自分が携わる現場に入る前に、こんなスケッチを描いたという技術屋さんに会った。施工シミレーションだ。
「いいですねえ」
「すごいですねえ」
と感嘆するわたし。
「全然ダメですよ。3Dじゃないし」
と答える彼。
「いやいや立派な3D、どころかプラス時間軸の4Dになる可能性もある。まさに”ゆる~いCIM”」
「だってデジタルの時代に紙に手描きですよ」
「デジタルとアナログの両刀を使えなきゃダメなんですよ、それに・・・」
「いいセンスしてますよねえ」
本当にアナタはすごいのだ、ということをわかってほしいわたしは、手を変え品を変え褒めてはみたが、敵もさるもの。いっこうに乗ってくる気配はない。やれ「遠近法になってない」だの、やれ「柱の太さが均等でない」だのと、いかにダメなのかを力説しつづけ、平行線のまま会話は他の話題へと変わっていった。
翌日、別の会社の経営者に、「これどう思います?」とくだんのスケッチを見せると、
「いいですねえコレ、じつにいい」と絶賛する。我が意を得たりと気をよくしたわたしが、同じSDカードに収まっていた「現場周辺でヒバリのさえずりが聞こえるようになりました」という報告文書の画像を見せると、
→『雲雀野にて』
「感動した」とひと言。
いやあ日本は広い。
そしてわが業界は人材豊富だ。
たとえば「風の中のすばる」、たとえば「水底のシリウス」。
「地上の星」との出会いもまた、遠征の楽しみのひとつなのである。
地上の星 / 中島みゆき [公式]
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