伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2020/04/30

2020-04-30 20:00:00 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 9:1-10

時に預言者エリシャは預言者のともがらのひとりを呼んで言った、「腰をひきからげ、この油のびんを携えて、ラモテ・ギレアデへ行きなさい。 そこに着いたならば、ニムシの子ヨシャパテの子であるエヒウを尋ね出し、内にはいって彼をその同僚たちのうちから立たせて、奥の間に連れて行き、 油のびんを取って、その頭に注ぎ、『主はこう仰せられる、わたしはあなたに油を注いでイスラエルの王とする』と言い、そして戸をあけて逃げ去りなさい。とどまってはならない」。 そこで預言者であるその若者はラモテ・ギレアデへ行ったが、 来て見ると、軍勢の長たちが会議中であったので、彼は「将軍よ、わたしはあなたに申しあげる事があります」と言うと、エヒウが答えて、「われわれすべてのうちの、だれにですか」と言ったので、彼は「将軍よ、あなたにです」と言った。 するとエヒウが立ちあがって家にはいったので、若者はその頭に油を注いで彼に言った、「イスラエルの神、主はこう仰せられます、『わたしはあなたに油を注いで、主の民イスラエルの王とする。 あなたは主君アハブの家を撃ち滅ぼさなければならない。それによってわたしは、わたしのしもべである預言者たちの血と、主のすべてのしもべたちの血をイゼベルに報いる。 アハブの全家は滅びるであろう。アハブに属する男は、イスラエルにいて、つながれた者も、自由な者も、ことごとくわたしは断ち、 アハブの家をネバテの子ヤラベアムのようにし、アヒヤの子バアシャの家のようにする。 犬がイズレルの地域でイゼベルを食い、彼女を葬る者はないであろう』」。そして彼は戸をあけて逃げ去った。

ユダの王アハジヤがイスラエルの王ヨラムの見舞いに来たそのとき、預言者エリシャは預言者のともがらを呼び、今すぐラモテ・ギレアデに行き、戦いの最前線にいるヨシャパテの子エヒウに油を注いでイスラエルの王とするように命じました。なぜ急がせたかというと、イスラエル最悪の王アハブの血筋であるユダの王アハジヤとアハブの子ヨラムを同時に滅ぼして、その罪に報いる絶好のチャンスだったからです。また主の預言者たちを殺害し、無実の罪でナボテを処刑した悪妻イゼベルの罪にも報いるようエヒウに使命を授けました。神は義のために迫害された者たちの貴い犠牲を覚えて、その罪に必ず報いられるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.9.1-10.ja1955

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列王紀下 9:11-16

やがてエヒウが主君の家来たちの所へ出て来ると、彼らはエヒウに言った、「変った事はありませんか。あの気違いは、なんのためにあなたの所にきたのですか」。エヒウは彼らに言った、「あなたがたは、あの人を知っています。またその言う事も知っています」。 彼らは言った、「それは違います。どうぞわれわれに話してください」。そこでエヒウは言った、「彼はこうこう、わたしに告げて言いました、『主はこう仰せられる、わたしはあなたに油を注いで、イスラエルの王とする』」。 すると彼らは急いで、おのおの衣服をとり、それを階段の上のエヒウの下に敷き、ラッパを吹いて「エヒウは王である」と言った。 こうしてニムシの子であるヨシャパテの子エヒウはヨラムにそむいた。(ヨラムはイスラエルをことごとく率いて、ラモテ・ギレアデでスリヤの王ハザエルを防いだが、 ヨラム王はスリヤの王ハザエルと戦った時に、スリヤびとに負わされた傷をいやすため、エズレルに帰っていた。)エヒウは言った、「もしこれがあなたがたの本心であるならば、ひとりもこの町から忍び出て、これをエズレルに告げてはならない」。 そしてエヒウは車に乗ってエズレルへ行った。ヨラムがそこに伏していたからである。またユダの王アハジヤはヨラムを見舞うために下っていた。

預言者から油注がれたエヒウが軍事会議に戻ると、ヨラム王の家来たちからかの預言者は何を告げたのかと問われ、エヒウに託された使命を告げると、その場にいた人々はエヒウをイスラエルの王として認め、着ていた服を敷き、ラッパを吹いて王の就任式を行いました。エヒウは彼らに、本心から自分をイスラエルの王と認めるならば、この知らせをエズレルにいるヨラムに密告しないようにと釘を刺しました。クーデターがアヒヤに知られたら彼を滅ぼす好機を失うからです。そしてエヒウはヨラムが療養しているエズレルに急行します。このように神の時は突然、一刻を争うかたちで訪れます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.9.11-16.ja1955

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列王紀下 9:17-21

さてエズレルのやぐらに、ひとりの物見が立っていたが、エヒウの群衆が来るのを見て、「群衆が見える」と言ったので、ヨラムは言った、「ひとりを馬に乗せてつかわし、それに会わせて『平安ですか』と言わせなさい」。 そこでひとりが馬に乗って行き、彼に会って言った、「王はこう仰せられます、『平安ですか』」。エヒウ言った、「あなたは平安となんの関係がありますか。わたしのあとについてきなさい」。物見はまた告げて言った、「使者は彼らの所へ行きましたが、帰ってきません」。 そこで再び人を馬でつかわしたので、彼らの所へ行って言った、「王はこう仰せられます、『平安ですか』」。エヒウは答えて言った、「あなたは平安となんの関係がありますか。わたしのあとについてきなさい」。 物見はまた告げて言った、「彼も、彼らの所へ行きましたが帰ってきません。あの車の操縦はニムシの子エヒウの操縦するのに似て、猛烈な勢いで操縦して来ます」。 そこでヨラムが「車を用意せよ」と言ったので、車を用意すると、イスラエルの王ヨラムと、ユダの王アハジヤは、おのおのその車で出て行った。すなわちエヒウに会うために出ていって、エズレルびとナボテの地所で彼に会った。

ヨラムが滞在していたエズレルでは、物見やぐらの番人が、エヒウを先頭に群衆が猛烈な勢いで突進してくるのを見つけました。そこでヨラムは、スリヤとの戦いの最前線から最新情報を知らせにきたのだろうと思い、使者を遣わして平安ですか(様子に変わりないか)と問わせました。しかしヨラムは、スリヤとの戦いに何の関係があるかと答え、自分に従うようにと命じました。物見やぐらの番人は、遣わした使者が戻ってこないことを告げると、ヨラムは再び使者を遣わしましたが、先の使者と同じくエヒウに従いました。そこでエヒウから直接話を聞こうと、ヨラムとアハジヤは王の車に乗ってエヒウと会いにナボテの畑まで出向きました。このようにして神がアハブの罪に報いるお膳立てが整ったのです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.9.17-21.ja1955

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列王紀下 9:22-29

ヨラムはエヒウを見て言った、「エヒウよ、平安ですか」。エヒウは答えた、「あなたの母イゼベルの姦淫と魔術とが、こんなに多いのに、どうして平安でありえましょうか」。 その時ヨラムは車をめぐらして逃げ、アハジヤにむかって、「アハジヤよ、反逆です」と言うと、 エヒウは手に弓をひきしぼって、ヨラムの両肩の間を射たので、矢は彼の心臓を貫き、彼は車の中に倒れた。 エヒウはその副官ビデカルに言った、「彼を取りあげて、エズレルびとナボテの畑に投げ捨てなさい。かつて、わたしとあなたと、ふたり共に乗って、彼の父アハブに従ったとき、主が彼について、この預言をされたことを記憶しなさい。 すなわち主は言われた、『まことに、わたしはきのうナボテの血と、その子らの血を見た』。また主は言われた、『わたしはこの地所であなたに報復する』と。それゆえ彼を取りあげて、その地所に投げすて、主の言葉のようにしなさい」。 ユダの王アハジヤはこれを見てベテハガンの方へ逃げたが、エヒウはそのあとを追い、「彼をも撃て」と言ったので、イブレアムのほとりのグルの坂で車の中の彼を撃った。彼はメギドまで逃げていって、そこで死んだ。 その家来たちは彼を車に載せてエルサレムに運び、ダビデの町で彼の墓にその先祖たちと共に葬った。 アハブの子ヨラムの第十一年にアハジヤはユダの王となったのである。

イスラエルの王アハブの子ヨラムは、スリヤとの戦いの最前線から戻ってきたエヒウに向かい、平安ですか?と、戦況を問いました。しかしエヒウの答えは、ヨラムの母イゼベルがイスラエルに犯させた偶像礼拝の罪と悪事の数々がこれほど重いのに何が平安かと答えました。ここにきてようやくヨラムは、エヒウがクーデターを起こしたのだと気付き、車を引き返して逃亡を図り、共にいたアハジヤに謀反だと叫びましたが、エヒウが弓を力一杯引き絞って放った矢が心臓を貫き、即死しました。エヒウは副官に、かつて預言者エリヤがアハブに、無実の罪に陥れて殺したナボテの地所で報復すると預言したことを記憶しなさいと語り、ヨラムの死体をナボテの地所に投げ捨てるように命じました。盟友ヨラムの死を目の当たりにしたユダの王アハジヤは逃亡を図りましたが、エヒウは追撃して討ち取るようにと命じ、車に乗った彼を撃ったため、メギドまで逃げたところでアハジヤも息絶えました。このようにして、イスラエル王国とユダ王国を偶像礼拝の罪で満たしたアハブの血を引く王はあっけなく滅ぼされたのです。神の預言は一言も廃ることなく、罪の支払う報酬は死である、との神の言葉は真実です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.9.22-29.ja1955

