伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2020/07/31

2020-07-31 17:25:50 | 一日一章・聖書通読日記
ネヘミヤ記 1:1-3

ハカリヤの子ネヘミヤの言葉。第二十年のキスレウの月に、わたしが首都スサにいた時、 わたしの兄弟のひとりハナニが数人の者と共にユダから来たので、わたしは捕囚を免れて生き残ったユダヤ人の事およびエルサレムの事を尋ねた。 彼らはわたしに言った、「かの州で捕囚を免れて生き残った者は大いなる悩みと、はずかしめのうちにあり、エルサレムの城壁はくずされ、その門は火で焼かれたままであります」と。

今日からネヘミヤ記の通読に入ります。歴史的にもエズラ記で第一期エルサレム帰還の後、神殿の再建を果たした直後、エズラが帰還する第二期エルサレム帰還とほぼ同時期のことで、エズラがエルサレムに帰還するようにとの王命を下したアルタシャスタ王に仕える献酌官がネヘミヤでした。ユダヤ地方からペルシャの首都スサに戻ってきた兄弟に、ネヘミヤがエルサレムの様子を聞いたところ、城壁は崩されたまま、門も焼き払われたままになっている、すなわち敵から住民を守る要塞都市の機能が失われたまま、近隣の他民族から略奪され放題という状況にあることを知りました。神殿再建のために意気揚々と第一期帰還者たちがエルサレムに戻ってから50年近く経っているのに、エルサレムは都としての機能を持たない、荒れ果てた地のままだという衝撃的な現実でした。私たちは時折、期待した通りにならない厳しい現実に直面することがあります。その時どのような態度をとるか、私たちの信仰が試されます。

https://www.bible.com/bible/81/neh.1.1-3.ja1955

*****

ネヘミヤ記 1:4-7

わたしはこれらの言葉を聞いた時、すわって泣き、数日のあいだ嘆き悲しみ、断食して天の神の前に祈って、 言った、「天の神、主、おのれを愛し、その戒めを守る者には契約を守り、いつくしみを施される大いなる恐るべき神よ、 どうぞ耳を傾け、目を開いてしもべの祈を聞いてください。わたしは今、あなたのしもべであるイスラエルの子孫のために、昼も夜もみ前に祈り、われわれイスラエルの子孫が、あなたに対して犯した罪をざんげいたします。まことにわたしも、わたしの父の家も罪を犯しました。 われわれはあなたに対して大いに悪い事を行い、あなたのしもべモーセに命じられた戒めをも、定めをも、おきてをも守りませんでした。」

第一期エルサレム帰還から約半世紀が経過し、相当復興が進んだであろうと期待していたにもかかわらず、未だに荒れ放題だという厳しい現実を突きつけられたネヘミヤは、数日間、座って泣き明かしました。この座るという単語は、神を慕い求める姿勢が表されているそうです。ネヘミヤはただ泣き悲しんだだけではなく、神の御前に問題を持ち出して御心を求めたのです。更にネヘミヤは断食して祈りに専心しました。その冒頭でネヘミヤは、先祖たちの犯した罪を自分の罪として悔い改めました。自分が犯したのではない同族の罪のために心を砕いて悔い改めて祈る姿勢は、私たちクリスチャンに相応しい信仰の態度です。祖国のために、同族のために、所属する共同体、地域、教会のために、その過ちを自分の罪として悔い改めることから、回復の道が開かれます。

https://www.bible.com/bible/81/neh.1.4-7.ja1955

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ネヘミヤ記 1:8-11

「どうぞ、あなたのしもべモーセに命じられた言葉を、思い起してください。すなわちあなたは言われました、『もしあなたがたが罪を犯すならば、わたしはあなたがたを、もろもろの民の間に散らす。 しかし、あなたがたがわたしに立ち返り、わたしの戒めを守って、これを行うならば、たといあなたがたのうちの散らされた者が、天の果にいても、わたしはそこから彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ所に連れて来る』と。 彼らは、あなたが大いなる力と強い手をもって、あがなわれたあなたのしもべ、あなたの民です。 主よ、どうぞしもべの祈と、あなたの名を恐れることを喜ぶあなたのしもべらの祈に耳を傾けてください。どうぞ、きょう、しもべを恵み、この人の目の前であわれみを得させてください」。この時、わたしは王の給仕役であった。

更にネヘミヤは、罪を犯すならばイスラエルは散らされるが、悔い改めて神に立ち返るならば再びイスラエルを集めるとの神の契約の御言葉を持ち出して、神を畏れる信仰を回復した捕囚の民を憐れんでくださいと、神の御前に祈りました。私たちの祈りの言葉の中で、主の約束の御言葉に基づいて祈るならば、神は必ずその約束を思い起こし、祈りに応えてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/neh.1.8-11.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/31

2020-07-31 05:25:10 | 今日の聖句
エフェソの信徒への手紙 3:20-21 新共同訳‬‬

わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方に、 教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

神は私たちの思い願いをはるかに越える素晴らしいことを、信仰に基づく私たちの働きを通して成し遂げてくださるお方です。この偉大なる神にすべての栄光を帰し、キリストの御名の下に集う教会の力と権威を世に証する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/eph.3.20-21.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/30

2020-07-30 19:55:30 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 10:1-9

エズラが神の宮の前に泣き伏して祈り、かつざんげしていた時、男、女および子供の大いなる群集がイスラエルのうちから彼のもとに集まってきた。民はいたく泣き悲しんだ。 時にエラムの子孫のうちのエヒエルの子シカニヤが、エズラに告げて言った、「われわれは神にむかって罪を犯し、この地の民から異邦の女をめとりました。しかし、このことについてはイスラエルに、今なお望みがあります。 それでわれわれはわが主の教と、われわれの神の命令におののく人々の教とに従って、これらの妻ならびにその子供たちを、ことごとく追い出すという契約を、われわれの神に立てましょう。そして律法に従ってこれを行いましょう。 立ちあがってください、この事はあなたの仕事です。われわれはあなたを助けます。心を強くしてこれを行いなさい」。 エズラは立って、おもだった祭司、レビびとおよびすべてのイスラエルびとに、この言葉のように行うことを誓わせたので、彼らは誓った。 エズラは神の宮の前から出て、エリアシブの子ヨハナンのへやにはいったが、そこへ行っても彼はパンも食べず、水も飲まずに夜を過ごした。これは彼が、捕囚から帰った人々のとがを嘆いたからである。 そしてユダおよびエルサレムにあまねく布告を出し、捕囚から帰ったすべての者に告げて、エルサレムに集まるべき事と、 つかさおよび長老たちのさとしに従って、三日のうちにこない者はだれでもその財産はことごとく没収され、その人自身は捕われ人の会から破門されると言った。 そこでユダとベニヤミンの人々は皆三日のうちにエルサレムに集まった。これは九月の二十日であった。すべての民は神の宮の前の広場に座して、このことのため、また大雨のために震えおののいていた。

