新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

絶句と驚愕の関電会長らの金品受け取り

2019年09月28日 | 経済
  原発の置かれた状況を忘却 2019年9月28日  関西電力の会長ら20人が地元の原発関連企業から、高浜町の元助役を経由して、多額の金品を受け取っていました。この報道に接した時、ぎょっとして、何事かと理解できませんでした。記者会見などで事実関係の一端が明らかになってくると、「絶句、驚愕、にわかに信じがたい」の感想がよぎりました。  「2011年から7年間で3億2千万円」とのことです。 . . . 本文を読む

カネばかり食う高コスト社会の到来

2019年09月27日 | 政治
  効果が不透明な費用の増大 2019年9月27日  おカネをやたらと食う、重いコストがのしかってくる、というニュースが連日、流れてきます。以前は、需要超過でインフレ圧力がかかりやすい「高圧経済」の時代が続きました。それに代わって最近は、「高コスト社会」の到来と呼んだほうがいいような時代になったと思います。  コストが上がっても価格をあげられない。経済成長率も世界的に低下している。です . . . 本文を読む

元日銀副総裁が金融緩和策で古巣に警告

2019年09月20日 | 経済
  バブル崩壊で日本は08年超える打撃 2019年9月20日  米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が、トランプ大統領の強引な圧力に屈して、渋々、政策金利を0・25%下げました。10人の理事のうち3人が反対票を投じました。さらに金利を下げることには、慎重論がもっと強いようです。大統領は「根性なしで先見性がない」と、ツイッターで露骨な批判、暴言を吐きました。  米国では相手が . . . 本文を読む

小泉進次郎を首相に推す世論の軽さ

2019年09月15日 | メディア論
  人気と政策能力は別物 2019年9月15日  安倍政権の改造内閣で小泉進次郎氏(38)が環境相に抜擢されました。組閣後の世論調査(日経)で「次の首相にふさわしいのは誰」と聞くと、小泉氏が20%でトップ、安倍首相が16%で2位でした。8月末の調査では29%、安倍氏が18%でしたから、人気では断然、他を引き離しています。  私は首相候補に関する世論調査が幼稚だと思ってきました。調査する . . . 本文を読む

ゴーンに続く西川日産社長の辞任の失態

2019年09月10日 | 経済
  指名委員会も役立たず 2019年9月10日  再建の功労者と言われたゴーンが逮捕、起訴、裁判を待つ最中に、後任の西川社長が不透明な役員報酬受け取りを追及され、辞任に追い込まれました。「日産はどうなっているのか」というイメージ・ダウンがしばらく続くでしょう。  ネット社会では「ゴーンも西川も悪い」が一般的な声でしょう。間違いてはいけないのは。企業犯罪というよりか、経営者の個人犯罪とし . . . 本文を読む

世界大戦前夜に似る異常な経済摩擦

2019年09月05日 | 国際
  金融緩和より金融軍縮会議を 2019年9月5日    世界貿易、国際金融は異常な、異様な事態に陥っています。「第二次世界大戦(1939-1945)前夜」に似てきたとの声も聞かれます。世界大戦に突入するのを防ぐため、ワシントン海軍軍縮会議(1921)、ロンドン海軍軍縮が会議(1930)が開かれ、海軍力を制限(戦艦の増強競争の抑制)する条約を結びました。そうした歴史を思い起こす必 . . . 本文を読む

戦争発言の丸山議員は計算済みの売名

2019年09月02日 | 政治
  図に乗るから黙殺に限る 2019年9月2日    北方領土、竹島問題を解決するには「戦争しかない」と発言した丸山穂高議員(N国)は、計算づくでしゃべっているのでしょう。ネットで調べると、議員の座右の銘は「誠意、万策に勝る」だそうです。今後、これを「悪名は無名に勝る」と、書き換えるべきでしょう。  ほとんど無名だった議員の名を、始めて知った人がほとんどです。北方領土返還を . . . 本文を読む