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列王紀下 9:30-37

エヒウがエズレルにきた時、イゼベルはそれを聞いて、その目を塗り、髪を飾って窓から望み見たが、 エヒウが門にはいってきたので、「主君を殺したジムリよ、無事ですか」と言った。 するとエヒウは顔をあげて窓にむかい、「だれか、わたしに味方する者があるか。だれかあるか」と言うと、二、三人の宦官がエヒウを望み見たので、 エヒウは「彼女を投げ落せ」と言った。彼らは彼女を投げ落したので、その血が壁と馬とにはねかかった。そして馬は彼女を踏みつけた。 エヒウは内にはいって食い飲みし、そして言った、「あののろわれた女を見、彼女を葬りなさい。彼女は王の娘なのだ」。 しかし彼らが彼女を葬ろうとして行って見ると、頭蓋骨と、足と、たなごころのほか何もなかったので、 帰って、彼に告げると、彼は言った、「これは主が、そのしもべ、テシベびとエリヤによってお告げになった言葉である。すなわち『エズレルの地で犬がイゼベルの肉を食うであろう。 イゼベルの死体はエズレルの地で、糞土のように野のおもてに捨てられて、だれも、これはイゼベルだ、と言うことができないであろう』」。

イスラエルの王ヨラムとユダの王アハジヤがエヒウに討ち取られたと知ったイゼベルは、化粧をして皇太后としての尊厳を保とうとして、エヒウに向かい、主君殺しのジムリと汚名を着せて罵倒しました。しかしエヒウはイゼベルの言葉を無視し、イゼベルに仕える者に向かって、自分に味方する者はないかと声を上げると、数人の宦官がエヒウの言葉に従ってイゼベルを窓から投げ落とし、地に墜ちたイゼベルを馬が踏みつけて殺害しました。しばらく経ってエヒウが、シドンの王族出身のイゼベルを憐れんで葬ろうとしましたが、そのときにはすでに野犬がイゼベルの死体を食い散らかし、頭蓋骨と足と腕の骨しか残っていない状態でした。これもまたエリヤがイゼベルの最期を預言した通りの結果となりました。ヨラムも、イゼベルも、誰一人として味方する家臣もなく、謀反を起こしたエヒウに従ったことから、アハブ一族がどれほど人望がなかったかがわかります。神を捨てる者は、人からも捨てられます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.9.30-37.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/30

2020-04-30 05:30:51 | 今日の聖句
イザヤ書 41:10 新共同訳

恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。 たじろぐな、わたしはあなたの神。 勢いを与えてあなたを助け わたしの救いの右の手であなたを支える。

困難や試練に遭うときも、私たちは決して孤独ではありません。むしろ、そのようなときこそ天地万物の造り主なる神が共にいて私たちを助け、支えてくださいます。御臨在くださる主の力強い御手を背後に感じつつ、雄々しく力強く大胆に勝利の人生を歩ませていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/isa.41.10.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/29

2020-04-29 12:10:44 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 8:1-6

エリシャはかつて、その子を生きかえらせてやった女に言ったことがある。「あなたは、ここを立って、あなたの家族と共に行き、寄留しようと思う所に寄留しなさい。主がききんを呼び下されたので、七年の間それがこの地に臨むから」。 そこで女は立って神の人の言葉のようにし、その家族と共に行ってペリシテびとの地に七年寄留した。 七年たって後、女はペリシテびとの地から帰ってきて、自分の家と畑のために王に訴えようと出ていった。 時に王は神の人のしもべゲハジにむかって「エリシャがしたもろもろの大きな事をわたしに話してください」と言って、彼と物語っていた。 すなわちエリシャが死人を生きかえらせた事を、ゲハジが王と物語っていたとき、その子を生きかえらせてもらった女が、自分の家と畑のために王に訴えてきたので、ゲハジは言った、「わが主、王よ、これがその女です。またこれがその子で、エリシャが生きかえらせたのです」。 王がその女に尋ねると、彼女は王に話したので、王は彼女のためにひとりの役人に命じて言った、「すべて彼女に属する物、ならびに彼女がこの地を去った日から今までのその畑の産物をことごとく彼女に返しなさい」。

この記事は列王記下4章に起こった奇跡の続編ともいえるエピソードです。預言者エリシャを手厚くもてなし、その結果子どもを授かり、その子が急病で死んでしまったときも奇跡によって生き返らせてもらったシュネムの婦人は、イスラエルに飢饉が起こるので7年間他国に避難するようにとのエリシャの勧めに応じてペリシテ人の地に寄留しました。飢饉が収まって7年後に帰国すると、かつての自分たちの所有地は人手に渡っていました。そこで王の下に訴えに出たその日、ヨラム王はかつてのエリシャの僕ゲハジに、エリシャが行った奇跡の数々を聞かせてほしいと呼び出していて、ちょうどシュネムの女性のその息子のよみがえりの話をしていたそのときに、本人が王の前に訴えてきたのです。そこでヨラム王はシュネムの女性の所領地だけでなく、7年分の収穫も彼女に帰すようにとの命令を下したのです。神の僕の必要を満たし、その言葉に聞き従う者に対しては、神が必ず顧みて、ちょうど良いタイミングで祝福してくださいますから、私たちもまた神に仕える献身者を精一杯支える信徒となるべきです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.8.1-6.ja1955

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列王紀下 8:7-15

さてエリシャはダマスコに来た。時にスリヤの王ベネハダデは病気であったが、「神の人がここに来た」と告げる者があったので、 王はハザエルに言った、「贈り物を携えて行って神の人を迎え、彼によって主に『わたしのこの病気はなおりましょうか』と言って尋ねなさい」。 そこでハザエルは彼を迎えようと、ダマスコのもろもろの良い物をらくだ四十頭に載せ、贈り物として携え行き、エリシャの前に立って言った、「あなたの子、スリヤの王ベネハダデがわたしをあなたにつかわして、『わたしのこの病気はなおりましょうか』と言わせています」。 エリシャは彼に言った、「行って彼に『あなたは必ずなおります』と告げなさい。ただし主はわたしに、彼が必ず死ぬことを示されました」。 そして神の人がひとみを定めて彼の恥じるまでに見つめ、やがて泣き出したので、 ハザエルは言った、「わが主よ、どうして泣かれるのですか」。エリシャは答えた、「わたしはあなたがイスラエルの人々にしようとする害悪を知っているからです。すなわち、あなたは彼らの城に火をかけ、つるぎをもって若者を殺し、幼な子を投げうち、妊娠の女を引き裂くでしょう」。 ハザエルは言った、「しもべは一匹の犬にすぎないのに、どうしてそんな大きな事をすることができましょう」。エリシャは言った、「主がわたしに示されました。あなたはスリヤの王となるでしょう」。 彼がエリシャのもとを去って、主君のところへ行くと、「エリシャはあなたになんと言ったか」と尋ねられたので、「あなたが必ずなおるでしょうと、彼はわたしに告げました」と答えた。 しかし翌日になってハザエルは布を取って水に浸し、それをもって王の顔をおおったので、王は死んだ。ハザエルは彼に代って王となった。

事ある毎にイスラエルに敵対し、しばしば攻め囲んだ害を及ぼしたスリヤの王ベネハダデでしたが、自らが病にかかるとちょうどダマスコに来ていた預言者エリシャに使者を送り、らくだ40頭もの贈り物を携えて歓迎し、この病は治るものかと尋ねさせました。エリシャは使者としてやって来た家臣のハザエルに対し、ベネハダデの問いに対しては「あなたは必ず治る」と答えるように告げると、ハザエルの瞳を見つめて涙を流しました。その理由をハザエルが問うと、エリシャは、あなたがイスラエルに甚大な被害を及ぼす者となるからだと答え、更に、あなたはスリヤの王となると告げました。ハザエルは帰還すると、王ベネハダデにはエリシャの言葉通り病は治ると答えましたが、翌日ベネハダデの顔を水に濡れた布で覆って窒息死させ、自らスリヤの王となりました。王に仕える忠実な家臣が、急に態度を変え、暗殺を企てて自ら王になるとは実に不思議ですが、これもすべて神がハザエルを用いてイスラエルの罪に報いるためのご計画の内にありました。ちなみにハザエルという名前は、見るという単語ハーザーと神を意味するエルという単語からなり、神を見る人、という意味になります。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.8.7-15.ja1955

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列王紀下 8:16-24

イスラエルの王アハブの子ヨラムの第五年に、ユダの王ヨシャパテの子ヨラムが位についた。 彼は王となったとき三十二歳で、八年の間エルサレムで世を治めた。 彼はアハブの家がしたようにイスラエルの王たちの道に歩んだ。アハブの娘が彼の妻であったからである。彼は主の目の前に悪をおこなったが、 主はしもべダビデのためにユダを滅ぼすことを好まれなかった。すなわち主は彼とその子孫に常にともしびを与えると、彼に約束されたからである。 ヨラムの世にエドムがそむいてユダの支配を脱し、みずから王を立てたので、 ヨラムはすべての戦車を従えてザイルにわたって行き、その戦車の指揮官たちと共に、夜のうちに立ちあがって、彼を包囲しているエドムびとを撃った。しかしヨラムの軍隊は天幕に逃げ帰った。 エドムはこのようにそむいてユダの支配を脱し、今日に至っている。リブナもまた同時にそむいた。 ヨラムのその他の事績および彼がしたすべての事は、ユダの歴代志の書にしるされているではないか。 ヨラムはその先祖たちと共に眠って、ダビデの町にその先祖たちと共に葬られ、その子アハジヤが代って王となった。

ユダの王ヨシャパテは、神の御心に適う善王でしたが、不思議なことにイスラエル最悪の王アハブと非常に仲が良く、自らの子の名前をアハブの子と同じヨラムと名付け、更にアハブとイゼベルの間に生まれた娘アタリヤをヨラムの妻として迎えました。そのためヨシャパテの跡を継いだヨラムは母の教えに従ってユダの国にバアル信仰を行わせ、甚だしい悪を重ねました。しかし主はダビデとの約束の故にその子孫を絶ち滅ぼすことを好まれず、ヨラムの治世にエドムを反逆させて懲らしめ、ダビデ王朝の中に入ったアハブの血筋のみを絶やすことでユダ王国を顧みられました。神は約束を守られるお方であると同時に、罪は裁かずにはおられないお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.8.16-24.ja1955

