ゲートボール(GB)日記

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日本は新型コロナウイルスワクチンの開発をやったのか

2020年12月06日 | 社会

JAXAの人工衛星打ち上げ成功や宇宙探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」の探査成果は、日本の技術について嬉しいお話しですが、日本の技術の全体像を見ると多くの問題を感じます。

新型コロナウイルス感染検査体制は不備のまま、ウイルス禍第3波に入ってしまいました。感染検査技術が弱かったと思います。感染拡大防止技術も水準が低かったと思います。新型コロナウイルスワクチンの開発に関する情報がほとんど流れていません。反対に日本にはワクチン開発生産能力がないという評論が流れています。来年出回ると思われるワクチンはアメリカやイギリス製だそうです。すでにアメリカ、中国、ロシアでは、それぞれの国の国産ワクチンが使用され始めています。

世界分業の考え方は別に悪くはないが、どうも近年の日本は海外生産・輸入重視の傾向が強く、多くの分野で技術開発力が低下しました。日本では金融産業、流通産業、観光産業、外食産業、娯楽産業、スポーツ産業、健康産業など第3次産業が重視されていますが、第1次、第2次産業が軽視されています。

戦後、第2次産業で高度経済成長を達成したのに、1990年頃の不動産バブル破裂後は、メーカーが収益重視になり、海外生産に投資するようになりました。1980年代、技術重視のメーカーでも技術開発費がなかなか実を結ばず、利益改善のため、大勢の技術者が処分されたと思います。メーカーが技術者を大切にしないようでは技術者になりたい子供達も減ります。現在の日本は大幅に技術開発力が落ちていると思います。

それでは第3次産業重視で日本は問題ないかというと、問題ありです。貧困化が進んでいます。少数の人は富裕ですが、大半の人々は貧乏という状態になっています。多くの人々が、節約志向の消費者からお金を儲けたいと過当競争をやっている状態ですから労働対価が上がることは期待できません。収入が少ない、節約するという悪循環が続きます。政府が借金して景気を刺激しても悪循環は止まりません。

日本の発展のためには第1次、第2次、第3次産業のバランスをとることがだいじです。現在はもっと国内生産を重視して第1次、第2次を拡大すべき時と思います。そのためには改めて政治、教育、産業の分野が技術開発・国内生産重視の価値観を持つことを望みます。資本や人材が技術開発・生産の分野に行くような流れをつくることを希望します。



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