トモちゃんといっしょ ~認知症の母と暮らして~ 中年プーのぐうたら日記(再会)

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

なぜドラマが生まれるのか

2017-10-21 23:42:29 | 日記

10月21日 (本日3回目の投稿)

羽生選手の新SEIMEI

 

ついにベールを脱ぎました。

羽生さん自身は、収穫と反省点と、両方の貴重な体験を得られたようです。

 

わたしも、松岡修造氏とのインタビューから貴重な発見をすることができました。

それはなぜ、羽生選手にドラマが起こるのか。

その答えが見えたからです。

 

(朝日新聞さんからお写真をお借りしています)

 

つまり、こういうことです。

 

羽生選手の、絶えず挑戦する姿勢。

決してあきらめない姿。

進歩を目指す姿。

 

それらが他者を刺激し、様々なものを奮い立たせ、結果として、ドラマを生んでいるのです。

 

むかし誰が言ったのか忘れましたが、こんな言葉を思い出します。

 

「現状維持は後退でしかない」

 

そうです。現状維持は後退なんです。だから、そこにドラマは生まれません。

 

 

松岡修造氏の突っ込んだインタビューに答える羽生さんの真摯なまなざしが、

なんとも切なかったです。

 

気の強いコリー犬が、必至で食いしばって鳴くのをこらえているような。

あるいは、吠えたくなるのをこらえて、胸に闘志を秘めて見つめているような。

そんな何かを訴えるようなまなざしでした。

 

ちなみに外国のファンの方はこういうデータを調べているようです。

 Yuzuru's first GP event scores through the years
 2012- 243.74(2nd)
 2013- 234.80(2nd)
 2014- 237.55(2nd)
 2015- 259.54(2nd)
 2016- 263.06(2nd)
 2017- 290.77(2nd)
 talk about consistency lol

 

なんてことでしょう!!

着実に進歩しているではありませんか。

特に今期の飛躍のすごさと言ったらありません。

 

だから世界最高得点を、畳みかけるように記録できるんですね。

これから新SEIMEIがどう磨かれていくのか。

 

楽しみしかありません。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 


わたしはこれからどこに向かうのか

2017-10-21 19:17:25 | 日記

10月21日 (本日2回目の記事)

今日はトモちゃんとランチに出かけ、

レストランの近くでいつもの買い物をして機嫌よく帰ってきました。

 

うちから数十キロ北にある、リストランテ。

結構はやっています。

 こちらは前菜。

切り干し大根の煮つけと、サツマイモの黄金煮とサラダ。

そして手作りのパン3種。

サラダの上のドレッシングはご当地紫玉ねぎを使った手作りのもの。

甘酸っぱくてとてもおいしいドレッシングです。

 

こちらはメインのピザ。

ピザ好きのトモちゃんは、ご当地味噌を使ったカレー肉味噌のピッザ。

これはおいしかったです。

わたしは、あっさりマルゲリータ。

 

次回は、ドレッシングと手作りパンを買って帰ろうねと話して、おなか一杯。

満足の一日。

 

・・・のはずでした。

 ところが夕食の後のこと。

しかも夕食は、アユの塩焼き。超豪華な一日だったんですよ。

 

 ところがどういう風の吹き回しか・・・

いや、風が吹いたのです。台風が襲ってくるというニュースが。

 

するとトモちゃんは、

「向こうの家は大丈夫か。雨戸を閉めてこないかん」とまあ、しつこいのです。

ボロいながらも、もう一軒ある向こうの家を心配して、うるさく言い募ります。

 

仕方なく、明日はホームセンターでベニヤ板を買ってきて、

向こうの家の、雨戸をしつらえることになりました。

(なんてことだ ┐(´д`)┌ヤレヤレだ)

 

 

そうして落ち着いたと思ったら、今度は、いつものセリフです。

とてもイヤーな、わたしの大嫌いなセリフが。

 

「おまん知っとるか。

N美ちゃんが、向こうのうちを壊して、本家に返せって言うんやで。

あそこはT也の土地やで、T也が帰ってきてレストランにするんや」

 

N美ちゃんとは本家の嫁様のこと。

 東京から帰ってきてからというもの。どれだけこのセリフを聞いていることか。

 

一度言い出すと何を言っても聞きません。

3年で、300回。1年に100回は聞いています。

 

聞き飽きたというより、悪口に付き合うにもほどがあります。

こんな顔して、パクパク食事をしている母親が、そういうことを言いつのります。

 

やってられません。

ビートルズも知らなかった世代の私です。

トモちゃんは、戦争で幼少期をつぶされた世代です。

 

何の因果でこんなことに付き合っているのでしょう。

 

だからこそ。

羽生選手のような、自分の好きなことに真剣に向き合い、

命を懸けているひとにこころを奪われるのです。

 

がんばれ羽生選手。今夜ベールを脱ぐ新SEIMEI!