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列王紀下 8:25-29

イスラエルの王アハブの子ヨラムの第十二年にユダの王ヨラムの子アハジヤが位についた。 アハジヤは王となったとき二十二歳で、エルサレムで一年世を治めた。その母は名をアタリヤと言って、イスラエルの王オムリの孫娘であった。 アハジヤはまたアハブの家の道に歩み、アハブの家がしたように主の目の前に悪をおこなった。彼はアハブの家の婿であったからである。 彼はアハブの子ヨラムと共に行って、スリヤの王ハザエルとラモテ・ギレアデで戦ったが、スリヤびとらはヨラムに傷を負わせた。 ヨラム王はそのスリヤの王ハザエルと戦うときにラマでスリヤびとに負わされた傷をいやすため、エズレルに帰ったが、ユダの王ヨラムの子アハジヤはアハブの子ヨラムが病んでいたので、エズレルに下って彼をおとずれた。

北イスラエル王国と南王国に、同じ時代に同じ名前の王がいたため、ややこしいですが、ユダの王ヨラムは32歳で王となり、8年間世を治めて40歳で死に、その子アハジヤが王位を継ぎました。しかしアハジヤは、母親であるアハブの娘アタリヤの悪しき影響力の下で育ったため、アハブの悪しき道、すなわちバアル信仰を更に盛大に行い、その王位はたった一年で幕を閉じることとなりました。その身を滅ぼすきっかけとなったのが、伯父に当たるイスラエルの王ヨラムと共に、スリヤの王となったハザエルと戦うために出陣し、そのとき負傷したヨラムを見舞うためにエズレルに出向いたことでした。悪しき者と行動を共にすると、滅びを招くこととなります。また、妻、そして母親の悪しき影響力は、これほどまでに甚大な害を及ぼすものですから、結婚相手を選ぶに際しては細心の注意を払わなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.8.25-29.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/29

2020-04-29 05:20:30 | 今日の聖句
詩編 56:4 新共同訳

「恐れをいだくとき
 わたしはあなたに依り頼みます。」

自分の力ではどうにもならないとき、先の見えない不安に駆られるとき、人は心に恐れを抱きます。天地万物を統べ治められる主、歴史をも手の内に握っておられる全知全能なる神に寄り頼み、絶望の淵から救い出していただいて、恐れから平安に転換し、未来に希望を抱く私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.56.4.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/28

2020-04-28 12:20:45 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 7:1-2

エリシャは言った、「主の言葉を聞きなさい。主はこう仰せられる、『あすの今ごろサマリヤの門で、麦粉一セアを一シケルで売り、大麦二セアを一シケルで売るようになるであろう』」。 時にひとりの副官すなわち王がその人の手によりかかっていた者が神の人に答えて言った、「たとい主が天に窓を開かれても、そんな事がありえましょうか」。エリシャは言った、「あなたは自分の目をもってそれを見るであろう。しかしそれを食べることはなかろう」。

スリヤの大軍に包囲され、極度の飢餓状態に陥った責任をエリシャに押しつけて処刑するために遣わされたイスラエルの王の使者に、明日の今頃、首都サマリヤの門で、小麦粉も大麦も安価に手に入るようになるとエリシャは預言しました。するとイスラエルの王が信頼を寄せていた副官が、たとい神が天の窓を開いたとしてもそんなことはあり得ないと答えたため、エリシャは彼に、この預言の成就を自分の目で見るが、実際に自分では食べられないと宣告しました。神の言葉を侮る者は、預言が実現しても自らの身をもって味わうことはできなくなってしまいます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.7.1-2.ja1955

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列王紀下 7:3-9

さて町の門の入口に四人の重い皮膚病の患者がいたが、彼らは互に言った、「われわれはどうしてここに座して死を待たねばならないのか。 われわれがもし町にはいろうといえば、町には食物が尽きているから、われわれはそこで死ぬであろう。しかしここに座していても死ぬのだ。いっその事、われわれはスリヤびとの陣営へ逃げて行こう。もし彼らがわれわれを生かしておいてくれるならば、助かるが、たといわれわれを殺しても死ぬばかりだ」。 そこで彼らはスリヤびとの陣営へ行こうと、たそがれに立ちあがったが、スリヤびとの陣営のほとりに行って見ると、そこにはだれもいなかった。 これは主がスリヤびとの軍勢に戦車の音、馬の音、大軍の音を聞かせられたので、彼らは互に「見よ、イスラエルの王がわれわれを攻めるために、ヘテびとの王たちおよびエジプトの王たちを雇ってきて、われわれを襲うのだ」と言って、 たそがれに立って逃げ、その天幕と、馬と、ろばを捨て、陣営をそのままにしておいて、命を全うしようと逃げたからである。 そこで重い皮膚病の患者たちは陣営のほとりに行き、一つの天幕にはいって食い飲みし、そこから金銀、衣服を持ち出してそれを隠し、また来て、他の天幕に入り、そこからも持ち出してそれを隠した。 そして彼らは互に言った、「われわれのしている事はよくない。きょうは良いおとずれのある日であるのに、黙っていて、夜明けまで待つならば、われわれは罰をこうむるであろう。さあ、われわれは行って王の家族に告げよう」。

その頃、イスラエルの門の入口には、4人の重い皮膚病人たちが座り込んでいました。彼らは重い皮膚病のために門の中に入ることが許されていなかったため、町から出る食料の残骸で食いつないでいましたが、それすらも絶たれ、このまま死を待つくらいならばスリヤ軍に投降して生き抜こうと考え、夕方になってスリヤの陣営に向かったところ、もぬけの殻となっていました。それは主がスリヤの軍勢に戦車や馬など大軍が近付いてくる音を聞かせ、エジプトからの援軍が来たと思わせたため、スリヤの兵士は軍備品をすべて残したまま一目散に逃げ去ったのでした。そこで重い皮膚病の患者たちは、スリヤ軍が置き去りにした食料を腹一杯に食べ、金銀や衣服を略奪して自分の家に隠し、再び戻ってきたところで、サマリヤの人々が皆、死ぬばかりとなっているのに、自分たちだけ恩恵にあずかるのは良くないと思い直し、王に報告しようと決意しました。彼らはイスラエルの人々のいのちを救う良き訪れを伝える者となったのです。私たちも永遠のいのちに与る福音の良き知らせを、自分たちだけで独り占めしてとどめることなく、すべての人に伝える福音の使者としての使命を果たす者でありたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.7.3-9.ja1955

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列王紀下 7:10-16

そこで彼らは来て、町の門を守る者を呼んで言った、「わたしたちがスリヤびとの陣営に行って見ると、そこにはだれの姿も見えず、また人声もなく、ただ、馬とろばがつないであり、天幕はそのままでした」。 そこで門を守る者は呼ばわって、それを王の家族のうちに知らせた。 王は夜のうちに起きて、家来たちに言った、「スリヤびとがわれわれに対して図っている事をあなたがたに告げよう。彼らは、われわれの飢えているのを知って、陣営を出て野に隠れ、『イスラエルびとが町を出たら、いけどりにして、町に押し入ろう』と考えているのだ」。 家来のひとりが答えて言った、「人々に、ここに残っている馬のうち五頭を連れてこさせてください。ここに残っているこれらの人々は、すでに滅びうせたイスラエルの全群衆と同じ運命にあうのですから。わたしたちは人をやってうかがわせましょう」。 そこで彼らはふたりの騎兵を選んだ。王はそれをつかわし、「行って見よ」と言って、スリヤびとの軍勢のあとをつけさせたので、 彼らはそのあとを追ってヨルダンまで行ったが、道にはすべて、スリヤびとがあわてて逃げる時に捨てていった衣服と武器が散らばっていた。その使者は帰ってきて、これを王に告げた。 そこで民が出ていって、スリヤびとの陣営をかすめたので、麦粉一セアは一シケルで売られ、大麦二セアは一シケルで売られ、主の言葉のとおりになった。

スリヤが資金も兵糧もすべて残したまま全軍逃亡したとの知らせを告げに来た4人の重い皮膚病人たちの言葉を聞いた王ヨラムは、それは撤退したと見せかけて籠城する自分たちをおびき出すスリヤの策略ではないかと疑いましたが、このまま籠城しても死を待つのみだから、試しに2人の騎兵を偵察に出してはどうかとの家臣の言葉を受け入れ、ヨルダンまで探りに向かったところ、大慌てでスリヤ軍が逃亡した痕跡しか残っていなかったため、その旨、王に報告しました。スリヤ軍の逃亡と安全が確認されたことを受けて、サマリヤに籠城していた一般市民は先を争うように城から出て、スリヤ軍が置き去りにした食料を奪い取りに出たため、エリシャが預言した通り、小麦粉も大麦も安価で売られるようになりました。神の福音はにわかには信じたい、何か裏があるのではないかと思わせるほど対価もない実に気前の良い話ですが、疑わずに信じる者だけが、信じて行動に移す者だけが、無償で救いを得ることのできる、一方的な神の恵みです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.7.10-16.ja1955

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列王紀下 7:17-20

王は自分がその人の手によりかかっていた、あの副官を立てて門を管理させたが、民は門で彼を踏みつけたので、彼は死んだ。すなわち、王が神の人のところに下ってきた時、神の人が言ったとおりであった。 これは神の人が王にむかって、「あすの今ごろ、サマリヤの門で大麦二セアを一シケルで売り、麦粉一セアを一シケルで売るようになるであろう」と言ったときに、 その副官が神の人に答えて、「たとい主が天に窓を開かれても、そんな事がありえようか」と言ったからである。そのとき神の人は「あなたは自分の目をもってそれを見るであろう。しかしそれを食べることはなかろう」と言ったが、 これはそのとおり彼に臨んだ。すなわち民が門で彼を踏みつけたので彼は死んだ。