先にエルサレムに帰還していた人々がカナン地方の先住民と雑婚して神の民としての純潔を保っていなかったことに呆然となり、主の宮に泣き伏して神に懺悔の祈りを捧げていたエズラの元に、老若男女を問わずイスラエルの大群衆が集まってきて、共に泣き悲しみました。するとエヒエルの子シカニヤがエズラに向かい、自分たちが犯した罪を悔い改めると同時に、主の教えに従って異邦人の配偶者と離縁し、その子たちと絶縁するとの契約を立てることによって、神の憐れみに寄りすがる希望があると提案し、われわれはそれを実行しますと約束しました。そしてユダとベニヤミンの地に住む捕囚から帰還したすべての人々に、3日の内にエルサレムに集結するようにと呼びかけると、その通り9月20日にエルサレムの神の宮の前に全員集合しました。私たちの罪がいかに深く、たとい赦されざる罪を犯してしまったとしても、神の御前に心から悔い改めてその原因を取り除くならば、神の大いなる憐れみの故に赦していただくことのできる希望がありますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.10.1-9.ja1955

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エズラ記 10:10-17

時に祭司エズラは立って彼らに言った、「あなたがたは罪を犯し、異邦の女をめとって、イスラエルのとがを増した。 それで今、あなたがたの先祖の神、主にざんげして、そのみ旨を行いなさい。あなたがたはこの地の民および異邦の女と離れなさい」。 すると会衆は皆大声をあげて答えた、「あなたの言われたとおり、われわれは必ず行います。 しかし民は多く、また大雨の季節ですから、外に立っていることはできません。またこれは一日やふつかの仕事ではありません。われわれはこの事について大いに罪を犯したからです。 それでどうぞ、われわれのつかさたちは全会衆のために立ってください。われわれの町の内に、もし異邦の女をめとった者があるならば、みな定めの時にこさせなさい。またおのおのの町の長老および裁判人も、それと一緒にこさせなさい。そうすればこの事によるわれわれの神の激しい怒りは、ついにわれわれを離れるでしょう」。 ところがアサヘルの子ヨナタンおよびテクワの子ヤハジアはこれに反対した。そしてメシュラムおよびレビびとシャベタイは彼らを支持した。 そこで捕囚から帰って来た人々はこのように行った。すなわち祭司エズラは、氏族の長たちをその氏族にしたがい、おのおのその名をさして選んだ。彼らは十月の一日から座してこの事を調べ、 正月の一日になって、異邦の女をめとった人々をことごとく調べ終った。

再建されたエルサレムの神殿に集まってきたユダとベニヤミンの人々を前に、エズラは異邦人との雑婚の故に神の民としての純潔を損なってしまった罪を直ちに悔い改め、異邦人と婚姻関係を結んだ者は定められた時に長老と裁判人と共に来て、調査に協力するようにと勧めました。この提案に反対する者もいましたが、大多数はエズラの勧めに従い、10月1日から翌年の正月の1日までかかって、異邦人と雑婚した人々の特定を完了しました。罪を暴くことは痛みを伴い、また反対する者も起こりますが、すべての罪を洗いざらい明らかにし、ほんのひとかけらすらも取り除かなければ、神との和解と赦しはあり得ません。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.10.10-17.ja1955

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エズラ記 10:18-44

祭司の子孫のうちで異邦の女をめとった事のあらわれた者は、ヨザダクの子エシュアの子ら、およびその兄弟たちのうちではマアセヤ、エリエゼル、ヤリブ、ゲダリヤであった。 彼らはその妻を離縁しようという誓いをなし、すでに罪を犯したというので、そのとがのために雄羊一頭をささげた。 インメルの子らのうちではハナニおよびゼバデヤ。 ハリムの子らのうちではマアセヤ、エリヤ、シマヤ、エヒエル、ウジヤ。 パシュルの子らのうちではエリオエナイ、マアセヤ、イシマエル、ネタンエル、ヨザバデ、エラサ。 レビびとのうちではヨザバテ、シメイ、ケラヤ(すなわちケリタ)、ペタヒヤ、ユダ、エリエゼル。 歌うたう者のうちではエリアシブ。門衛のうちではシャルム、テレム、ウリ。 イスラエルのうち、パロシの子らのうちではラミヤ、エジア、マルキヤ、ミヤミン、エレアザル、ハシャビヤ、ベナヤ。 エラムの子らのうちではマッタニヤ、ゼカリヤ、エヒエル、アブデ、エレモテ、エリヤ。 ザットの子らのうちではエリオエナイ、エリアシブ、マッタニヤ、エレモテ、ザバデ、アジザ。 ベバイの子らのうちではヨハナン、ハナニヤ、ザバイ、アテライ。 バニの子らのうちではメシュラム、マルク、アダヤ、ヤシュブ、シヤル、エレモテ。 パハテ・モアブの子らのうちではアデナ、ケラル、ベナヤ、マアセヤ、マッタニヤ、ベザレル、ビンヌイ、マナセ。 ハリムの子らのうちではエリエゼル、イシヤ、マルキヤ、シマヤ、シメオン、 ベニヤミン、マルク、シマリヤ。 ハシュムの子らのうちではマッテナイ、マッタタ、ザバデ、エリパレテ、エレマイ、マナセ、シメイ。 バニの子らのうちではマアダイ、アムラム、ウエル、 ベナヤ、ベデヤ、ケルヒ、 ワニア、メレモテ、エリアシブ、 マッタニヤ、マッテナイ、ヤアス。 ビンヌイの子らのうちではシメイ、 シレミヤ、ナタン、アダヤ、 マクナデバイ、シャシャイ、シャライ、 アザリエル、シレミヤ、シマリヤ、 シャルム、アマリヤ、ヨセフ。 ネボの子らではエイエル、マッタテヤ、ザバデ、ゼビナ、ヤッダイ、ヨエル、ベナヤ。 これらの者は皆異邦の女をめとった者である。彼らはその女たちをその子供と共に離縁した。

異邦人との雑婚により民族の純潔を守れなかった人々の名が列記されています。その筆頭に記されているのが、エルサレム第一期帰還の際に重要な役割を果たした大祭司エシュアの息子たちがいたことには驚きを隠せません。神の民を正しく導くべきリーダーが、その息子たちに正しい信仰生活を教えることができず、過ちを犯しても戒めることをしなかったことに、深い悲しみを覚えます。同時に、神の民のリーダーに対するサタンの攻撃の激しいことをも覚えます。しかし彼らは自ら罪を認め、家族と引き離される大きな心の痛みを覚えながらも、神の目に正しいことを断行したため、神はイスラエル民族の咎を赦し、再び神の民としての輝きを取り戻させてくださいました。この神の大いなる憐れみに寄り頼み、徹底的に罪を悔い改め、悪から離れることこそ、私たちにとって重要です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.10.18-44.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/30

2020-07-30 05:00:00 | 今日の聖句
コリントの信徒への手紙一 3:16 新共同訳‬‬

あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。

キリストの十字架を信じ、聖霊なる神を心にお迎えした私たちは、自分自身が神の宮とされた者であるとの自覚を持つことが必要です。きよい神を宿す身として罪と悪しき行いから遠ざかり、自らの身体を神に属する聖なるものとして、全身全霊をもって神に仕える私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/1co.3.16.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/29

