作曲したのであれば、この作曲した人は本当に天才だと思ったことだけは覚えてました。

さて、映画は佐村河内さんがＦＡＫＥかどうかがテーマだよね。
でも、「ゴーストライター騒動の真相」をとくような映画でもないんだよね。
とにかくこの佐村河内さんがこの騒動のあと、とっても孤独な生活を送っていること、
騒動で傷ついている人がいること、またテレビの新垣さんをとっても意識してテレビをみていることなど、
日常の生活が描かれているんだよね～またこの奥さんが本当に痛々しいというか、なんというか・・・
本当に信じているのだろうかって思ってしまう部分もあるんだよね～
そして、どんどん森監督が彼を信じ切ってこの映画をとっているわけではないんじゃな？って思ったら、
なんか何が正解で何が不正解かわかんなくなってきていました。

佐村河内さんが海外メディアに取材されていたとき、一生懸命指示書を見せたりしたけど、
「あなたが指示書、知識があるのはわかったが、音源がない、それを見せてほしい」と完璧な証拠を要求されても、
それへの返答は「ピアノがない、部屋が狭いので捨てた。」とか、あなた本当に疑い晴らしたいの？って思ってしまう。
その点、新垣さんは即興でピアノを作曲される才能を見せつけてくれる。
やっぱり映像で見せつけられた分、人はそっち信じるんだよね～

”誰にも言わないでください、衝撃のラスト12分”
これをどう解釈するか？？？本当に彼が曲を作ったのか・・・これもＦＡＫＥなのか・・
っていろいろ思った作品だったな～

この映画は、どう思った？？？って語り合いたい気分になる映画だね。
そういえば、この映画の後、富山には新垣さんが無声映画の伴奏できておられました。

Ｎａｋａｊｉの満足度　★★★（３．５）　８／１７　　劇場鑑賞　６２　作

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