イスラエルの民がこぞってスリヤ軍が置き去りにした食料を求めてサマリヤの門に押し掛けたため、王は警備のために、先にエリシャの言葉を信じようともしなかった副官を遣わしましたが、人々が余りにも大挙して雪崩を打って押し寄せたため、副官は人々に踏みつぶされて、命を落としてしまいました。彼はエリシャの言葉通り、明日の今頃には食料が安価で手に入るようになるとの預言が成就したことを確かにその目で見ましたが、自らはその恩恵に与ることなく、死んでしまいました。神の御言葉を否定し信じようともしない者は、信じた者がその祝福を豊かに受ける様を目にしながら、その身に受けることなくただ滅びるだけの憂き目に遭うことになりますから、私たちは賢い選択をしなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.7.17-20.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/28

2020-04-28 06:30:05 | 今日の聖句
箴言 16:3

あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。

人がどれほど努力を重ねても、自分の思い通りの人生を歩むことはなかなかできません。全知全能なる神、この世の歴史を司られる主にすべてを委ね、神の御心に適う生涯を送ることをわが喜びとする私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/pro.16.3.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/27

2020-04-27 17:10:25 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 6:1-7

さて預言者のともがらはエリシャに言った、「わたしたちがあなたと共に住んでいる所は狭くなりましたので、 わたしたちをヨルダンに行かせ、そこからめいめい一本ずつ材木を取ってきて、わたしたちの住む場所を造らせてください」。エリシャは言った、「行きなさい」。 時にそのひとりが、「どうぞあなたも、しもべらと一緒に行ってください」と言ったので、エリシャは「行きましょう」と答えた。 そしてエリシャは彼らと一緒に行った。彼らはヨルダンへ行って木を切り倒したが、 ひとりが材木を切り倒しているとき、おのの頭が水の中に落ちたので、彼は叫んで言った。「ああ、わが主よ。これは借りたものです」。 神の人は言った、「それはどこに落ちたのか」。彼がその場所を知らせると、エリシャは一本の枝を切り落し、そこに投げ入れて、そのおのの頭を浮ばせ、 「それを取りあげよ」と言ったので、その人は手を伸べてそれを取った。

エリヤは自分自身のことを、他の預言者たちが殺害されて、ただ一人だけ残った神の預言者だと自称していましたが、エリシャには預言者のともがら、すなわち仲間たちがいました。そしてエリシャは預言者学校を運営して後継者を育成していたとも言われています。その預言者学校が手狭になったため、ヨルダン川流域に生えている木を切り倒し、材木を運んで建て直すことを計画し、エリシャにも同行を依頼しました。エリシャはどんな奉仕も選り好みすることなく、自ら汗水流して働く人でした。私たちもそのような態度で奉仕に携わりたいと願います。そんな中、突然のアクシデントがエリシャたちを襲います。なんと木を切り倒すために借りてきた斧の刃先が抜け落ちて、川の中に落ちてしまったのです。借りたものを返せないときは、必ず償わなければなりません。しかし預言者学校にはそんな経済的余裕はありません。するとエリシャは一本の枝を切り、斧が落ちた辺りに投げ入れると、川底に落ちた斧の刃先にはまり、浮き上がってきたところを回収することができました。主は神に仕える者を顧み、不意の事故や失敗をも良きに変えてくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.6.1-7.ja1955

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列王紀下 6:8-17

かつてスリヤの王がイスラエルと戦っていたとき、家来たちと評議して「しかじかの所にわたしの陣を張ろう」と言うと、 神の人はイスラエルの王に「あなたは用心して、この所をとおってはなりません。スリヤびとがそこに下ってきますから」と言い送った。 それでイスラエルの王は神の人が自分に告げてくれた所に人をつかわし、警戒したので、その所でみずからを防ぎえたことは一、二回にとどまらなかった。 スリヤの王はこの事のために心を悩まし、家来たちを召して言った、「われわれのうち、だれがイスラエルの王と通じているのか、わたしに告げる者はないか」。 ひとりの家来が言った、「王、わが主よ、だれも通じている者はいません。ただイスラエルの預言者エリシャが、あなたが寝室で語られる言葉でもイスラエルの王に告げるのです」。 王は言った、「彼がどこにいるか行って捜しなさい。わたしは人をやって彼を捕えよう」。時に「彼はドタンにいる」と王に告げる者があったので、 王はそこに馬と戦車および大軍をつかわした。彼らは夜のうちに来て、その町を囲んだ。 神の人の召使が朝早く起きて出て見ると、軍勢が馬と戦車をもって町を囲んでいたので、その若者はエリシャに言った、「ああ、わが主よ、わたしたちはどうしましょうか」。 エリシャは言った、「恐れることはない。われわれと共にいる者は彼らと共にいる者よりも多いのだから」。 そしてエリシャが祈って「主よ、どうぞ、彼の目を開いて見させてください」と言うと、主はその若者の目を開かれたので、彼が見ると、火の馬と火の戦車が山に満ちてエリシャのまわりにあった。

イスラエルとスリヤは、休戦したり再び敵対したりする歴史を繰り返していました。重い皮膚病が癒されたナアマンの時には比較的良好な関係を保っていましたが、このエピソードは互いに敵対関係にあったときのことです。スリヤ軍がイスラエルを攻撃しようと陣を布くと、エリシャがその動向を手に取るように把握してイスラエルの王に告げていたため、奇襲作戦もことごとく失敗に終わり、業を煮やしたスリヤの王は、誰かスパイがいるのではないかと疑いました。しかし一人の家臣がエリシャのことを告げると、スリヤの王は当時エリシャが滞在していたドタンの町に大軍を送って一夜の内に取り囲みました。翌朝エリシャの召使が外に出ると、大軍に包囲されてしまった状況に怖じ惑いましたが、エリシャがこの若者の目を開いてくださいと祈ると、霊の目が開かれて、自分たちの周りに神の軍勢が取り巻いていることを見ることができるようになりました。私たちの肉体の眼は物質的な世界しか見ることができませんが、信仰者が持つことのできる霊の目が開かれると、神の完全な守りの御手が私たちを取り巻いていることを確かに見ることができます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.6.8-17.ja1955

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列王紀下 6:18-23

スリヤびとがエリシャの所に下ってきた時、エリシャは主に祈って言った、「どうぞ、この人々の目をくらましてください」。するとエリシャの言葉のとおりに彼らの目をくらまされた。 そこでエリシャは彼らに「これはその道ではない。これはその町でもない。わたしについてきなさい。わたしはあなたがたを、あなたがたの尋ねる人の所へ連れて行きましょう」と言って、彼らをサマリヤへ連れて行った。 彼らがサマリヤにはいったとき、エリシャは言った、「主よ、この人々の目を開いて見させてください」。主は彼らの目を開かれたので、彼らが見ると、見よ、彼らはサマリヤのうちに来ていた。 イスラエルの王は彼らを見て、エリシャに言った、「わが父よ、彼らを撃ち殺しましょうか。彼らを撃ち殺しましょうか」。 エリシャは答えた、「撃ち殺してはならない。あなたはつるぎと弓をもって、捕虜にした者どもを撃ち殺すでしょうか。パンと水を彼らの前に供えて食い飲みさせ、その主君のもとへ行かせなさい」。 そこで王は彼らのために盛んなふるまいを設けた。彼らが食い飲みを終ると彼らを去らせたので、その主君の所へ帰った。スリヤの略奪隊は再びイスラエルの地にこなかった。

主は霊の目を開くことができるお方であると共に、肉体の目を閉ざすこともできるお方です。エリシャに向かって攻めてきたスリヤの軍勢に向かい、彼らの目を眩ましてくださいと主に祈ると、自分たちがどこにいるのかもわからぬままエリシャに導かれて北イスラエル王国の首都サマリヤまで連行され、再びエリシャが主に祈って目が開かれると、自分たちがイスラエル軍に取り囲まれていました。スリヤ軍を一網打尽にしたイスラエルの王ヨラムは、敵軍を完全に殲滅する最大のチャンスと興奮してエリシャに語りましたが、エリシャの答えは、捕虜条約を守って彼らの命を守り、むしろ手厚くもてなして、恩義を感じて戦意を喪失させるという平和的な解決方法でした。私たちの神はいのちを尊ばれるお方、平和を愛されるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.6.18-23.ja1955

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列王紀下 6:24-33

この後スリヤの王ベネハダデはその全軍を集め、上ってきてサマリヤを攻め囲んだので、 サマリヤに激しいききんが起った。すなわち彼らがこれを攻め囲んだので、ついに、ろばの頭一つが銀八十シケルで売られ、はとのふん一カブの四分の一が銀五シケルで売られるようになった。 イスラエルの王が城壁の上をとおっていた時、ひとりの女が彼に呼ばわって、「わが主、王よ、助けてください」と言ったので、 彼は言った、「もし主があなたを助けられないならば、何をもってわたしがあなたを助けることができよう。打ち場の物をもってか、酒ぶねの物をもってか」。 そして王は女に尋ねた、「何事なのですか」。彼女は答えた、「この女はわたしにむかって『あなたの子をください。わたしたちは、きょうそれを食べ、あす、わたしの子を食べましょう』と言いました。 それでわたしたちは、まずわたしの子を煮て食べましたが、次の日わたしが彼女にむかって『あなたの子をください。わたしたちはそれを食べましょう』と言いますと、彼女はその子を隠しました」。 王はその女の言葉を聞いて、衣を裂き、-王は城壁の上をとおっていたが、民が見ると、その身に荒布を着けていた- そして王は言った「きょう、シャパテの子エリシャの首がその肩の上にすわっているならば、神がどんなにでもわたしを罰してくださるように」。 さてエリシャはその家に座していたが、長老たちもきて彼と共に座した。王は自分の所から人をつかわしたが、エリシャはその使者がまだ着かないうちに長老たちに言った、「あなたがたは、この人を殺す者がわたしの首を取るために、人をつかわすのを見ますか。その使者がきたならば、戸を閉じて、内に入れてはなりません。彼のうしろに、その主君の足音がするではありませんか」。 彼がなお彼らと語っているうちに、王は彼のもとに下ってきて言った、「この災は主から出たのです。わたしはどうしてこの上、主を待たなければならないでしょうか」。

