学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

日記。

2012年09月13日 | 日記

昨日、今日

人と話すってやっぱり本当に自分にとってプラスだなあと

つくづく感じる時間を過ごすことができました。

 

 

今日は、チャレンジ教室に、ゲストが来ました。

アセスメントのプロです。

 

「こんなんでいいの?」っていうくらい

とっても簡単なテストを子どもたちに3,4つしてくれました。

 

その結果を見て、子どもの困っているところをビシビシ言い当てていくので

本当にびっくりしたし、驚きました!

 

わたしや、がめら先生が3ヶ月で

「この子にはどうしたらいいのか」と悩んでいたことを

「この子はこの刺激だと入るよ」と目の前で見せてくれました。

 

誰にでもできるような

指示に沿って指を動かすゲーム、

先生と同じ動作をするゲーム、

背中に文字を書くゲーム

など。

 

 

例えば、短期記憶が弱い、と思われていたAくん。

テストでは、

聴覚、触覚、視覚など、異なる刺激で指示を与えられました。

どれが一番Aくんに入りやすいのか、見ていました。

 

驚いたことに、Aくんは、「体への刺激」だったんです。

それだと、とてもよく記憶していました。

 

 

この子は覚えられないんだ、と、

どこか思い込んでいたところがあった自分にとって

目の前でAくんが、すら、っと普通の子と同じ課題をこなせたのを見て

ショックでした。

 

ゲストのその先生には、

「彼には、こういう刺激を使って教えて下さい」と言われました。

心底、納得しました。 

 

「なぜこの子が勉強できないかわからない」Bくん。

耳から聞いた情報を、体を使ってうまく表現できない。

順番がバラバラ。

「あれ?あれ?」とか言いながら、首をかしげながら。

 

これには、

「Bくんはね、頭の中が、こういう風になってるんです」

と言われました。

こういう風な情報の処理の仕方をしていたら、

順を追って物事を進めたり理解するのがどんなに大変か、

思い至りました。

またBくんも、体に触れたりする刺激では、ダントツの記憶力を見せました。

視覚、聴覚では、とてもとても、入ってきた情報を、

とどめておけないようでした。

 
もっと指示を出すときや、

問題文の答えを間違えたときに気をつけないといけない。

指示は、短文でわかりやすく。

問題文の間違いは、どのように文章を理解していくか、を

一度しっかりついて見ないといけない。

できると思って放置していたのは間違いだった。

そういう反省をしました。

 

今回のカウンセリングは、本当に

その子の脳の中身を取り出して見せて頂いたような感覚でした。

 素晴らしかったです。 

 

 

例えば

こういう簡単なアセスメント技(わざ)を、先生達が身につけていたら

「あれ?この子、なんでこのやり方でだめなのかな」って思ったときに

ヒントになりますね。

 

 

本当に今日は、子どもたちのためにも、

私たちにもとても有意義な時間になりました。

 

さてこういうテストは、実は欧米の特別支援学校などで

教科の先生達でも知ってるものなんだそうです。

 

簡単なチェックをして、「ここがやはりつまづきが大きいのでは」

と感じたところを、

今度は専門家につなげていく。

 

そういう風に使っているとか。

 

勉強したいことが、沢山ありますね。

 

そう思えることに出会えるのはありがたいことです。

 


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6 コメント

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Unknown (トミー)
2012-09-14 17:36:43
友人が娘さんを学研の教室に週2回通わせてるんですが、先生のマニュアルみたいなものがある気がする、と言ってます。チャレンジ教室や学研教室とかは、先生方、まとりょんさんみたいに、研修や勉学に熱心なのでしょうね。
すばらしいスキルを得とくできるからいいですね。
先生次第 (まとりょん)
2012-09-16 19:06:52
どんな教室でも、先生の人間性が関係します。
子どもをどれだけ理解しようとしているか、そこが決定的に結果を変えていくと思います。
一人の人として子どもを対等に見るところから、違いが生まれると思います。知識がそれを補佐してくれると鬼に金棒ですね。
わくわくしちゃいます! (ニコ)
2012-09-17 23:54:09
わー、何だろう?どんなアセスメントだったんでしょうね?魔法でも何でもなく、指導者が知っている知識が学習を変えるというのがワクワクしますね。
でしょ? (まとりょん)
2012-09-17 23:58:59
WISCなどに行く前に、
あるいは、数値をそのまま鵜呑みにする前に、
自分の目で確認できる方法があればいいですよね。

きちんと理論さえ知っていれば、いいのかなと思いました。
教えてください (ajuka)
2012-10-28 15:45:41
小学一年生の長女が学習障害の可能性もあるかな?とネット巡りして、こちらにたどり着きましたajukaです。
ぜひ欧米で特別支援学校の先生がアセスメントを学ぶ冊子など翻訳して出版して欲しいです。

どんなアセスメント方法なのかわたしができるなら娘にして本人が分かりやすい教えかたに変えれるなら勉強したいです

講演会には距離的仕事費用と難しく、本なら学びやすいのでぜひとも翻訳をお願いしたいなぁと思って初コメします
アセスメント (まとりょん)
2012-11-08 20:55:27
お返事大変遅れてしまってすみません。

簡単なアセスメントでしたら、下津浦先生でも、私でもできます。ただし、診断はできません。
学習で何がつまっているのか、どのように進めれば良いかはアドバイスできると思います。

今は、診断をする人と、教える人の間の橋渡しが旨くいっていないようにも感じます。
教える側が、知識がなさすぎて、診断者の言葉や意図することが理解できないことがあるように思います。
すべての先生がそうではありません。
素晴らしい先生も多くいらっしゃいますが・・・。
WISCなどは受けられましたか。

保護者にとっては子どもの一日一日が貴重だと思います。ぜひ一度、足を伸ばして来て下さい。

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