ITmedia
『最近の「MS-IME」は目に余る――よろしい、ならば「ATOK」だ』 より
はるか昔の大学時代に「新・一太郎」(Ver.2)で卒論を書いていた頃から、私はIME(FEP)に「ATOK」を使っているのですが、職場で使用している端末は、全社共通仕様という名目でシステム変更に制限が加えられているため、仕方なくMS-IMEを使用させられています。
WindowsXP の MS-IME も学習効果があまりなく変換に苦労したりすることが多いのですが、Office 2003 についてくる「ナチュラル・インプット」になると、それこそもう悲惨。ですから標準の日本語入力は「IMEスタンダード」に設定しなおし、決して「ナチュラル・インプット」だけは使用しないようにしています。
この MS-IME 、Windows Vista / Office 2007 になると更にひどいそうで、元マイクロソフト日本法人会長でもあった
古川享氏のブログによると、最近の MS-IME の惨憺たる現状に Microsoft の社員ですら ATOK に切り替えようとしているという、笑うに笑えない状況のようです。こんなに MS-IME が退化した背景として、IMEの開発主体が中国に移ってしまい、MS日本法人には手が出せないという話もあるようです。
一方、私は自分のWindowsXPマシンでは、ずっと以前に購入した「一太郎9」にパッチを当てて ATOK12 を使っているのですが、時々 IME バーの表示が連動しないときがあるものの、MS-IME の誤変換率とはとても比較のしようがありません。
そろそろ Vista に本格移行しようと思っているので、一応「一太郎2008」を購入だけしておいたのですが、GW休暇があけたら仕事が忙しくてあまりPCをいじれないので、そのままになっています。しかし自作マシン動作確認を兼ねた仮セットアップの時に一太郎体験版をインストールした感じでは、ATOK18 になって更に変換効率に磨きが掛かったように思います。バージョンアップごとに変換精度が後退するという MS-IME とは比較するまでもないでしょう。
一方で、こんな気になる情報も…。
PC Watch
「ジャストシステム、売上増も赤字が47億円に拡大」
日本語の研究に莫大な開発費を投入して育てられてきた「ATOK」は、日本のIT業界の宝物です。ぜひ、ジャストシステムにはもっと頑張ってもらって、携帯の日本語入力だけでなく Windows でも ATOK がデファクト・スタンダードになるほど多くの人にその良さを実感していただき、使ってもらいたいものだと思います。