エリシャを亡き者にしようとしたのに、かえって借りを作った形になったスリヤの王ベネハダデは、イスラエルに全軍を送って首都サマリヤを包囲したため、孤立した城内は激しい飢饉に見舞われました。ロバの頭や鳩の糞さえも売られ、母親が自分の子どもを煮て食べるほどの惨状に、イスラエルの王ヨラムは、敵軍を滅ぼさなかったためにこのような原因を作ったと、エリシャに責任を押しつけ、部下に処刑命令を下しました。エリシャの元を訪れたヨラムの家臣は、この災いは主から出たのだと、エリシャを責めました。しかしイスラエルに災いが下ったのは、主があらかじめモーセを通して、もし主を捨て、他の神々に従うならば、あなたがたは自分の子を食べるようになると、レビ記に警告されていた預言が成就したのです。人は自分の思い通りになるときには、これは自分の功績だと自画自賛し、思い通りにならないと自分の悪を棚に上げて他者や神に責任を押しつける、実に身勝手な存在です。私たちは自分の犯した罪や過ちを素直に認め、神の御前にへりくだって悔い改めなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.6.24-33.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/27

2020-04-27 05:45:15 | 今日の聖句
申命記 6:5 新共同訳

「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」

神を信じるということは、全身全霊を傾けて神を愛することです。心の底から、魂込めて、力の限り、主なる神への愛を貫く私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/deu.6.5.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/26

2020-04-26 17:05:45 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 5:1-7

スリヤ王の軍勢の長ナアマンはその主君に重んじられた有力な人であった。主がかつて彼を用いてスリヤに勝利を得させられたからである。彼は大勇士であったが、重い皮膚病をわずらっていた。 さきにスリヤびとが略奪隊を組んで出てきたとき、イスラエルの地からひとりの少女を捕えて行った。彼女はナアマンの妻に仕えたが、 その女主人にむかって、「ああ、御主人がサマリヤにいる預言者と共におられたらよかったでしょうに。彼はその重い皮膚病をいやしたことでしょう」と言ったので、 ナアマンは行って、その主君に、「イスラエルの地からきた娘がこういう事を言いました」と告げると、 スリヤ王は言った、「それでは行きなさい。わたしはイスラエルの王に手紙を書きましょう」。そこで彼は銀十タラントと、金六千シケルと、晴れ着十着を携えて行った。 彼がイスラエルの王に持って行った手紙には、「この手紙があなたにとどいたならば、わたしの家来ナアマンを、あなたにつかわしたことと御承知ください。あなたに彼の重い皮膚病をいやしていただくためです」とあった。 イスラエルの王はその手紙を読んだ時、衣を裂いて言った、「わたしは殺したり、生かしたりすることのできる神であろうか。どうしてこの人は、重い皮膚病の男をわたしにつかわして、それをいやせと言うのか。あなたがたは、彼がわたしに争いをしかけているのを知って警戒するがよい」。

スリヤとイスラエルは敵対関係にありましたが、そんな敵であるはずのスリヤ軍の長ナアマンを主が用いられたと紹介しています。彼が思い皮膚病を患っていたことも、そんな彼の妻に仕える奴隷としてイスラエルから一人の少女が連れてこられていたことも、すべて主の偉大なご計画の内にあったのです。それはイスラエルにまことの神、主がおられること、その偉大な神に仕える預言者がいることを証するためだったのです。ナアマンはその少女の語る言葉を聞いて、敵国に行くための紹介状を主君である王に書いてもらったのです。これはある意味、命懸けの行動です。実際、手紙を受け取ったイスラエルの王は、難病である重い皮膚病を癒せと言いがかりをつけて戦争を起こすつもりなのかと怒りました。しかしナアマンにとっては、重い皮膚病の癒しは命と引き替えにしても解決したい切実な願いだったのです。私たちは神の御前に出るとき、命懸けの願いをもって進み出ているでしょうか。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.5.1-7.ja1955

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列王紀下 5:8-14

神の人エリシャは、イスラエルの王がその衣を裂いたことを聞き、王に人をつかわして言った、「どうしてあなたは衣を裂いたのですか。彼をわたしのもとにこさせなさい。そうすれば彼はイスラエルに預言者のあることを知るようになるでしょう」。 そこでナアマンは馬と車とを従えてきて、エリシャの家の入口に立った。 するとエリシャは彼に使者をつかわして言った、「あなたはヨルダンへ行って七たび身を洗いなさい。そうすれば、あなたの肉はもとにかえって清くなるでしょう」。 しかしナアマンは怒って去り、そして言った、「わたしは、彼がきっとわたしのもとに出てきて立ち、その神、主の名を呼んで、その箇所の上に手を動かして、重い皮膚病をいやすのだろうと思った。 ダマスコの川アバナとパルパルはイスラエルのすべての川水にまさるではないか。わたしはこれらの川に身を洗って清まることができないのであろうか」。こうして彼は身をめぐらし、怒って去った。 その時、しもべたちは彼に近よって言った、「わが父よ、預言者があなたに、何か大きな事をせよと命じても、あなたはそれをなさらなかったでしょうか。まして彼はあなたに『身を洗って清くなれ』と言うだけではありませんか」。 そこでナアマンは下って行って、神の人の言葉のように七たびヨルダンに身を浸すと、その肉がもとにかえって幼な子の肉のようになり、清くなった。

ナアマンの話を伝え聞いたエリシャは、自分の元に来させるようにとイスラエルの王に進言しました。それはとりもなおさず、イスラエルにまことの神がおられるということを、異邦人にも知らしめるためでした。エリシャの家の戸口に立ったナアマンは、顔も出さず、使いの者にヨルダン川に7度身を沈めて洗いなさいと告げさせたエリシャに怒りました。彼はエリシャ自ら出てきてナアマンの患部に触れ、神に祈って重い皮膚病を癒すのであろうと期待していたからです。私たちは時折、自分の期待通りに物事が進まないと、神にさえも怒りを発するような過ちを犯してしまいがちですから注意が必要です。そんなナアマンに、もっと難しいことをしなさいと言われたらしたでしょうと、ナアマンの過ちをいさめる部下がいたこと、そして部下たちの進言を聞く耳をナアマンが持っていたことはさいわいでした。ナアマンがヨルダン川に7度その身を洗うと、重い皮膚病は癒されました。一見、馬鹿馬鹿しいと思えるようなことでさえも、神の御言葉に愚直に聞き従うことこそが、真の救いを得るための秘訣です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.5.8-14.ja1955

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列王紀下‬ ‭5:15-19a

彼はすべての従者を連れて神の人のもとに帰ってきて、その前に立って言った、「わたしは今、イスラエルのほか、全地のどこにも神のおられないことを知りました。それゆえ、どうぞ、しもべの贈り物を受けてください」。 エリシャは言った、「わたしの仕える主は生きておられる。わたしは何も受けません」。彼はしいて受けさせようとしたが、それを拒んだ。 そこでナアマンは言った、「もしお受けにならないのであれば、どうぞ騾馬に二駄の土をしもべにください。これから後しもべは、他の神には燔祭も犠牲もささげず、ただ主にのみささげます。 どうぞ主がこの事を、しもべにおゆるしくださるように。すなわち、わたしの主君がリンモンの宮にはいって、そこで礼拝するとき、わたしの手によりかかることがあり、またわたしもリンモンの宮で身をかがめることがありましょう。わたしがリンモンの宮で身をかがめる時、どうぞ主がその事を、しもべにおゆるしくださるように」。 エリシャは彼に言った、「安んじて行きなさい」。

エリシャの言葉通りヨルダン川に7度身を浸して重い皮膚病が癒されたナアマンは、改めてエリシャの元を訪れ、癒しの感謝として贈り物を捧げようとしましたが、エリシャは固く拒みました。なぜならエリシャは報酬のために癒しの奇跡を行ったのではなく、イスラエルにまことの神がいますことを証するために癒しを行ったからでした。ただで受けたのだからただで施しなさいと主イエスが弟子たちを遣わした言葉と同じです。そこでナアマンは、スリヤに帰国後もただ主だけを礼拝しますと宣言し、主のための祭壇を築くためにイスラエルの土を持ち帰らせてほしいと申し出ました。ただスリヤの王に仕える身ゆえ、王が偶像の神々に犠牲を捧げるときに同席せざるを得ないことはご容赦いただきたいと告げると、エリシャは安心しなさいと答えました。イスラエルの国が偶像礼拝の罪を犯し続けて悔い改めなかったのに、異邦人が主こそまことの神と信じて罪を悔い改め、その身がきよめられたことは、異邦人の時代と呼ばれる現代にも通じるものがあります。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.5.15-19.ja1955

