新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

コロナ対策に役立つBCG仮説の立証を急ごう

2020年04月29日 | 社会
死者数に大差がついた背景 2020年4月29日  更新される新型コロナウイルスの感染・死者数の表を見て「うーん、国別にみると、何故こんなに大差がついているのだろう」と、考え込む毎日です。それを説明するBCG仮説(接種国は感染者も死者も少ない)が浮上しています。早く立証し、今後の見通しに役立てるべきです。    米国の感染者が100万人を超え、死者も5万8千人、世界最多です。世 . . . 本文を読む

「三密」禁止で新聞取材の息の根が止まる

2020年04月25日 | メディア論
独材がなく発表ものばかり 2020年4月25日    安倍首相、小池都知事らや厚労省が、「三密」を避けてくださいと、連呼しています。「密閉、密閉、密接」の三要素を禁止されて、深刻な影響を受けているのがメディア、それも新聞です。    収入源を断たれた人の購読停止による部数減、広告主の出広削減、販売店の折り込みチラシの激減という三重苦で新聞経営は大ピンチです。さらに . . . 本文を読む

コロナ危機でネット論壇に新聞・テレビは敗北

2020年04月20日 | メディア論
メディアは騒ぐだけなのか 2020年4月20日  新型コロナ危機の重大な焦点は、「欧米に比べ異常に少ない日本の死者、感染者は今後、欧米並みに急増するのかどうか」「ウイルスは何者で、正体をあばけるのかどうか」でしょう。日本の新聞、テレビはネットにアップされる情報、解説、主張に完敗しています。    日本のメディアは、新聞記事もテレビのワイドショーも、感染者数の増加、外出自粛の街 . . . 本文を読む

恐怖感ばかり煽られるコロナ対策の迷走

2020年04月17日 | 政治
場当たり的、継ぎはぎ対策で混乱 2020年4月17日  緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。7日に宣言を出した際、安倍政権は「2週間は様子をみて次の措置を決める」と言っていました。それを待たずに一気に「全国を対象」となると、事態が急速に悪化しているのかと、国民は恐怖感を煽られます。    ゴールデンウイークで人の移動が拡大すれば、コロナウイルスの感染も拡散する。それ . . . 本文を読む

コロナ対策の休業要請で新聞論調に優劣

2020年04月11日 | メディア論
明確な主張が必要な段階 2020年4月11日  コロナ危機のように、大人から子供まで、大企業から零細企業まで、医療から教育・保育まで、さらに世界全体に影響が及び、種々の主張や意見が飛び交うテーマは50年に1度、あるかないかでしょう。誤解や錯覚による解説・解釈も少なくなく、そういう時こそ新聞が世論形成に存在感を示してほしい。    日本においては、改正インフルエンザ対策特別措置 . . . 本文を読む

コロナ禍の直撃で紙の新聞が重大な危機

2020年04月09日 | 社会
折り込みチラシがたった2枚 2020年4月9日  新型コロナの猛威に反比例するかのように、新聞販売店の重要な収入源の折り込みチラシが減り続け、とうとう今朝9日は、たったの2枚になりました。本紙の新聞広告も自社ものや、明らかに穴埋め用と思える広告が日に日に増え、本社も販売店も経営危機は重症です。    折り込みチラシの枚数が多い新聞ほど、一般家庭に好まれてきました。チラシの枚数 . . . 本文を読む

コロナ死者数の推移を示す恐怖のグラフ

2020年04月04日 | 書評
統計学を欠いた実数比較の限界 2020年4月4日  下のグラフは、新型コロナの感染死について、恐ろしいことを物語っています。私の知人で、半導体の開発、生産、品質管理のプロだった企業人で、工学博士号の持ち主の作成です。現役時代に駆使した統計学の手法で、コロナ感染に伴う死者数の推移を独自にグラフ化してみました。    通常メモリでなく、対数目盛(指数関数グラフ)という統計処理でよく使 . . . 本文を読む

東京五輪の1年延期だと中止の恐れも

2020年04月01日 | 書評
医学的根拠を欠いた決定 2020年4月1日  東京五輪を来年7月23日に開催することで国際リンピック委員会(IOC)と日本側が合意しました。新型コロナ拡散が終息していない可能性のあるリスクの高い決定です。来年の今ころ「やはり無理」となれば、もう中止しかありません。政治的な動機が優先され、医学的根拠が不明の時期確定は拙速だったと思います。    今夏開催の延期は正しくても、来夏 . . . 本文を読む