2020-07-29 20:25:15 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 9:1-4

これらの事がなされた後、つかさたちは、わたしのもとに来て言った、「イスラエルの民、祭司およびレビびとは諸国の民と離れないで、カナンびと、ヘテびと、ペリジびと、エブスびと、アンモンびと、モアブびと、エジプトびと、アモリびとなどの憎むべき事を行いました。 すなわち、彼らの娘たちをみずからめとり、またそのむすこたちにめとったので、聖なる種が諸国の民とまじりました。そしてつかさたる者、長たる者が先だって、このとがを犯しました」。 わたしはこの事を聞いた時、着物と上着とを裂き、髪の毛とひげを抜き、驚きあきれてすわった。 イスラエルの神の言葉におののく者は皆、捕囚から帰って来た人々のとがのゆえに、わたしのもとに集まったが、わたしは夕の供え物の時まで、驚きあきれてすわった。

ペルシャ帝国の王から直々の命令を受けて、多くの捧げものと勅令を携えて意気揚々とエルサレムに帰還し、再建された神の宮で燔祭を捧げて、ようやく一息ついたエズラに、先にエルサレムに帰還していた人々のつかさから、衝撃の事実が伝えられました。それは聖なる神の民として民族のアイデンティティを保つべきイスラエルの民が、カナン地方の先住民たちと婚姻関係を結び、しかも民の模範となるべきつかさたる人々が率先して雑婚を行っていたという事実でした。この話を聞いたエズラは衝撃のあまり、自らの着物を裂き、髪の毛や髭まで抜いて、呆れ果ててへたり込んでしまいました。エズラと共にエルサレムに帰還した神を畏れる人々もまた同様でした。神はイスラエルを他の民族から聖別して神の民としてくださったのに、民のつかさたちが率先して純潔を破ったとは神をも畏れぬ重罪です。私たちもまた信仰と家庭の両立で悩むことがあるかも知れませんが、まことの神を信じない者と結婚して家庭を築くことは、神に聞き従わない異なる価値観を家庭の中心に据えることで、神を裏切る背信行為です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.9.1-4.ja1955

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エズラ記 9:5-9

夕の供え物の時になって、わたしは断食から立ちあがり、着物と上着を裂いたまま、ひざをかがめて、わが神、主にむかって手をさし伸べて、 言った、「わが神よ、わたしはあなたにむかって顔を上げるのを恥じて、赤面します。われわれの不義は積って頭よりも高くなり、われわれのとがは重なって天に達したからです。 われわれの先祖の日から今日まで、われわれは大いなるとがを負い、われわれの不義によって、われわれとわれわれの王たち、および祭司たちは国々の王たちの手にわたされ、つるぎにかけられ、捕え行かれ、かすめられ、恥をこうむりました。今日のとおりです。 ところがいま、われわれの神、主は、しばし恵みを施して、のがれ残るべき者をわれわれのうちにおき、その聖所のうちに確かなよりどころを与え、こうしてわれわれの神はわれわれの目を明らかにし、われわれをその奴隷のうちにあって、少しく生き返らせられました。 われわれは奴隷の身でありますが、その奴隷たる時にも神はわれわれを見捨てられず、かえってペルシャ王たちの目の前でいつくしみを施して、われわれを生き返らせ、われわれの神の宮を建てさせ、その破壊をつくろわせ、ユダとエルサレムでわれわれに保護を与えられました。」

先にエルサレムに帰還したユダヤ人たちが、神の忌み嫌われる罪にまみれたカナン地方の先住民たちと結婚していたとの現実に茫然自失となり、立ち上がる力も失って丸一日その場に座り込んでしまったエズラは、夕の供え物を捧げる時刻になってようやく立ち上がり、神の御前に祈りを捧げました。その祈りの内容は、神の民としての自覚を失ってしまったイスラエルのあまりにも破廉恥な背信行為に、神の前に恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないと、イスラエルの罪を自らの恥として悔い改める祈りでした。その祈りの冒頭で、神は先に南ユダ王国を滅ぼしたのも、祖先たちが犯した罪の故であるとし、バビロンでその報いを受け、ようやくエルサレムに帰還し、神殿再建を成し遂げさせてくださった神の恵みに感謝を捧げました。神は過去の罪をいつまでも根に持つことなく、また見捨てることなく、過ちを償い、悔い改めた者には回復を与えられる、慈しみ深いお方であられます。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.9.5-9.ja1955

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エズラ記 9:10-15

「われわれの神よ、この後、何を言うことができましょう。われわれは、あなたの戒めを捨てたからです。 あなたはかつて、あなたのしもべである預言者たちによって命じて仰せられました、『おまえたちが行って獲ようとする地は、各地の民の汚れにより、その憎むべきわざによって汚れた地で、この果から、かの果まで、その汚れに満ちている。 それでおまえたちの娘を、彼らのむすこに与えてはならない。彼らの娘を、おまえたちのむすこにめとってはならない。また永久に彼らの平安をも福祉をも求めてはならない。そうすればおまえたちは強くなり、その地の良き物を食べ、これを永久におまえたちの子孫に伝えて嗣業とさせることができる』と。 われわれの悪い行いにより、大いなるとがによって、これらすべてのことが、すでにわれわれに臨みましたが、われわれの神なるあなたは、われわれの不義よりも軽い罰をくだして、このように残りの者を与えてくださったのを見ながら、 われわれは再びあなたの命令を破って、これらの憎むべきわざを行う民と縁を結んでよいでしょうか。あなたはわれわれを怒って、ついに滅ぼし尽し、残る者も、のがれる者もないようにされるのではないでしょうか。 ああ、イスラエルの神、主よ、あなたは正しくいらせられます。われわれはのがれて残ること今日のとおりです。われわれは、とがをもってあなたの前にあります。それゆえだれもあなたの前に立つことはできません」。

民族のアイデンティティを台無しにしたイスラエル人たちの罪を告白したエズラの祈りは、あなたの御前にとめも顔向けできませんと、イスラエルの罪を心から恥じて、せっかくバビロン捕囚から赦されて約束の地に戻ってくる恵みに与ったのに、もはや自分たちは神に絶ち滅ぼされたとしても仕方ありませんと、民族存亡の危機に立たされていることを心から憂う祈りとなりました。私たちは同族たち、先祖たちの犯した罪を、自分には関係ないと、他人事のように受け止めてはなりません。キリストが何の関係もない私たちのために十字架に命を捨てられたように、私たちもまた自分が直接犯した罪でなくとも、同族や祖先の罪を自らの罪として悔い改める、真の執り成し手となることが求められています。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.9.10-15.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/29

2020-07-29 06:20:15 | 今日の聖句
コリントの信徒への手紙二 12:9 新共同訳

すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。

人には必ず一つや二つ欠点があり、あるいは病や肉体の弱さを抱えています。しかしもし私たちが完全無欠な人間であったなら、神に寄り頼むことを忘れてしまうでしょう。肉体の弱さを高慢にならないための神の恵みと捉え、弱さのうちに働かれる神の力に期待して祈りつつ地上の生涯を歩む私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/2co.12.9.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/28