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列王紀下 5:19b-27

ナアマンがエリシャを離れて少し行ったとき、 神の人エリシャのしもべゲハジは言った、「主人はこのスリヤびとナアマンをいたわって、彼が携えてきた物を受けなかった。主は生きておられる。わたしは彼のあとを追いかけて、彼から少し、物を受けよう」。 そしてゲハジはナアマンのあとを追ったが、ナアマンは自分のあとから彼が走ってくるのを見て、車から降り、彼を迎えて、「変った事があるのですか」と言うと、 彼は言った、「無事です。主人がわたしをつかわして言わせます、『ただいまエフライムの山地から、預言者のともがらのふたりの若者が、わたしのもとに来ましたので、どうぞ彼らに銀一タラントと晴れ着二着を与えてください』」。 ナアマンは、「どうぞ二タラントを受けてください」と言って彼にしい、銀二タラントを二つの袋に入れ、晴れ着二着を添えて、自分のふたりのしもべに渡したので、彼らはそれを負ってゲハジの先に立って進んだが、 彼は丘にきたとき、それを彼らの手から受け取って家のうちにおさめ、人々を送りかえしたので、彼らは去った。 彼がはいって主人の前に立つと、エリシャは彼に言った、「ゲハジよ、どこへ行ってきたのか」。彼は言った、「しもべはどこへも行きません」。 エリシャは言った、「あの人が車をはなれて、あなたを迎えたとき、わたしの心はあなたと一緒にそこにいたではないか。今は金を受け、着物を受け、オリブ畑、ぶどう畑、羊、牛、しもべ、はしためを受ける時であろうか。 それゆえ、ナアマンの重い皮膚病はあなたに着き、ながくあなたの子孫に及ぶであろう」。彼がエリシャの前を出ていくとき、重い皮膚病が発して雪のように白くなっていた。

重い皮膚病を癒されたナアマンからの贈り物を受け取らなかったエリシャの僕ゲハジは、欲に目がくらんで帰路に就いたナアマン一行を追いかけて、遠方から到着した預言者仲間への贈り物となる金品をいただきたいと嘘をついて、ナアマンから晴れ着2着と金2タラントを受け取り、自分の家に隠しました。しかしゲハジの虚偽を、神が見逃すはずがありません。何食わぬ顔で戻ってきたゲハジに、エリシャはどこに行ってきたのかと問いましたが、ゲハジはシラを切ったため、ナアマンから離れた重い皮膚病を身に負う結果になってしまいました。人は欲望に弱く罪を犯してしまいやすい存在ですが、神はそんな私たちの弱さをよくご存じで、悔い改めのチャンスを与えてくださるお方です。しかし悔い改めを拒む者は、神の厳しい裁きを免れることはできません。最も重い罪は、罪を認めないことです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.5.19-27.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/26

2020-04-26 06:00:40 | 今日の聖句
ヨハネによる福音書 16:33 新共同訳

「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」

ご自身の受難について弟子たちに真理を伝えた主イエスは、十字架の苦難により私たちに死と裁きを免れさせてくださいました。この世と罪とに勝利された主イエスの偉大な救いの御業に与り、神との平和を得させていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/jhn.16.33.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/25

2020-04-25 23:15:25 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 4:1-7

預言者のともがらの、ひとりの妻がエリシャに呼ばわって言った、「あなたのしもべであるわたしの夫が死にました。ごぞんじのように、あなたのしもべは主を恐れる者でありましたが、今、債主がきて、わたしのふたりの子供を取って奴隷にしようとしているのです」。 エリシャは彼女に言った、「あなたのために何をしましょうか。あなたの家にどんな物があるか、言いなさい」。彼女は言った、「一びんの油のほかは、はしための家に何もありません」。 彼は言った、「ほかへ行って、隣の人々から器を借りなさい。あいた器を借りなさい。少しばかりではいけません。 そして内にはいって、あなたの子供たちと一緒に戸の内に閉じこもり、そのすべての器に油をついで、いっぱいになったとき、一つずつそれを取りのけておきなさい」。 彼女は彼を離れて去り、子供たちと一緒に戸の内に閉じこもり、子供たちの持って来る器に油をついだ。 油が満ちたとき、彼女は子供に「もっと器を持ってきなさい」と言ったが、子供が「器はもうありません」と言ったので、油はとまった。 そこで彼女は神の人のところにきて告げたので、彼は言った、「行って、その油を売って負債を払いなさい。あなたと、あなたの子供たちはその残りで暮すことができます」。

エリヤは主に国王や政治、偽預言者との対決などの場で活躍することが多い預言者でしたが、エリシャはもっと身近な、一般の人々との関わりの中で共に働く預言者でした。エリシャは貧しい人、困っている人の味方となって多くの奇跡を行ったことから、イエス様の予表ともいわれます。それらのエピソードが今日の箇所に記されています。借金のかたに子どもを奴隷として人身売買しなければならないほどに貧しかった預言者の妻がその窮状を訴えると、エリシャは手に入るだけの器を集めさせてそれぞれに油を満たし、その売った代金で借金を返済することができるようにしました。自分の持てるものすべてを主の御前に差し出すとき、主はその中に油(聖霊の賜物)を満たして、自らのいのちを救うことができるようにしてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.4.1-7.ja1955

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列王紀下 4:8-17

ある日エリシャはシュネムへ行ったが、そこにひとりの裕福な婦人がいて、しきりに彼に食事をすすめたので、彼はそこを通るごとに、そこに寄って食事をした。 その女は夫に言った、「いつもわたしたちの所を通るあの人は確かに神の聖なる人です。 わたしたちは屋上に壁のある一つの小さいへやを造り、そこに寝台と机といすと燭台とを彼のために備えましょう。そうすれば彼がわたしたちの所に来るとき、そこに、はいることができます」。 さて、ある日エリシャはそこにきて、そのへやにはいり、そこに休んだが、 彼はそのしもべゲハジに「このシュネムの女を呼んできなさい」と言った。彼がその女を呼ぶと、彼女はきてエリシャの前に立ったので、 エリシャはゲハジに言った、「彼女に言いなさい、『あなたはこんなにねんごろに、わたしたちのために心を用いられたが、あなたのためには何をしたらよいでしょうか。王または軍勢の長にあなたの事をよろしく頼むことをお望みですか』」。彼女は答えて言った、「わたしは自分の民のうちに住んでいます」。 エリシャは言った、「それでは彼女のために何をしようか」。ゲハジは言った、「彼女には子供がなく、その夫は老いています」。 するとエリシャが「彼女を呼びなさい」と言ったので、彼女を呼ぶと、来て戸口に立った。 エリシャは言った、「来年の今ごろ、あなたはひとりの子を抱くでしょう」。彼女は言った、「いいえ、わが主よ、神の人よ、はしためを欺かないでください」。 しかし女はついに身ごもって、エリシャが彼女に言ったように、次の年のそのころに子を産んだ。

第二の奇跡は、シュネムの裕福な女性に関する個人的な出来事です。彼女はエリシャを神の預言者として手厚くもてなしました。そのお礼にエリシャはどのようにして報いようかと問いましたが、物質的、社会的必要はすべて満たされていました。唯一、彼女が満たされていなかったものは、子がいなかったことでした。子どもは神様からの授かり物ですから、いかに裕福であっても自分の意志だけでは生まれません。また当時の女性にとって、跡継ぎとなる子がいないことは神の祝福がないと思われていたため、切実な問題でした。そこでエリシャは彼女に、来年の今頃に子が産まれると預言し、果たしてその通りとなりました。主は神の僕に親切を尽くす者を憐れんで、その人にとって本当に必要なものを授けてくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.4.8-17.ja1955

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列王紀下 4:18-37

その子が成長して、ある日、刈入れびとの所へ出ていって、父のもとへ行ったが、 父にむかって「頭が、頭が」と言ったので、父はしもべに「彼を母のもとへ背負っていきなさい」と言った。 彼を背負って母のもとへ行くと、昼まで母のひざの上にすわっていたが、ついに死んだ。 母は上がっていって、これを神の人の寝台の上に置き、戸を閉じて出てきた。 そして夫を呼んで言った、「どうぞ、しもべひとりと、ろば一頭をわたしにかしてください。急いで神の人の所へ行って、また帰ってきます」。 夫は言った、「どうしてきょう彼の所へ行こうとするのか。きょうは、ついたちでもなく、安息日でもない」。彼女は言った、「よろしいのです」。 そして彼女はろばにくらを置いて、しもべに言った、「速く駆けさせなさい。わたしが命じる時でなければ、歩調をゆるめてはなりません」。 こうして彼女は出発してカルメル山へ行き、神の人の所へ行った。神の人は彼女の近づいてくるのを見て、しもべゲハジに言った、「向こうから、あのシュネムの女が来る。 すぐ走って行って、彼女を迎えて言いなさい、『あなたは無事ですか。あなたの夫は無事ですか。あなたの子供は無事ですか』」。彼女は答えた、「無事です」。 ところが彼女は山にきて、神の人の所へくるとエリシャの足にすがりついた。ゲハジが彼女を追いのけようと近よった時、神の人は言った、「かまわずにおきなさい。彼女は心に苦しみがあるのだから。主はそれを隠して、まだわたしにお告げにならないのだ」。 そこで彼女は言った、「わたしがあなたに子を求めましたか。わたしを欺かないでくださいと言ったではありませんか」。 エリシャはゲハジに言った、「腰をひきからげ、わたしのつえを手に持って行きなさい。だれに会っても、あいさつしてはならない。またあなたにあいさつする者があっても、それに答えてはならない。わたしのつえを子供の顔の上に置きなさい」。 子供の母は言った、「主は生きておられます。あなたも生きておられます。わたしはあなたを離れません」。そこでエリシャはついに立ちあがって彼女のあとについて行った。 ゲハジは彼らの先に行って、つえを子供の顔の上に置いたが、なんの声もなく、生きかえったしるしもなかったので、帰ってきてエリシャに会い、彼に告げて「子供はまだ目をさましません」と言った。 エリシャが家にはいって見ると、子供は死んで、寝台の上に横たわっていたので、 彼ははいって戸を閉じ、彼らふたりだけ内にいて主に祈った。 そしてエリシャが上がって子供の上に伏し、自分の口を子供の口の上に、自分の目を子供の目の上に、自分の両手を子供の両手の上にあて、その身を子供の上に伸ばしたとき、子供のからだは暖かになった。 こうしてエリシャは再び起きあがって、家の中をあちらこちらと歩み、また上がって、その身を子供の上に伸ばすと、子供は七たびくしゃみをして目を開いた。 エリシャはただちにゲハジを呼んで、「あのシュネムの女を呼べ」と言ったので、彼女を呼んだ。彼女がはいってくるとエリシャは言った、「あなたの子供をつれて行きなさい」。 彼女ははいってきて、エリシャの足もとに伏し、地に身をかがめた。そしてその子供を取りあげて出ていった。