 本日もお読みいただきありがとうございます。

 

 


ドラマが生まれる

2017-10-21 12:02:58 | 日記

 

ドラマ(drama)

 

演劇。芝居。「テレビドラマ」
戯曲。脚本。「ドラマを書く」
劇的な出来事。劇的事件。「旅先でドラマがある」

 

10月21日

今夜、羽生選手のフリー。

2位からの巻き返しを誓って、9時過ぎに演技が始まります。

 

ところで昨夜のショートプログラム。

ロシアのプルシェンコ氏が息子さんとごらんになっていたそうです。

(お写真、お借りしています)

 

 息子さんがまた、すごくかわいいのです。

昨夜、羽生選手にプレゼントを渡していた女の子に雰囲気が似ています。

 

 

 

そのプレゼントですが、なんと羽生選手を描いたんですね。

こんな絵だったそうです。

 

 

 いやあ、すごい。絵も素敵です。

ホプ・レガの羽生選手ですね。

 

羽生選手はこの絵を個人的には持ち帰らず、リンクにまた返したそうです。

特別扱いして、例外を作らなかったのですね。

 

 そんなことをすると、

フラワーガールの全員が個人的にプレゼントを渡すようになりますから。

できなかった子たちには不平等になります。

 

 

さらに、ロシアのテレビ中継では、

浅田真央選手のコーチでもあったタラソワ氏と、

元フィギュアスケーターのリプニツカヤさんが解説されていたそうです。

 

リプニツカヤさんは、摂食障害を告白し、最近選手を引退されました。

とてもチャーミングな方で、

プルシェンコ氏がコーチを引き受けていたと聞いていましたが。

 

それはさておき、昨夜の、タラソワさんの解説が素晴らしいので、

途中から丸ごと引用します。

 

 

(タラソワ)

本当に見られて幸せ。どうしてロシア選手はこうできないのでしょうか、わかりません…。

 

このプログラム、私は敬愛しています。あまりに繊細で…

最初からまったく息ができませんでした。

音楽が流れはじめたら、蠅が飛ぶのでさえも聞こえてきそうな、死のような静寂。

(タラソワさんの素晴らしい表現!)

 

それに、なんてステップ。

何か、空気のような、輝く朝露。氷まで触れていないようなステップ。

なんていうスケートさばき、なんという技術。

 

最後のスピンを見てください。

いま流れたら、単にレベル4とか5とか8とか10とかじゃなくて、

すべてのポジションが音楽に合わせて変化していくのです。

(ここのところ、みんなに知ってもらいいです)こんなこと、ほとんど誰もやっていません。

なぜかはわかりませんが、なぜかはわかりませんが…。

 

タラソワさんの、感性の鋭さがあふれるようなコメントです。

 

羽生選手の演技は、見た者から、自分の持っているものを限りなく引き出そうとする。

そんな力があります。

 

そして私は、ハラハラドキドキなしでは見られないのですが、

見終わってから、とにかく人間ってなんて素晴らしいんだろう、と思うのです。

昨夜もそうでした。

 

彼の演技のすばらしさ、卓越した技術と表現力。それを凌駕する、

ドラマを生み出す力とでもいうのでしょうか。

 

 

昨夜、ネイサン・チャンが100点越えだとしても、

彼はオータムクラシックで、112点出して世界最高点を更新しているのです。

 

さらっとやれば軽く抜ける。だけどそうではなかった。

そこが彼の彼たるゆえん。

 

そこにドラマが生まれる。

わざとやっているわけではなく、彼自身が、限りなくドラマチック。

 

見ているときの、見終わってからの、あふれる感動。

だからこそ、

生きていることの素晴らしさを味あわずにはいられなくなるのです。

 

頑張れ羽生選手。

試合を楽しみ、戦え、跳べ、羽生!!!!

 

本日もお読みいただきありがとうございました。