2020-07-28 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 8:1-14

アルタシャスタ王の治世に、バビロンからわたしと一緒に上って来た者の氏族の長、およびその系譜は次のとおりである。 ピネハスの子孫のうちではゲルショム。イタマルの子孫のうちではダニエル。ダビデの子孫のうちではシカニヤの子ハットシ。 パロシの子孫のうちではゼカリヤおよび彼と共に系譜に載せられた男百五十人。 パハテ・モアブの子孫のうちではゼラヒヤの子エリヨエナイおよび彼と共にある男二百人。 ザッツの子孫のうちではヤハジエルの子シカニヤおよび彼と共にある男三百人。 アデンの子孫のうちではヨナタンの子エベデおよび彼と共にある男五十人。 エラムの子孫のうちではアタリヤの子エサヤおよび彼と共にある男七十人。 シパテヤの子孫のうちではミカエルの子ゼバデヤおよび彼と共にある男八十人。 ヨアブの子孫のうちではエヒエルの子オバデヤおよび彼と共にある男二百十八人。 バニの子孫のうちではヨシピアの子シロミテおよび彼と共にある男百六十人。 ベバイの子孫のうちではベバイの子ゼカリヤおよび彼と共にある男二十八人。 アズガデの子孫のうちではハッカタンの子ヨハナンおよび彼と共にある男百十人。 アドニカムの子孫のうちでは後に来た者どもで、その名はエリペレテ、ユエル、シマヤおよび彼らと共にある男六十人。 ビグワイの子孫のうちではウタイとザックルおよび彼らと共にある男七十人である。

8章の冒頭にエズラと共に第二期エルサレム帰還を志願した氏族の系譜と人数が記されており、その合計は1,511人でした。全イスラエル民族の人数と比べたら微々たるものですが、彼らは神の民イスラエルの再建のために立ち上がった人々でした。私たちもこの世の人々の数と比べたら1%未満といわれていますが、神の民として立ち上がり、御国建設に貢献させていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.8.1-14.ja1955

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エズラ記 8:15-20

わたしは彼らをアハワに流れる川のほとりに集めて、そこに三日のあいだ露営した。わたしは民と祭司とを調べたが、そこにはレビの子孫はひとりもいなかったので、 人をつかわしてエリエゼル、アリエル、シマヤ、エルナタン、ヤリブ、エルナタン、ナタン、ゼカリヤ、メシュラムという首長たる人々を招き、またヨヤリブ、およびエルナタンのような見識のある人々を招いた。 そしてわたしはカシピアという所の首長イドのもとに彼らをつかわし、カシピアという所にいるイドと、その兄弟である宮に仕えるしもべたちに告ぐべき言葉を、彼らに授け、われわれの神の宮のために、仕え人をわれわれに連れて来いと言った。 われわれの神がよくわれわれを助けられたので、彼らはイスラエルの子、レビの子、マヘリの子孫のうちの思慮深い人、すなわちセレビヤおよびその子らとその兄弟たち十八人を、われわれに連れて来、 またハシャビヤおよび彼と共に、メラリの子孫のエサヤとその兄弟およびその子ら二十人、 および宮に仕えるしもべ、すなわちダビデとそのつかさたちが、レビびとに仕えさせるために選んだ宮に仕えるしもべ二百二十人を連れてきた。これらの者は皆その名を言って記録された。

第二期エルサレム帰還を志願した人々をその氏族ごとに調べてみると、その中にレビ人がいませんでした。するとエズラは、イスラエルの民の長老たちのところに人を遣わし、神の宮で奉仕するレビ人たちをつれてくるようにと命じました。神殿は再建されましたが、人々の心はまだ神に向かっておらず、神の民の建て上げには神の宮で仕えると同時に、律法に精通し人々に教えることのできるレビ人たちの存在が必要不可欠だったのです。すると38人のレビ人が集まり、その僕たち220人を伴ってエズラに合流しました。聖なる目的を果たすためには、御言葉に精通した働き人の存在が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.8.15-20.ja1955

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エズラ記 8:21-30

そこでわたしは、かしこのアハワ川のほとりで断食を布告し、われわれの神の前で身をひくくし、われわれと、われわれの幼き者と、われわれのすべての貨財のために、正しい道を示されるように神に求めた。 これは、われわれがさきに王に告げて、「われわれの神の手は、神を求めるすべての者の上にやさしく下り、その威力と怒りとはすべて神を捨てる者の上に下る」と言ったので、わたしは道中の敵に対して、われわれを守るべき歩兵と騎兵とを、王に頼むことを恥じたからである。 そこでわれわれは断食して、このことをわれわれの神に求めたところ、神はその願いを聞きいれられた。 わたしはおもだった祭司十二人すなわちセレビヤ、ハシャビヤおよびその兄弟十人を選び、 金銀および器物、すなわち王と、その議官と、その諸侯およびすべて在留のイスラエルびとが、われわれの神の宮のためにささげた奉納物を量って彼らに渡した。 わたしが量って彼らの手に渡したものは、銀六百五十タラント、銀の器百タラント、金百タラントであった。 また金の大杯が二十あって、一千ダリクに当る。また光り輝く青銅の器二個あって、その尊いこと金のようである。 そしてわたしは彼らに言った、「あなたがたは主に聖別された者である。この器物も聖である。またこの金銀は、あなたがたの先祖の神、主にささげた真心よりの供え物である。 あなたがたはエルサレムで、主の宮のへやの中で、祭司長、レビびとおよびイスラエルの氏族のかしらたちの前で、これを量るまで、見張り、かつ守りなさい」。 そこで祭司およびレビびとたちは、その金銀および器物を、エルサレムにあるわれわれの神の宮に携えて行くため、その重さのものを受け取った。

エルサレム帰還に先立ち、エズラはアハワ川のほとりで断食を布告し、主の御前に自らを低くして、正しい道を歩むことができるよう、神の導きを求めました。エズラたち一行は、アルタシャスタ王から神に捧げる金銀と神の宮で用いられる器を託されていました。その価値は今の日本円で数十億円にも上るそうです。これだけ莫大な財産を携えてエルサレムまで長旅をすることは、盗賊に襲われる危険性が常に伴うことだったからです。にもかかわらずエズラは敵の襲撃に備えて守る護衛兵を王に要求しませんでした。ここに神が必ず道中を守ってくださるとのエズラたちの信仰があります。そしてエズラは、神の宮に携えて行く金銀と器物のそれぞれの重さを正確に計って記録し、レビ人たちに手渡し、厳正に管理させました。聖なるものの運搬はレビ人の仕事だったからであり、神に捧げられるべきものが万が一にも失われることのないように、エズラは慎重に事を進めました。私たちも神に捧げられたものに対して、厳格に取り扱うべきことを忘れてはなりません。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.8.21-30.ja1955

*****

エズラ記 8:31-36

われわれは正月の十二日に、アハワ川を出立してエルサレムに向かったが、われわれの神の手は、われわれの上にあって、敵の手および道に待ち伏せする者の手から、われわれを救われた。 われわれはエルサレムに着いて、三日そこにいたが、 四日目にわれわれの神の宮の内で、その金銀および器物を、ウリヤの子祭司メレモテの手に量って渡した。ピネハスの子エレアザルが彼と共にいた。またエシュアの子ヨザバデ、およびビンヌイの子ノアデヤのふたりのレビびとも、彼らと共にいた。 すなわちそのすべての数と重さとを調べ、その重さは皆書きとめられた。 そのとき捕囚の人々で捕囚から帰って来た者は、イスラエルの神に燔祭をささげた。すなわちイスラエル全体のために雄牛十二頭、雄羊九十六頭、小羊七十七頭をささげ、また罪祭として雄やぎ十二頭をささげた。これらはみな、主にささげた燔祭である。 彼らはまた王の命令書を、王の総督たち、および川向こうの州の知事たちに渡したので、彼らは民と神の宮とを援助した。

