学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

音韻認識スキルについて(リンク紹介)

2014年06月13日 | 学習障害について

 

http://www.readingrockets.org/article/28759

音韻認識スキルについて、わかりやすくまとめてあります。

どの年齢でどういうスキルが身につくかも参考として挙げられていますが、

これを見ると、英語では9歳ごろに

ようやくすべての読みスキルが身に付くということになっています。

 

小学校1年生でもまだまだ”読める”わけじゃない。

 

ですので英語圏の国語の授業では
小学校でも音素意識を高める活動、
特にフォニックスを集中的にいれていきます。

 

母国語ですら、小学校3年生くらいまではちゃんと読めないのです。

日本人が、日本語と同じように
英語の読み書きを教えていてはいけませんよね。

 

そして、フォニックス段階に進むまでに、

ライムやアリタレーションの感覚、

シラブル、オンセットライムなど、

徐々に小さい音の操作を身につける段階があります。

 

いきなりフォニックスという音素を、

文字に対応させて読めるようにはならないのですね。

 

何度も何度も書いていますが・・・

 

「フォニックスは救世主になるか」というと、

そういう魔法のような指導法ではないと考えています。

 

数の概念がわかって、

桁がわかって、足し算がわかり、

掛け算がわかり、割り算につながるように、

いろいろな段階を経て、その先にフォニックスがあります。

 

初期の英語の読み書きは、簡単に身につくものではないと思っています。

 

読み書きのどこでつまずくのか、何が難しいかは、

ターゲット言語の国の、

子どもたちのつまずきや、指導法が大いに参考になります。

 

 

わたしは主にLDの子供たちの英語の読み書きを指導していますが、

「確実に、初見で文章を読めるようにする」のが目標です。

 

暗記して覚えた単語を言わせるのでは読めているとは言えません。

 

段階的なステップを踏んでいくことで、読みのスキルが身に付き、

スキルを応用させながら初出の語が読めるようになっていく、

その手ごたえをこの3年間で、特に感じています。

 

 

子どもは一人ひとり違うから、同じレシピはありませんが、

大きな枠組みを間違えたくはありません。

 

単語の読み間違い、書き間違い、覚えられない、

そういう症状があるのなら、

音韻認識から育て、徐々に読み練習へとつなげることで

読んで書けるようになっていきますよ。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はじめまして)
2021-10-26 05:24:22
先生、はじめまして
ブログを拝見させて頂きました。

息子が五年生にして、adhd.書字障害と診断されました。
色々と調べてきたら様々なショックな事もあり、、

脈絡のない文で大変申し訳ございません

どうしたら良いのか

途方にくれています
Unknown (Unknown)
2021-10-26 05:27:12
続きです

是非、可能なら、先生のご指導を受けさせたいと思います。

どういった手筈をすれば、よろしいでしょうか?

突然で大変申し訳ございません
お返事遅れてすみません (村上)
2021-12-04 20:53:48
こちらのブログを長い間放置していてコメントが遅れましてすみません。
5年生なのですね。
英語については随分と事情が変わってきており、いまはフォニックスを学ぶことで読み書きの困難さの改善は日本人の子どもにも確実に見られると思います。
ただしそれも学習者の側に合わせて調整などがあるとより良いことは違いがありません。
英語教育ユニバーサルデザイン研究学会や、LEK英語読み書き学習支援、ジョリーフォニックスなどを検索されると英語に関しての支援などの情報がございますので参考にして下さい。

コメントを投稿