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滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1204/160:大飯再稼働】福井知事、立地県の貢献強調…周辺県をけん制

2012-04-15 12:43:05 | Weblog

 「日本中が地元というように話がぼんやりしたような状況ではいけない。不満な気持ちだ」。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を巡り、福井県庁であった枝野幸男経済産業相と西川一誠知事との14日の会談。大阪市や滋賀県など周辺自治体の首長らが再稼働に慎重な発言を繰り返す中、西川知事は再稼働への理解を求める「地元」の範囲を広げる動きやその対応への不満、立地県としての自負心をのぞかせた。【佐藤慶、近藤諭】

 午後3時40分から始まった会談には、報道陣約100人が詰めかけた。西川知事は険しい表情で、国が用意した資料に目をやりながら、時折、メモをとるなどして、枝野氏の説明に耳を傾けた。

 再稼働に向けた政府の手続きが進む中、西川知事は3月下旬から再稼働に関して口を閉ざし、報道陣の問いかけに応じることさえ少なくなった。その間、嘉田由紀子滋賀県知事らが同意への権限を求めるなど一斉に声を上げた。

西川知事は「福井はこれまで40年余にわたって国のエネルギー政策に積極的に協力、貢献してきた。しかし、立地地域が果たしてきた努力や貢献が電力消費地に必ずしも理解されているとは言えない」と漏らし、「このような状況で再稼働について県民の理解を得ることは困難だ」と語気を強めた。

 さらに、安全規制についての県の取り組みをまとめた資料を枝野氏に渡し、「原発立地の福井県に安全神話はなく、大臣には、こうした安全への努力の跡についてぜひともご理解いただきたい。これは県民はもちろん、消費地・関西一円の安全を守る努力でもあった」と強調した。

 会談終了間際、枝野氏が「長年にわたって安定的な電力供給を担っていただいたことに対する感謝の思いをしっかり持ちながら対応させていただく。ぜひご理解をいただければありがたい」と恐縮した様子で語りかけると、緊張が解けたのか、西川知事はかすかに笑みを浮かべて、おじぎした。

一方、終了後の記者会見では、「発電所で生じたたくさんの使用済み燃料など福井県のみでは対応できない問題がある。電力を消費してきた地域でも中間貯蔵など痛みの分担もお願いしないといけないかなと思っている」と述べるなど、橋下徹・大阪市長らへのけん制とも受け取れる発言もあった。

 (4月14日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/select/news/20120415k0000m040074000c.html

http://mainichi.jp/select/news/20120415k0000m040074000c2.html

http://mainichi.jp/select/news/20120415k0000m040074000c3.html

大臣福井訪問 国の説明に課題

関西電力の大飯原子力発電所をめぐって枝野経済産業大臣は14日、福井県を訪れ西川知事らと会談し大飯原発の運転再開について理解を求めました。
西川知事は、電力を供給してきた地元の努力が関西などの消費地に理解されることを要求していて、国が今後、どのような説明を行っていくかが焦点となります。
福井県にある大飯原発の3号機と4号機をめぐって、枝野経済産業大臣は14日、福井県庁を訪れて、西川知事や、地元おおい町の時岡忍町長らと会談し、安全性や必要性を説明した上で、運転再開について理解を求めました。
これに対し西川知事は、専門家や県議会などの意見を聞いて、県の判断をまとめる考えを示し、福井県は16日、専門家が参加した委員会を開き、国の原子力安全・保安院から説明を受けて安全性の検証を始めることになりました。
また西川知事は、「国のエネルギー政策に協力してきた努力がエネルギーの消費地に理解されておらず、それでは県民の理解は得られない」と述べて、電力を供給してきた地元の努力が関西などの消費地に理解されることを要求しました。
一方で、東京電力福島第一原発の事故で、原発の防災対策を整備する範囲が半径30キロに拡大されることを受けて、京都府や滋賀県は大飯原発の運転再開について福井県などの立地自治体だけでなく、周辺自治体の意見も聞くよう求めています。
こうした中で国が、今後、立地自治体に加え、隣接する周辺自治体や電力の消費地にどのような説明を行っていくかが焦点となります。

(4月16日、NHK大津放送局・電子版)

http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064457862.html


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