エズラたちの一行は正月の12日にアハワ川を出立し、約4ヶ月掛けて無事エルサレムに到着しました。護衛兵もなく、莫大な金銀と神の宮の高貴な器物を運びながらも、盗賊や敵対する民族の襲撃に遭わずに道中を守ってくださったのは、自分たちの歩みは神の守りの御手の内にあるとのエズラたちの信仰の故でした。エルサレムに到着した彼らはさっそく神の宮の祭司に、運んできた金銀と器物をその重さを量って記録しつつ渡し、長旅の道中で失われたり損なわれたりしたものがないことを確認しました。そして彼らは燔祭と罪祭を捧げ、道中守られたことの感謝と神への服従の心を神に表し、罪からのきよめを行いました。またアルタシャスタ王から授かった王の命令書を地方総督たちに渡し、神の宮の勤めを王の国家予算で行うこと、邪魔する者は処罰されるべきことを伝えました。神に信頼して行動に移す者を、神は必ず守り、その目的を達成させてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.8.31-36.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/28

2020-07-28 05:25:55 | 今日の聖句
箴言 序 4:23 新共同訳

何を守るよりも、自分の心を守れ。
そこに命の源がある。

人は心を蝕まれてしまうと、肉体的には何の支障もなくとも、生きる力を失ってしまいます。油断することなく心を守ってサタンに付け入る隙を与えず、きよい御霊で満たしていただき、永遠のいのちに至る喜びが止めどなくわき上がる泉のようにあふれさせていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/pro.4.23.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/27

2020-07-27 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 7:1-9

これらの事の後ペルシャ王アルタシャスタの治世にエズラという者があった。エズラはセラヤの子、セラヤはアザリヤの子、アザリヤはヒルキヤの子、 ヒルキヤはシャルムの子、シャルムはザドクの子、ザドクはアヒトブの子、 アヒトブはアマリヤの子、アマリヤはアザリヤの子、アザリヤはメラヨテの子、 メラヨテはゼラヒヤの子、ゼラヒヤはウジの子、ウジはブッキの子、 ブッキはアビシュアの子、アビシュアはピネハスの子、ピネハスはエレアザルの子、エレアザルは祭司長アロンの子である。 このエズラはバビロンから上って来た。彼はイスラエルの神、主がお授けになったモーセの律法に精通した学者であった。その神、主の手が彼の上にあったので、その求めることを王はことごとく許した。 アルタシャスタ王の七年にまたイスラエルの人々および祭司、レビびと、歌うたう者、門衛、宮に仕えるしもべなどエルサレムに上った。 そして王の七年の五月にエズラはエルサレムに来た。 すなわち正月の一日にバビロンを出立して、五月一日にエルサレムに着いた。その神の恵みの手が彼の上にあったからである。

7章の冒頭にある「これらの事の後」という一言の中に、歴史的にはエステル記に記された出来事が凝縮されています。それは6章に登場したダリヨス王と7章で紹介されているアルタシャスタ王との間に、アハシュエロス王の時代があることが明らかとなっているからです。このような歴史の流れの中で、満を持してこの聖書の中心人物であるエズラが登場します。なぜこのタイミングでエズラが登場するのか? それはエルサレムの神殿を再建した総督ゼルバベルと祭司エシュアは既に死に、バビロン帰還から2世代目となっており、イスラエル民族が神の民としてのアイデンティティーを確立しなければならなかったからです。そのためのリーダーとして、大祭司アロンから17代目に当たる直系の子孫で、律法に精通したエズラが必要とされたのです。そしてアルタシャスタ王の治世第7年目に神の御手がエズラの上に臨み、王の許しを得てエルサレムに帰還しました。神はこの世の歴史をも支配され、必要なときに、必要な人を立て、必要を満たしてくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.7.1-9.ja1955

*****

エズラ記 7:10-23

エズラは心をこめて主の律法を調べ、これを行い、かつイスラエルのうちに定めとおきてとを教えた。 主の戒めの言葉、およびイスラエルに賜わった定めに通じた学者で、祭司であるエズラにアルタシャスタ王の与えた手紙の写しは、次のとおりである。 「諸王の王アルタシャスタ、天の神の律法の学者である祭司エズラに送る。今、 わたしは命を下す。わが国のうちにいるイスラエルの民およびその祭司、レビびとのうち、すべてエルサレムへ行こうと望む者は皆、あなたと共に行くことができる。 あなたは、自分の手にあるあなたの神の律法に照して、ユダとエルサレムの事情を調べるために、王および七人の議官によってつかわされるのである。 かつあなたは王およびその議官らが、エルサレムにいますイスラエルの神に真心からささげる銀と金を携え、 またバビロン全州であなたが獲るすべての金銀、および民と祭司とが、エルサレムにあるその神の宮のために、真心からささげた供え物を携えて行く。 それであなたはその金をもって雄牛、雄羊、小羊およびその素祭と灌祭の品々を気をつけて買い、エルサレムにあるあなたがたの神の宮の祭壇の上に、これをささげなければならない。 また、あなたとあなたの兄弟たちが、その余った金銀でしようと思うよい事があるならば、あなたがたの神のみ旨に従ってそれを行え。 またあなたの神の宮の勤め事のためにあなたが与えられた器は、エルサレムの神の前に納めよ。 そのほかあなたの神の宮のために用うべき必要なものがあれば、それを王の倉から出して用いよ。 われ、アルタシャスタ王は川向こうの州のすべての倉づかさに命を下して言う、『天の神の律法の学者である祭司エズラがあなたがたに求める事は、すべてこれを心して行え。 すなわち銀は百タラントまで、小麦は百コルまで、ぶどう酒は百バテまで、油は百バテまで、塩は制限なく与えよ。 天の神の宮のために、天の神の命じるところは、すべて正しくこれを行え。そうしないと神の怒りが、王と王の子らの国に臨むであろう』。」

この段落にアルタシャスタ王がエズラに授けた王命の手紙の内容が紹介されています。それによると、
①バビロンに住むユダヤ人は誰でもエズラと共にエルサレムに帰還してもよい
②王が与える金銀を携え行き、犠牲の動物や品々を調達して神の宮で捧げよ
③神の宮での勤めに必要な器物を宮に奉納せよ
④その他の神の宮に必要なものも王の倉から出して用いてよい
⑤天の神の命じることを正しく行え
と、全権をエズラに託して送り出したのでした。アルタシャスタ王がこれほどの命令を下したのは、単にエズラの人徳のなせる業では決してなく、エズラが心を込めて神の律法を調べ、自ら守り行い、人々に教えたからです。私たちもまた神の御言葉である聖書を心を込めて学び、その教えを守り行い、人々に福音を伝えるならば、天の神は私たちも周囲の人々からの信頼を寄せられる者としてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.7.10-23.ja1955

