奥州糠部 九戸四門~西門の歴史~

岩手県二戸郡の歴史と風景をご紹介します。浄法寺町を支配していた浄法寺氏とその先祖畠山重忠も扱っています。

浅沢神楽

2007年03月05日 | 郷土芸能
岩手日報の記事に八幡平(旧安代町)の浅沢神楽の事が掲載されていた。
なんでも県が中山間地域総合整備事業で、八幡平市の無形民俗文化財である浅沢神楽の伝承を目的に、演舞場を備えた伝承館を建てたようだ。
浅沢神楽の由来は、鎌倉時代に浄法寺の山伏一行が広めた神楽といい、浄法寺町駒ヶ嶺地区に伝わる駒ヶ嶺新山神楽と並ぶ歴史を誇っている。

旧二戸市も旧浄法寺町も神楽団体はどこも同じであろうが、神楽の伝承、後継者の育成は難しいようだ。
二戸市郷土芸能祭では、観客のほとんどが60過ぎの高齢者で、10代はおろか3、40代もほとんど皆無に近かった。これは観客が育っていない事を意味している。
このままでは観客はある時を境にほとんどいなくなるだろう。
舞を披露する機会も減れば、後継者になろうとする者の士気にも関わってくる。
町の活気を保つ為にも祭事にはなくてはならないものであり、伝承を後継者に継承するだけではなく、伝承地区内外に周知活動をする必要があるだろう。
二戸市の協力はもちろんのこと、カシオペアFMでのPRの徹底を図ってほしい。

岩手日報 浅沢神楽に新拠点
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070303_10

写真は田中愛橘博士が保存に尽力を尽くした神代神楽

第24回二戸市郷土芸能祭

2007年02月15日 | 郷土芸能
今月の18日、二戸市民文化会館にて第24回郷土芸能祭が開催されますのでご紹介します。

旧浄法寺町の郷土団体も加わり、七ツ物の名で知られる坂本七ツ物、八百年の歴史があるという駒ヶ嶺新山神楽など合わせて10団体の郷土芸能が観られます。
中でも坂本七つ物はその昔文室綿麻呂が蝦夷を征伐した際、兵士達が戦勝を祝い武器を持って踊ったのが始まりと云われ古い歴史を誇ります。

二戸市のサイトによると七ツ物とは、先棒、槍、薙刀、斧、弓矢、戦手、杵手の七つのです。

二戸市の公式サイト
第24回郷土芸能際のお知らせ
http://www.city.ninohe.iwate.jp/event/geinou/geinou.html
二戸のたから
http://www.city.ninohe.iwate.jp/takara/siratori.html