神の大いなる憐れみにより子を授かったシュネムの女性でしたが、その子が成長した後、突然の病にかかって死んでしまいました。彼女は急いでエリシャの下に出向き、エリシャにだけ悲しい心の内を明かしました。エリシャは先に僕ゲハジを遣わしてその子どもを生き返らせようとしましたが、ゲハジにはできませんでした。そして自らその子の亡骸とたった二人だけで部屋に入り、その上に身を伏せ、神に祈ると、魂が元に返って子どもは生き返りました。この記事は、会堂司ヤイロの娘のよみがえりに通じる奇跡です。神はこのようにして主イエスの予表としてエリシャを用いられると同時に、悲しんでいる者の涙の元を静めてくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.4.18-37.ja1955

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列王紀下 4:38-44

エリシャはギルガルに帰ったが、その地にききんがあった。預言者のともがらが彼の前に座していたので、エリシャはそのしもべに言った、「大きなかまをすえて、預言者のともがらのために野菜の煮物をつくりなさい」。 彼らのうちのひとりが畑に出ていって青物をつんだが、つる草のあるのを見て、その野うりを一包つんできて、煮物のかまの中に切り込んだ。彼らはそれが何であるかを知らなかったからである。 やがてこれを盛って人々に食べさせようとしたが、彼らがその煮物を食べようとした時、叫んで、「ああ神の人よ、かまの中に、たべると死ぬものがはいっています」と言って、食べることができなかったので、 エリシャは「それでは粉を持って来なさい」と言って、それをかまに投げ入れ、「盛って人々に食べさせなさい」と言った。かまの中には、なんの毒物もなくなった。 その時、バアル・シャリシャから人がきて、初穂のパンと、大麦のパン二十個と、新穀一袋とを神の人のもとに持ってきたので、エリシャは「人々に与えて食べさせなさい」と言ったが、 その召使は言った、「どうしてこれを百人の前に供えるのですか」。しかし彼は言った、「人々に与えて食べさせなさい。主はこう言われる、『彼らは食べてなお余すであろう』」。 そこで彼はそれを彼らの前に供えたので、彼らは食べてなお余した。主の言葉のとおりであった。

エリシャは預言者の輩(ともがら)を集めて、いわば預言者学校の教師として弟子をを指導しました。さながら12弟子を選んで生活を共にされた、主イエスの公生涯のようです。そんな共同生活の中で、日々の糧に関する奇跡を行われました。一つは飢饉の時に野に生えた野菜を集めて煮たとき、毒瓜に気付かず一緒に煮てしまったため、すべてが台無しになってしまいました。しかしエリシャは一握りの粉をもって煮物を解毒してきよめ、預言者たちの空腹を満たしました。主イエスが弟子たちを地方に遣わされたとき、毒を食べても害を受けないと語られましたが、まさに言葉を代表するかのような奇跡でした。その煮物を食べていたとき、バアル・シャリシャからの使者が捧げたわずかなパンを、まず神に感謝を捧げてから分餐したところ、すべての預言者を満腹にして、その余りを集めてもなお残ったとの奇跡は、5千人の給食の奇跡の予表です。主に忠実に仕える者を、主は必ず養ってくださいますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.4.38-44.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/25

2020-04-25 06:00:41 | 今日の聖句
詩編 46:11 新共同訳

「力を捨てよ、知れ わたしは神。 国々にあがめられ、この地であがめられる。」

聖書の神、主こそ、天多万物を統べ治められるお方、この世のいかなるものも主の御手の中にあり、御心のままに動かされる力強い神で在らせられます。人の思い通りにならないことの多い今こそ、静まってまことの神の御前にひれ伏し、その御名をあがめて希望を託す私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.46.11.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/24

2020-04-24 22:05:32 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 3:1-10

ユダの王ヨシャパテの第十八年にアハブの子ヨラムはサマリヤでイスラエルの王となり、十二年世を治めた。 彼は主の目の前に悪をおこなったが、その父母のようではなかった。彼がその父の造ったバアルの石柱を除いたからである。 しかし彼はイスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪につき従って、それを離れなかった。 モアブの王メシャは羊の飼育者で、十万の小羊と、十万の雄羊の毛とを年々イスラエルの王に納めていたが、 アハブが死んだ後、モアブの王はイスラエルの王にそむいた。 そこでヨラム王はその時サマリヤを出て、イスラエルびとをことごとく集め、 また、人をユダの王ヨシャパテにつかわし、「モアブの王はわたしにそむきました。あなたはモアブと戦うために、わたしと一緒に行かれませんか」と言わせた。彼は言った、「行きましょう。わたしはあなたと一つです。わたしの民はあなたの民と一つです。わたしの馬はあなたの馬と一つです」。 彼はまた言った、「われわれはどの道を上るのですか」。ヨラムは答えた、「エドムの荒野の道を上りましょう」。 こうしてイスラエルの王はユダの王およびエドムの王と共に出て行った。しかし彼らは回り道をして、七日の間進んだが、軍勢とそれに従う家畜の飲む水がなかったので、 イスラエルの王は言った、「ああ、主は、この三人の王をモアブの手に渡そうとして召し集められたのだ」。

北イスラエル王国の王アハジヤの跡を継いだヨラムは、その父アハブと母イゼベルほどの悪は行わなかったものの、ヤラベアムの偶像礼拝をやめることはできませんでした。彼はアハジヤの治世の頃に背いたモアブの王メシャと戦うために、ユダの王ヨシャパテに声を掛け、同盟を組んで共に戦いに出ましたが、その行く道中、ヨラムの提案で通過したエドムの荒野で飲み水がなくなり、イスラエル・ユダ・エドムの連合軍は総倒れの危機に瀕しました。絶体絶命のピンチに陥ったとき、どのように行動するか、その人の本質が試されます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.3.1-10.ja1955

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列王紀下 3:11-20

ヨシャパテは言った、「われわれが主に問うことのできる主の預言者はここにいませんか」。イスラエルの王のひとりの家来が答えた、「エリヤの手に水を注いだシャパテの子エリシャがここにいます」。 ヨシャパテは言った、「主の言葉が彼にあります」。そこでイスラエルの王とヨシャパテとエドムの王とは彼のもとへ下っていった。 エリシャはイスラエルの王に言った、「わたしはあなたとなんのかかわりがありますか。あなたの父上の預言者たちと母上の預言者たちの所へ行きなさい」。イスラエルの王は彼に言った、「いいえ、主がこの三人の王をモアブの手に渡そうとして召し集められたのです」。 エリシャは言った、「わたしの仕える万軍の主は生きておられます。わたしはユダの王ヨシャパテのためにするのでなければ、あなたを顧み、あなたに会うことはしないのだが、 いま楽人をわたしの所に連れてきなさい」。そこで楽人が楽を奏すると、主の手が彼に臨んで、 彼は言った、「主はこう仰せられる、『わたしはこの谷を水たまりで満たそう』。 これは主がこう仰せられるからである、『あなたがたは風も雨も見ないのに、この谷に水が満ちて、あなたがたと、その家畜および獣が飲むであろう』。 これは主の目には小さい事である。主はモアブびとをも、あなたがたの手に渡される。 そしてあなたがたはすべての堅固な町と、すべての良い町を撃ち、すべての良い木を切り倒し、すべての水の井戸をふさぎ、石をもって地のすべての良い所を荒すであろう」。 あくる朝になって、供え物をささげる時に、水がエドムの方から流れてきて、水は国に満ちた。

砂漠気候のイスラエル地方で、飲み水がなくなることは即、死を意味します。エドムの荒野で危機に陥ったとき、ヨラムは全滅を覚悟しましたが、ヨシャパテは主に問うために預言者はいないかと、まことの神の御告げを求めました。するとイスラエルの王の家来が、エリヤの後継者エリシャがいると答えました。そこで3人の王がエリシャに会うために谷へ下って行くと、エリシャはイスラエルの王に対してはあなたの父母の神に問いなさいと突き放しましたが、まことの神を信じるヨシャパテの信仰の故に、あなたがたを顧みると答えました。そしてエリシャは、主はこの谷を水で満たして乾きを潤すと共に、モアブをあなた方の手に渡すと預言しました。エリシャの言葉の通り、翌朝エドムから水が流れてきて谷を満たし、ヨシャパテたちは乾きを潤すことができました。神は、神を信じ従う者のために、神に聞き従わない者たちをも顧みられるお方です。クリスチャン人工が0.1%以下ともいわれる日本において、神の守りと祝福の仲立ちとなる私たちクリスチャンが果たす役割は大きいのです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.3.11-20.ja1955