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エズラ記 7:24-28

われわれは、またあなたがたに告げる、『祭司、レビびと、歌うたう者、門衛、宮に仕えるしもべ、および神のこの宮の仕えびとたちには、みつぎ、租税、税金を課してはならぬ』。 エズラよ、あなたはあなたの手にある神の知恵によって、つかさおよび裁判人を立て、川向こうの州のすべての民、すなわちあなたの神の律法を知っている者たちを、ことごとくさばかせよ。あなたがたはまたこれを知らない者を教えよ。 あなたの神の律法および王の律法を守らない者を、きびしくその罪に定めて、あるいは死刑に、あるいは追放に、あるいは財産没収に、あるいは投獄に処せよ」。 われわれの先祖の神、主はほむべきかな。主はこのように、王の心に、エルサレムにある主の宮を飾る心を起させ、 また王の前と、その議官の前と王の大臣の前で、わたしに恵みを得させられた。わたしはわが神、主の手がわたしの上にあるので力を得、イスラエルのうちから首領たる人々を集めて、わたしと共に上らせた。

アルタシャスタ王は更に、神の宮の祭司とレビ人、聖歌隊、門衛、宮勤めをする者には課税してはならないと命じ、エズラはにはつかさたちと裁判人の任命権を与え、神の律法を教えても守らない者を裁かせるようにと命じました。これはアルタシャスタ王の気まぐれで決まったことではなく、神が王の心に働きかけて、神を畏れなければならないとの強い意志を与えられたからでした。神は神を知らない異邦人の心をも変えて、神の目的を実現されるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.7.24-28.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/27

2020-07-27 05:35:00 | 今日の聖句
ヨハネによる福音書 1:5 新共同訳

光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

光は神のご支配される天の御国、暗闇は罪の支配するこの世を例えたものです。神は私たちに天の御国の希望を与えられましたが、この世の罪から抜け出せられない人はこの良き知らせを理解しようとしませんでした。主イエスの語られた福音の御言葉を受け入れ、天の御国に属するものとなる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/jhn.1.5.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/26

2020-07-26 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 6:1-5

そこでダリヨス王は命を下して、バビロンのうちで、古文書をおさめてある書庫を調べさせたところ、 メデヤ州の都エクバタナで、一つの巻物を見いだした。そのうちにこうしるされてある。「記録。 クロス王の元年にクロス王は命を下した、『エルサレムにある神の宮については、犠牲をささげ、燔祭を供える所の宮を建て、その宮の高さを六十キュビトにし、その幅を六十キュビトにせよ。 大いなる石の層を三段にし、木の層を一段にせよ。その費用は王の家から与えられる。 またネブカデネザルが、エルサレムの宮からバビロンに移した神の宮の金銀の器物は、これをかえして、エルサレムにある宮のもとの所に持って行き、これを神の宮に納めよ』」。

エルサレムの神殿再建を妨害するサマリヤ人たちの手紙を受け取ったダリヨス王が国の古文書館を調べさせたところ、クロス王がその治世の元年にエルサレムの神殿を再建させるためにユダヤ人たちをバビロン捕囚から解放し、費用を王宮の会計から与え、イスラエルから奪った神の宮の器物もすべて返却したとの記録を発見しました。ペルシャ帝国の法律は、一度王の名で発布されると、何人たりとも変更することのできないものでしたから、この王命が発見されたことはユダヤ人たちにとって追い風となり、サマリヤ人たちの訴えによって自らの首を絞める結果となったのです。すべての人に対して公義を行われる神は、神の民に対する反対者たちの訴えを退け、逆風を跳ね返してくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.6.1-5.ja1955

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エズラ記 6:6-13

「それで川向こうの州の知事タテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚である川向こうの州の知事たちよ、あなたがたはこれに遠ざかり、 神のこの宮の工事を彼らに任せ、ユダヤ人の知事とユダヤ人の長老たちに、神のこの宮をもとの所に建てさせよ。 わたしはまた命を下し、神のこの宮を建てることについて、あなたがたがこれらのユダヤ人の長老たちになすべき事を示す。王の財産、すなわち川向こうの州から納めるみつぎの中から、その費用をじゅうぶんそれらの人々に与えて、その工事を滞らないようにせよ。 またその必要とするもの、すなわち天の神にささげる燔祭の子牛、雄羊および小羊ならびに麦、塩、酒、油などエルサレムにいる祭司たちの求めにしたがって、日々怠りなく彼らに与え、 彼らにこうばしい犠牲を天の神にささげさせ、王と王子たちの長寿を祈らせよ。 わたしはまた命を下す。だれでもこの命ずる所を改める者があるならば、その家の梁は抜き取られ、彼はその上にくぎづけにされ、その家はまた、これがために汚物の山とされるであろう。 これを改めようとする者、あるいはエルサレムにある神のこの宮を滅ぼそうとして手を出す王あるいは民は、かしこにその名をとどめられる神よ、願わくはこれを倒されるように。われダリヨスは命を下す。心してこれを行え」。 ダリヨス王がこう言い送ったので、川向こうの州の知事タテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚たちは心してこれを行った。

エルサレムの神殿再建を命じたクロス王の古文書を発見したダリヨス王は、ユダヤ人たちを訴えたサマリヤ人の地方知事たちに対し、この工事に関する一件から手を引き、ユダヤ人たちに任せるようにと命じたばかりか、ペルシャ王の財産、すなわち国費から必要な資材を供給して工事が滞らないようにし、礼拝に必要な神への捧げものも臨むだけ与えて、国家安泰を祈らせるようにと命じました。ダリヨス王といえば、獅子の穴から救い出されたダニエルが仕えた王としても有名です。その時ダリヨス王は、すべての国民はダニエルの神を恐れなければならないと王の命令を下しましたが、これもエルサレムの神殿再建に大きく影響していたことが考えられます。聖書は一見バラバラに著されたように見えますが、すべてのことを相働かせて万事を益としてくださる神は、私たちの目には見えない背後で確かに働いて、神の目的を必ず実現されるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.6.6-13.ja1955

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エズラ記 6:14-22

そしてユダヤ人の長老たちは、預言者ハガイおよびイドの子ゼカリヤの預言によって建て、これをなし遂げた。彼らはイスラエルの神の命令により、またクロス、ダリヨスおよびペルシャ王アルタシャスタの命によって、これを建て終った。 この宮はダリヨス王の治世の六年アダルの月の三日に完成した。 そこでイスラエルの人々、祭司たち、レビびとおよびその他の捕囚から帰った人々は、喜んで神のこの宮の奉献式を行った。 すなわち神のこの宮の奉献式において、雄牛一百頭、雄羊二百頭、小羊四百頭をささげ、またイスラエルの部族の数にしたがって、雄やぎ十二頭をささげて、すべてのイスラエルびとのための罪祭とした。 またモーセの書にしるされてあるように祭司を組別により、レビびとを班別によって立て、エルサレムで神に仕えさせた。 こうして捕囚から帰って来た人々は、正月の十四日に過越の祭を行った。 すなわち祭司、レビびとたちは共に身を清めて皆清くなり、すべて捕囚から帰って来た人々のため、その兄弟である祭司たちのため、また彼ら自身のために過越の小羊をほふった。 そして捕囚から帰って来たイスラエルの人々、およびその地の異邦人の汚れを捨てて彼らに連なり、イスラエルの神、主を拝しようとする者はすべてこれを食べ、 喜んで七日の間、種入れぬパンの祭を行った。これは主が彼らを喜ばせ、またアッスリヤの王の心を彼らに向かわせ、彼にイスラエルの神にいます神の宮の工事を助けさせられたからである。

