嫌われる勇気を読んだ。
「経験していないあなたには、私の気持ちなど解るはずがない。」
そう言って突き放す言葉は、「不幸自慢」だという。
不幸であることで「特別」であろうとし、その1点において、相手より優位に立とうとする。
自分が嫌いだといいながら、自分が変われない理由を探すのは、言い訳があれば変わらないで済むから。
本当は、変わりたくないと思っているから、自分を嫌いでいたいと望んでいるから。
精神を病む人が増えている現代、アドラーは、早く生まれ過ぎたのかもしれない。
フロイトと同世代の人なのに、現代人の悩みを解く鍵になる心理学である。