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列王紀下 3:21-27

さてモアブびとは皆、王たちが自分たちを攻めるために上ってきたのを聞いたので、よろいを着ることのできる者を、老いも若きもことごとく召集して、国境に配置したが、 朝はやく起きて、太陽がのぼって水を照したとき、モアブびとは目の前に血のように赤い水を見たので、 彼らは言った、「これは血だ、きっと王たちが互に戦って殺し合ったのだ。だから、モアブよ、ぶんどりに行きなさい」。 しかしモアブびとがイスラエルの陣営に行くと、イスラエルびとは立ちあがってモアブびとを撃ったので、彼らはイスラエルの前から逃げ去った。イスラエルびとは進んで、モアブびとを撃ち、その国にはいって、 町々を滅ぼし、おのおの石を一つずつ、地のすべての良い所に投げて、これに満たし、水の井戸をことごとくふさぎ、良い木をことごとく切り倒して、ただキル・ハラセテはその名を残すのみとなったが、石を投げる者がこれを囲んで撃ち滅ぼした。 モアブの王は戦いがあまりに激しく、当りがたいのを見て、つるぎを抜く者七百人を率い、エドムの王の所に突き入ろうとしたが、果さなかったので、 自分の位を継ぐべきその長子をとって城壁の上で燔祭としてささげた。その時イスラエルに大いなる憤りが臨んだので、彼らは彼をすてて自分の国に帰った。

モアブの王は、イスラエル・ユダ・エドムの連合軍を打ち破るために軍を率いて立つと、朝日に輝く水の輝きを血の色と勘違いして、無防備に戦場に略奪に出てみると、イスラエル軍の返り討ちに遭い、逃げ去りました。イスラエル軍は更にモアブの地に入り、町々を滅ぼし、井戸を塞ぎ、良い木を切り倒して、町を再建できないように討ち滅ぼしました。モアブの王は中央突破を試みましたが、エドム軍の前に跳ね返されてしまい、なんと自らの跡取りとなる長子を燔祭として偶像の神に捧げました。神がモアブを滅ぼそうとされたのは、単にユダに味方しただけでなく、このようなおぞましい行為を行うほどモアブが罪深かったためでもありました。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.3.21-27.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/24

2020-04-24 06:05:30 | 今日の聖句
使徒言行録 2:21 新共同訳

『主の名を呼び求める者は皆、救われる。』

物事には皆、始まりがあれば、終わりもあります。私たちが生きているこの世もかならず終わりの時を迎えます。その時この世のものに頼る者は、拠り所をすべて失ってしまいます。だからこそ永遠に滅びることのない主を拠り所とし、偉大なるその御名を呼び求めて永遠の救いを得る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/act.2.21.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/23

2020-04-23 18:35:35 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 2:1-6

主がつむじ風をもってエリヤを天に上らせようとされた時、エリヤはエリシャと共にギルガルを出て行った。 エリヤはエリシャに言った、「どうぞ、ここにとどまってください。主はわたしをベテルにつかわされるのですから」。しかしエリシャは言った、「主は生きておられます。またあなたも生きておられます。わたしはあなたを離れません」。そして彼らはベテルへ下った。 ベテルにいる預言者のともがらが、エリシャのもとに出てきて彼に言った、「主がきょう、あなたの師事する主人をあなたから取られるのを知っていますか」。彼は言った、「はい、知っています。あなたがたは黙っていてください」。 エリヤは彼に言った、「エリシャよ、どうぞ、ここにとどまってください。主はわたしをエリコにつかわされるのですから」。しかしエリシャは言った、「主は生きておられます。またあなたも生きておられます。わたしはあなたを離れません」。そして彼らはエリコへ行った。 エリコにいた預言者のともがらが、エリシャのもとにきて彼に言った、「主がきょう、あなたの師事する主人をあなたから取られるのを知っていますか」。彼は言った、「はい、知っています。あなたがたは黙っていてください」。 エリヤはまた彼に言った、「どうぞ、ここにとどまってください。主はわたしをヨルダンにつかわされるのですから」。しかし彼は言った、「主は生きておられます。またあなたも生きておられます。わたしはあなたを離れません」。そしてふたりは進んで行った。

預言者エリヤが神に取られる日が近付いてきたとき、後継者のエリシャに、自分はベテルに行く、エリコに行くと告げてその場に留まるようにと言いましたが、エリシャはエリヤが行くところどこにでもついて行くと答えて、最後まで従いました。他の預言者の仲間たちが、主が今日エリヤを取られると知っていますかと尋ねても、すべて承知の上でエリヤに従い通したのです。ちなみにエリヤとエリシャが辿ったギルガル→ベテル→エリコ→ヨルダンという地名は、ヨシュアがイスラエルの民を約束の地に導いた経路を逆に遡っているところが興味深いです。神の御言葉に従って約束の地を手にしたイスラエルの民が、神の御言葉に聞き従わなくなって、せっかく得た嗣業の地を取り去られて行く歴史を暗示しているようにも見受けられます。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.2.1-6.ja1955

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列王紀下 2:7-18

預言者のともがら五十人も行って、彼らにむかって、はるかに離れて立っていた。彼らふたりは、ヨルダンのほとりに立ったが、 エリヤは外套を取り、それを巻いて水を打つと、水が左右に分れたので、ふたりはかわいた土の上を渡ることができた。 彼らが渡ったとき、エリヤはエリシャに言った、「わたしが取られて、あなたを離れる前に、あなたのしてほしい事を求めなさい」。エリシャは言った、「どうぞ、あなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください」。 エリヤは言った、「あなたはむずかしい事を求める。あなたがもし、わたしが取られて、あなたを離れるのを見るならば、そのようになるであろう。しかし見ないならば、そのようにはならない」。 彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。 エリシャはこれを見て「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、再び彼を見なかった。そこでエリシャは自分の着物をつかんで、それを二つに裂き、 またエリヤの身から落ちた外套を取り上げ、帰ってきてヨルダンの岸に立った。 そしてエリヤの身から落ちたその外套を取って水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と言い、彼が水を打つと、水は左右に分れたので、エリシャは渡った。 エリコにいる預言者のともがらは彼の近づいて来るのを見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言った。そして彼らは来て彼を迎え、その前に地に伏して、 彼に言った、「しもべらの所に力の強い者が五十人います。どうぞ彼らをつかわして、あなたの主人を尋ねさせてください。主の霊が彼を引きあげて、彼を山か谷に投げたのかも知れません」。エリシャは「つかわしてはならない」と言ったが、 彼の恥じるまで、しいたので、彼は「つかわしなさい」と言った。それで彼らは五十人の者をつかわし、三日の間尋ねたが、彼を見いださなかった。 エリシャのなおエリコにとどまっている時、彼らが帰ってきたので、エリシャは彼らに言った、「わたしは、あなたがたに、行ってはならないと告げたではないか」。

ヨルダン川のほとりに着いたエリヤが、着ていた外套を手に取って川の水を打つと、川の水が左右に真っ二つに分かれたので、エリヤとエリシャはその真ん中の乾いた地を渡って行きました。ヨルダン川の向こう岸に着いたとき、エリヤはエリシャに何を求めるかと尋ねたところ、あなたの霊の賜物の二つの分をいただきたいと申し出ました。これはエリヤの2倍の賜物を求めたというよりも、長子の特権のように、エリヤの正当な後継者として霊の賜物を豊かに受け継ぎたいとの熱心な求めと捉えた方がよいでしょう。エリヤは、自分が賜物を受け継がせるのではないと答えつつ、自分が主に取られる姿を目撃するならば神がエリシャを後継者と認めたのだから霊の賜物を受け継ぐことができるであろうと答えました。すると火の馬と火の戦車が二人を隔て、エリヤを乗せて天に昇って行く姿を見ました。そのときにエリヤが残していった外套を取ったエリシャがヨルダン川を打つと、再び川の水が右と左に分かれ、乾いた地を渡って戻ってきました。これはヨシュアがイスラエルの民を約束の地に導いたことの再現です。その姿を見た預言者仲間たちは、エリシャの上にエリヤの霊が留まっていると認めました。このようにしてエリシャはエリヤの後継者として、預言者の歩みを始めました。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.2.7-18.ja1955

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列王紀下 2:19-25

町の人々はエリシャに言った、「見られるとおり、この町の場所は良いが水が悪いので、この地は流産を起すのです」。 エリシャは言った、「新しい皿に塩を盛って、わたしに持ってきなさい」。彼らは持ってきた。 エリシャは水の源へ出て行って、塩をそこに投げ入れて言った、「主はこう仰せられる、『わたしはこの水を良い水にした。もはやここには死も流産も起らないであろう』」。 こうしてその水はエリシャの言ったとおりに良い水になって今日に至っている。 彼はそこからベテルへ上ったが、上って行く途中、小さい子供らが町から出てきて彼をあざけり、彼にむかって「はげ頭よ、のぼれ。はげ頭よ、のぼれ」と言ったので、 彼はふり返って彼らを見、主の名をもって彼らをのろった。すると林の中から二頭の雌ぐまが出てきて、その子供らのうち四十二人を裂いた。 彼はそこからカルメル山へ行き、そこからサマリヤに帰った。

エリシャがエリコに留まっていると、町の人々が尋ねて来て、この町の水源が悪いために流産を起こすと陳情しました。そこでエリシャは新しい皿に塩を盛り、主の御名によって水源をきよめる宣言を行って塩を投げ込むと、良い水となって死産は起こらなくなりました。これは塩に効果があったのではなく、エリシャの言葉に力があったのです。このようにしていのちを奪う呪われた町エリコが、いのちを育む町に変えられたのです。その後エリシャがベテルに上る途中、町から子どもが出てきてエリシャを侮辱する言葉を吐きました。するとエリシャは彼らを呪い、獅子が子どもたち42人を裂き殺しました。当時、ベテルにはヤラベアムが置いた金の子牛を崇める偶像礼拝の中心地となっていたため、ベテルから出てきた子どもたちは神を畏れることを知らなかったのでしょう。厳粛ではありますが、神の御言葉を取り次ぐ者を侮辱する行為は許されざる罪であることを肝に銘じなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.2.19-25.ja1955
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