ダリヨス王の命令によって神殿再建工事を妨害する者の手から解放されたユダヤ人たちは、ダリヨス王の治世6年目に主の宮は再建されました。しかし聖書は、預言書ハガイとゼカリヤの預言によって神殿再建を成し遂げたと記します。私たちがこの地上の生涯で成し得ることのすべては、まず神のご命令があって、人の助けを得て、はじめて成就するものだと知り置かなければなりません。こうして主の宮、ゼルバベルによる第二神殿を再建したユダヤ人たちは、祭司、レビ人、バビロン捕囚から帰還したすべての人々は神殿の奉献式を行い、すべてのイスラエル人のために罪を購いました。正月の14日には律法の規定に従って過越の祭を行い、すべての罪汚れからきよめられて神の民に連なる決意を表明し、その後7日間の種なしパンの祭を行いました。私たちの人生においても、すべての背後にまことの神の介在があり、異邦人の王さえもその心を動かして、神を礼拝する喜びに満たしてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.6.14-22.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/26

2020-07-26 06:35:55 | 今日の聖句
イザヤ書 40:29 新共同訳

疲れた者に力を与え
勢いを失っている者に大きな力を与えられる。

私たちの神は力ある神、弱く力のない私たちに力を与えられるお方です。罪の支配するこの世の人生に疲れを覚え、理不尽がまかり通るこの世の不条理に意気消沈する者に神の大いなる力を与えてくださる主に信頼して、鷲のように翼を張って高く舞い上がる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/isa.40.29.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/25

2020-07-25 09:40:20 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 5:1-2

さて預言者ハガイおよびイドの子ゼカリヤのふたりの預言者は、ユダとエルサレムにいるユダヤ人に向かって、彼らの上にいますイスラエルの神の名によって預言した。 そこでシャルテルの子ゼルバベルおよびヨザダクの子エシュアは立ちあがって、エルサレムにある神の宮を建て始めた。神の預言者たちも、彼らと共にいて彼らを助けた。

既得権を守ろうとするサマリヤ人たちの妨害工作によってエルサレムの神殿再建の工事は中断を余儀なくされましたが、預言者ハガイとゼカリヤの預言によってユダとベニヤミンの人々は勇気と希望を与えられ、総督ゼルバベルと祭司エシュアは再び立ち上がり、再び神の宮の工事を再開しました。彼らの神殿再建の原動力は、神の言葉に信頼することでした。私たちの人生にも様々な妨害が入ったり思い通りにならないことに何度も直面するでしょうが、私たちに聖なる思いを起こさせ、勇気と力を授けてくださる神の御言葉に信頼して、何度倒されても再び立ち上がり、一歩一歩前進する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.5.1-2.ja1955

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エズラ記 5:3-5

その時、川向こうの州の知事タテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚は彼らの所に来てこう言った、「だれがあなたがたにこの宮を建て、この城壁を築きあげることを命じたのか」。 また「この建物を建てている人々の名はなんというのか」と尋ねた。 しかしユダヤ人の長老たちの上には、神の目が注がれていたので、彼らはこれをやめさせることができず、その事をダリヨスに奏して、その返答の来るのを待った。

ユダヤ人たちが神殿建築を再開すると、サマリヤ人たちも黙ってはいません。建設工事を力ずくでやめさせようとサマリヤ人たちがやって来ましたが、ユダとベニヤミンの人々は彼らの脅しにも屈することなく、黙々と工事を続けました。それはユダヤ人の長老たちの上には神の目が注がれていたため、サマリヤ人の圧力にも動じることがなかったのです。私たちが神の目的を果たそうと真摯に取り組むとき、神が必ず見ておられ、必要な力と勇気と励ましを与えてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.5.3-5.ja1955

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エズラ記 5:6-17

川向こうの州の知事タテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚である川向こうの州の知事たちが、ダリヨス王に送った手紙の写しは次のとおりである。 すなわち、彼らが王に送った手紙には、次のようにしるされてあった。「願わくはダリヨス王に全き平安があるように。 王に次のことをお知らせいたします。すなわち、われわれがユダヤ州へ行き、かの大いなる神の宮へ行って見たところ、それは大きな石をもって建てられ、材木を組んで壁をつくり、その工事は勤勉に行われ、彼らの手によって大いにはかどっています。 そこでわれわれはその長老たちに尋ねてこう言いました、『だれがあなたがたにこの宮を建て、この城壁を築きあげることを命じたのか』と。 われわれはまた彼らのかしらたる人々の名を書きしるして、あなたにお知らせするために、その名を尋ねました。 すると、彼らはわれわれに答えてこう言いました、『われわれは天地の神のしもべであって、年久しい昔に建てられた宮を、再び建てるのです。これはもと、イスラエルの大いなる王の建てあげたものですが、 われわれの先祖たちが、天の神の怒りを引き起したため、神は彼らを、カルデヤびとバビロンの王ネブカデネザルの手に渡されたので、彼はこの宮をこわし、民をバビロンに捕えて行きました。 ところがバビロンの王クロスの元年に、クロス王は神のこの宮を再び建てることの命令を下されました。 またクロス王は先にネブカデネザルが、エルサレムの宮からバビロンの神殿に移した神の宮の金銀の器を、バビロンの神殿から取り出して、彼が総督に任じたセシバザルという名の者に渡して、 彼に言われました、「これらの器を携えて行って、エルサレムにある宮に納め、神の宮をもとの所に建てよ」と。 そこでこのセシバザルは来てエルサレムにある神の宮の基礎をすえました。その時から今に至るまで、建築を続けていますが、まだ完成しないのです』と。 それで今、もし王がよしと見られるならば、バビロンにある王の宝庫を調べて、エルサレムの神のこの宮を建てることの命令が、はたしてクロス王から出ているかどうかを確かめ、この事についての王のお考えをわれわれに伝えてください」。

再三の脅しにも屈することなくユダヤ人たちが神殿再建工事を進めたため、サマリヤ人たちは再度、当時の王であったダリヨス王に手紙を書いて、王の命令を引き出そうとしました。いわば彼らは自分たちには何の力もなく、虎の威を借りただけの無力な存在であることを理解していて、時の権力者に告げ口するしかない卑怯者に過ぎないのです。それは私たちクリスチャンの共通の敵であるサタンもまた同じです。彼らも全能の神の前には何一つ手出しもできない、私たちの心をチクチク刺して偽りの訴えをするしかない存在に過ぎないのですから、私たちがまことの神としっかりとつながっていれば、恐れる必要はありません。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.5.6-17.ja1955
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【今日の聖句】 2020/07/25

2020-07-25 05:30:20 | 今日の聖句
詩編 103:13 新共同訳

父がその子を憐れむように
主は主を畏れる人を憐れんでくださる。

自分が父親になってはじめて、父の愛というものの本質が少しわかったように思います。厳しくも優しい眼差しで常に見守っていてくださる父なる神の愛に応えて、畏敬の念をもって神をあがめ、主の憐れみを受けることのできるさいわいに与らせていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.103.13.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/07/24

