11月19日
羽生選手のケガは、オリンピックを目前に控え、
大きな出来事として報道されいます。
羽生選手の受難は相変わらず続いています。
それが4回転ルッツという、跳ぶ人も跳べる人も少ない大技を、
体調が完璧はない中で挑んだからではないか。
さらに、
羽生選手はあえて高難度な技を加えなくとも完ぺきな演技をしさえすれば、
平昌オリンピックの金メダルは確実だといわれており、
そうした状況下での今回のNHK杯。
不要なチャレンジによって怪我を招いたのだと言わんばかりの論調に溢れています。
真実は羽生選手にしかわかりません。
それは彼自身の語る言葉を真実と受け止め、推測するしかありません。
ところで。
この、転倒直前の一瞬です。動画ではよくわかりませんが、
着氷時に注目すると、
エッジのトウ(つま先)が氷にできた溝に引っかかって転んでいるのです。
思えば羽生選手はよく、氷にトウがひっかかって転倒するケースがあったように思います。
昨シーズン。
前半戦であまり成績が伸びなかった時も、エッジのトウが氷に引っかかって転倒するケースがあったと思います。
この時は練習ではなく試合中。
それも自分であけた穴のようで、残念そうに見つめていたように思います。
たまにそういうことがあるということは、羽生選手は、
非常に厳格なスケートを自分自身に課しているのではないか。
実際に会場でフィギュアスケートを見たこともない素人目ですけれど、
ふっとそんな気がするわけです。
そして今回。
氷上にトウが突き刺さって、足先を逃がすことができず、
不自然な転倒になってしまいました。
だから足首をひねってしまったのです。
もし突き刺さっていなければ、きれいな転倒で済んだはずです。
不運、といえば不運です。
ただ、穴や溝に嵌って転んでしまうことがたまにある羽生選手。
だから、というわけでもないのでしょう。
氷面を磨く仕事を作業員と一緒に手伝っている姿が、ビデオで流れたりします。
氷の面をとても大事にしているように思います。
それは羽生選手が、針の穴に光の糸を通すようなスケーティングを求めるからのように見えるのです。
いわゆる厳格なスケートを。緻密なほどに美しいスケートを。
ですが、それはとても危険をともなう。
今回のケガがそれを教えてくれたのではないでしょうか。
高難度4回転ルッツの、無謀なトライ、
それによるケガではではないような気もするのです。
くどいようですが、これはあくまでも私見です。
その後、いろんな記事をつきあわせてみると、
オーサーコーチによれば、羽生選手はすでに今年の7月の時点で、
(体もプログラムも)出来上がっていたようです。
そこで新たに4回転ルッツを加えたわけではないでしょう。
ギアを上げる予定の構成だったのですから。
完成度を高めた大人の構成で挑むべきなのか。
それとも羽生選手の望む演技で挑むのか。
これは外野がどうこう言うより、
羽生選手とクリケットチームの判断に任せるしかありません。
天使が舞い降りて銀盤で舞い踊る、この世ならぬ世界を展開にわくわくする。
そんな羽生選手の演技がみたい。
そして彼自身が納得できる自由で力にあふれた演技ができればいい。
それが可能になるような選択がなされればいいと願っています。
羽生選手のいないNHK杯エキシビション Aリッポン選手の生歌
ただただ、羽生選手の一日も早い回復を願うばかりです。
本日もお読みいただきありがとうございました。