2010/12/13up全ページ目次 |
中学国語指導案・再話作文1国語サークル感想とコメント |
※国語サークルの方へ:名前をさっちゃんに変更しました。
※模擬授業参加者6人
<再話作文模擬授業感想7人>&<hyokoコメント>
H女氏
時間に遅れたことを、とても後悔しています・・・。
最初から授業を受けてみたかったです。
特にどのような語り(声のトーンや間の取り方など)を生で見たかったです。
作文の課題は評価に時間がかかるので苦手だったのですが、
今日の指導案を見て、評価のポイントをしぼり、
子どもが書きたくなるような手立が大切なのだと痛感しました。
hyoko:
後悔なさるような話ではありませんでした。
録音を自分で聞きましたがひどい。ひどすぎる。
トーンも、間も、場の支配力も素人並です。
修行を止めればすぐにこうなる証しです。
1:MAT女氏
作文について。
今までにない(自分のひき出しになかった)新しいものを感じた。
忘れたら「自分で作って良い」というのが楽しい。
どの視点から書こうか迷って、
私は「教師の目」から見た世界を書いたのですが、
最初に視点を指示しておくことと、あえて指示せずに自由に書かせる、
どちらも良いですよね・・・!それこそ迷います。
内容もまよいます・・・!!
hyoko:
MATさんだけが顔を上げて目を見て話を聞いていました。
目が合ったのはMATさんだけでした。
他の人は「情景を思い浮かべて聞け」と言った途端目をつぶった。
僕も話し手の目を見て聞くほうがいいかな、と。
MATさんの模擬授業を見てみたいです。
前回も今回も何か面白いことを表現なさるので。
2:MAS女氏
400字以内に、上手くおさまるようにかくのは案外難しそうだと思った。
覚えていることを全てダラダラと書く生徒が出てくるであろうから・・・
逆に全然書けない子もいるのだろうなとも思った。
「再話」の授業というのははじめて受けたので新鮮だった。
ある程度、内容が違っていてもいいというのは、
間違いをおそれず書けるのでよいと思った。
hyoko:
この模擬授業は椿原氏の雑誌記事の記憶だけを頼りに作りました。
椿原氏の記事は、詳細な授業記録ではなかった気がします。
また七、八年前の「椿原氏の再話記事」以後再話作文の具体的記録を目にしません。
が、今Google検索「再話作文」で968,000 件ヒットしました。2010/12/11夜
しかし「内容が違っていていい」等、授業案は僕の創作です。
ですから実証されていません。
Google記事を二つ三つ見ましたが、僕のほうが良いようです(笑)
国語サークルのどなたかに検証して頂くために提案しました。
3:W男氏
・「再話」作文は聞いた事がなかったが、生徒を集中させるにはおもしろい
・今回の内容(自殺の件)については中学なら良いのかどうなのだろう
・原稿用紙の使い方の指導ともセットであると考えた これも良い
・評価方法が明確なので、生徒がわかりやすい(目標となるか)
・今回は3分(hyoko注:作文を書く時間)であったが、
20分とれば生徒は完成するのか、もしくは差が出る気もします。
hyoko:
差は必ず出るので課題プリントを用意していきます。
聴写もそうですが「聞いて」「書く」作業で、
原稿用紙の使い方の力は、格段に向上します。
4:I男氏
・良いと思う。自分もぜひやってみたい。
・お話を聞かせる、ということだけでもプラスである
(生徒にとっても教師にとっても)
・負担感が少ないのがよい。
・指示1~5はとてもよい。
hyoko注:指示1~5とは
1 内容を忘れたら自分で作ってよい
2 行数が足りなくなったら自分で作ってよい
3 話が長すぎたら書きたいことだけ選ぶ
4 名前や出来事が少しくらい違ってもよい
5 評価はD~A
・評価についても具体的、かつ、シンプルでよい。
・「作文が好きになる」というねらいが明確でよい
・「首つり」はちょっと、いかがなものか。
・話す方はゆるくてよい。
・400字をこえない→そちらのほうが力がつく
hyoko:
Iさんにこのまま授業できると言わるのはありがたい事です。
5:A男氏
・再話作文いいですね。次の一手でまずやります。
よい勉強になりました。コンパクトでgoodです。
・ただ、とにかく暗い。
5回のうち3回目くらいならいいと思うのだけれど。
・あと最初のところ、作業抜きで説明が長いかなすこし。
ちょっと間がもたない子が出るのではないではないか。
・おわったあとの評価をしてほしかった。
まあ次回やるのか。それは。
hyoko:
「話の内容」の件は別記で。
「評価」は授業案にあるように、
●「どんな作文にも派手な五重丸をつける。
書かせたら必ず次回返却する。」
●「提出後、時間内に、又は次回の授業で。
生徒の<優秀作文>を二点配布し読み聞かせる。
教師の<見本作文>を配布し読み聞かせる。」
こととします。
生徒は<優秀作文>を読んだあとで、
A~Dと書かれた作文を返されるので文句は言いません。
「アレより私のほうがうまい。BをAにしろ」
と言える中学生はいません。事実優秀作文は抜きん出ています。
(こんなことはAMさんには釈迦に説法ですが)
6:S女氏
①作文を書かせる題材・方法として
「再話」はとっても興味深い、面白い方法だと感じました。
自分もやってみたいと思う。
②指導案5の6がやっぱり難しいかな・・・。
道徳の読本みたいな白々しい話ではなぁ・・・。
hyoko:注)指導案5の6とは…
教師が「魅力的で」「情景を思い浮かべさせる」話ができれば、
生徒にも教師にも利点の多い作文の授業になると考える…というもの
③400字でやめさせるというのは自分もやっているが、
もっと書かせてほしいという子が結構いて、原稿用紙をつい渡してしまう。
やめさせる何かうまい手を考案中です。ありがとうございました。
hyoko注:
いえ、あの、できることなら何枚でも渡して書かせたほうがいいと思うのです。
しかし、中学校では一つのテーマで書かせれば
150人分読まなければならないことが多いわけです。
これは大変なことです。
1枚1分で読む&評価するとして「150分=2時間30分」。
1枚30秒で読む&評価するとして「75分=1時間15分」。
しかし、そんなまとまった時間はなかなかありません。
また、150枚一気に読み続け、75分で終えることなど普通できません。
2時間30分なら、なおさらです。
向山洋一氏なら「できる」と言うかもしれませんが一般的ではありません。
第一「法則化」に反します。
そんなことを日常的に続ける時間も体力も中学校教員には残っていません。
これは個人の能力の問題ではなく、日本の教育行政システムの問題です。
S女氏の勤める市町村・小学校管理職の男性教員から聞いたことがあります。
「作文を児童が書いているとき、机間巡視する。
最後の行に届きそうになった児童の机の上に、
そっと原稿用紙を置く。
これだけで、児童は次々何枚も作文を書く」
ははぁ~、と思いました。
が、それは担任クラス30数人の作文を読めばいいからです。
「400字きっかりで書くことが、難しいのです。書く力がつくのです」
これは書ける生徒は理解しますし、書けない生徒はホッとします。
そして、力がつくのは事実です。
※シリーズ記事予定
1国語サークル感想とコメント
2授業案
3模擬授業録音①最初の説明
4模擬授業録音②お話
5模擬授業録音③解説
6模擬授業録音④質疑
7教師の話題について
8見本作文・さっちゃん敬体常体