2020-07-24 12:10:30 | 一日一章・聖書通読日記
エズラ記 4:1-5

ユダとベニヤミンの敵である者たちは捕囚から帰ってきた人々が、イスラエルの神、主のために神殿を建てていることを聞き、 ゼルバベルと氏族の長たちのもとに来て言った、「われわれも、あなたがたと一緒にこれを建てさせてください。われわれはあなたがたと同じく、あなたがたの神を礼拝します。アッスリヤの王エサル・ハドンがわれわれをここにつれて来た日からこのかた、われわれは彼に犠牲をささげてきました」。 しかしゼルバベル、エシュアおよびその他のイスラエルの氏族の長たちは、彼らに言った、「あなたがたは、われわれの神に宮を建てることにあずかってはなりません。ペルシャの王クロス王がわれわれに命じたように、われわれだけで、イスラエルの神、主のために建てるのです」。 そこでその地の民はユダの民の手を弱らせて、その建築を妨げ、 その企てを破るために役人を買収して彼らに敵せしめ、ペルシャ王クロスの代からペルシャ王ダリヨスの治世にまで及んだ。

バビロン捕囚から帰還したユダとベニヤミンの人々によりエルサレムで神殿再建工事が始められると、当時その一帯に住んでいた人々は、自分たちの既得権益が害されることを恐れて、まずは懐柔策を取るために、自分たちも神殿建築に参加したいと申し出ました。おそらく彼らはアッスリヤの統治時代にサマリヤに強制移住させられた他民族と、北イスラエル王国の住民の子孫との雑婚の結果生まれたサマリヤ人であろうと思われます。しかしイスラエル民族の血統を重んじるユダとベニヤミンの民は、神の民としての純潔を守らず安易に異邦人の中に埋もれてしまったサマリヤ人が、いと聖なるイスラエルの神のための神殿建築に携わることを承知できず、彼らの申し出を断りました。すると彼らの本心が表れ、役人たちを買収してまで神殿建築の妨害工作を働きました。私たちが神のためによい働きを始めるとき、敵であるサタンもまた働き始めます。そのようなとき安易に屈することなく、迎合することなく、毅然とした態度で神の義を貫くことが重要です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.4.1-5.ja1955

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エズラ記 4:6-16

アハスエロスの治世、すなわちその治世の初めに、彼らはユダとエルサレムの住民を訴える告訴状を書いた。 またアルタシャスタの世にビシラム、ミテレダテ、タビエルおよびその他の同僚も、ペルシャ王アルタシャスタに手紙を書いた。その手紙の文はアラム語で書かれて訳されていた。 長官レホムと書記官シムシャイはアルタシャスタ王にエルサレムを訴えて次のような手紙をしたためた。 すなわち長官レホムと書記官シムシャイおよびその他の同僚、すなわち裁判官、知事、役人、ペルシャ人、エレクの人々、バビロン人、スサの人々すなわちエラムびと、 およびその他の民すなわち大いなる尊いオスナパルが、移してサマリヤの町々および川向こうのその他の地に住ませた者どもが、 送った手紙の写しはこれである。-「アルタシャスタ王へ、川向こうのあなたのしもべども、あいさつを申し上げます。 王よ、ご承知ください。あなたのもとから、わたしたちの所に上って来たユダヤ人らはエルサレムに来て、かのそむいた悪い町を建て直し、その城壁を築きあげ、その基礎をつくろっています。 王よ、いまご承知ください。もしこの町を建て、城壁を築きあげるならば、彼らはみつぎ、関税、税金を納めなくなります。そうすれば王の収入が減るでしょう。 われわれは王宮の塩をはむ者ですから、王の不名誉を見るに忍びないので、人をつかわして王にお聞かせするのです。 歴代の記録をお調べください。その記録の書において、この町はそむいた町で、諸王と諸州に害を及ぼしたものであることを見、その中に古来、むほんの行われたことを知られるでしょう。この町が滅ぼされたのはこれがためなのです。 われわれは王にお知らせいたします。もしこの町が建てられ、城壁が築きあげられたなら、王は川向こうの領地を失うに至るでしょう」。

サマリヤ人たちはユダとベニヤミンたちの神殿建築を阻止すべく、アハスエロス王そしてアルタシャスタ王に、バビロン捕囚から帰還した人々が神殿と城壁を再構築するならば、必ずや王に背き被害が及ぶと、偽りを訴える書状を書き送りました。サタンの得意技は、偽りを述べること、そして訴えることです。世の人々はいとも簡単にサタンの言葉を信用します。それはこの世が罪に満ちているからです。しかし私たちは神の国の民、この世の罪とは交わりを持たない義の民、悪の中から分け隔てられたきよい民です。サタンの偽りに騙されることなく、神の国の民というアイデンティティーを高く掲げ続けることが、悪と欺瞞に満ちたこの世で私たちがきよさを保つ秘訣です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.4.6-16.ja1955

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エズラ記 4:17-24

王は返書を送って言った、「長官レホム、書記官シムシャイ、その他サマリヤおよび川向こうのほかの所に住んでいる同僚に、あいさつをする。いま、 あなたがたがわれわれに送った手紙を、わたしの前に明らかに読ませた。 わたしは命令を下して調査させたところ、この町は古来、諸王にそむいた事、その中に反乱、むほんのあったことを見いだした。 またエルサレムには大いなる王たちがあって、川向こうの地をことごとく治め、みつぎ、関税、税金を納めさせたこともあった。 それであなたがたは命令を伝えて、その人々をとどめ、わたしの命令の下るまで、この町を建てさせてはならない。 あなたがたは慎んでこのことについて怠ることのないようにしなさい。どうして損害を増して、王に害を及ぼしてよかろうか」。 アルタシャスタ王の手紙の写しがレホムおよび書記官シムシャイとその同僚の前に読み上げられたので、彼らは急いでエルサレムのユダヤ人のもとにおもむき、腕力と権力とをもって彼らをやめさせた。 それでエルサレムにある神の宮の工事は中止された。すなわちペルシャ王ダリヨスの治世の二年まで中止された。

アルタシャスタ王はサマリヤ人たちの訴える書状を真に受け、クロス王の下した神殿再建命令を無視して、ユダとベニヤミンの人々の働きを阻止する手紙を書きました。アルタシャスタ王の手紙を受け取ったサマリヤ人たちは直ちにエルサレムに向かい、力づくで神殿建築工事をやめさせました。そのためせっかく始まった主の宮の工事はダリヨス王の治世第2年まで中止させられてしまいました。しかし歴史を詳しく調べると、エルサレムの神殿再建は紀元前515年頃とされており、アハスエロス王の在位した紀元前486年には神殿は完成していたはずです。このエズラ記の記述は、サマリヤ人の妨害工作はダリヨス王の治世まで執拗に続いていたということを意味します。イスラエルとサマリヤの確執は、この時代から主イエスの時代、そして現代のパレスチナ問題に至るまで、歴史を通して繰り返されています。これはキリストと反キリストの代理戦争です。私たちは目には見えない霊の世界の戦いに巻き込まれていることを正しく意識しなければ、悪しき霊の妨害や誘惑にいとも簡単に打ち負かされてしまいますから注意が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/ezr.4.17-24.ja1955
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